桜色の栞
†プロローグ†
小さな小さな本を愛してる女の子…
彼女は恥ずかしがりやの女の子…
窓際の椅子に腰掛けて…愛おしむようにページをめくる
そんな彼女が大好きで…僕は恋をしました
ある日、クラスである噂を聞いた僕は
†プロローグ†
小さな小さな本を愛してる女の子…
彼女は恥ずかしがりやの女の子…
窓際の椅子に腰掛けて…愛おしむようにページをめくる
そんな彼女が大好きで…僕は恋をしました
ある日、クラスである噂を聞いた僕は
彼女の秘密を知りました
*1話~桜色の栞~
「暑い…干からびる…」
夏の暑苦しい風が頬を撫でて、僕はその暑さに顔をしかめた。
僕は“茅乃 和兎”
あだ名は兎。
ごく普通の男子高校生だ
『こんな日でもあの人は平気なんだろうな…』
そう思いながら僕はある部屋へと足を運ぶ。
『図書準備室』
ここに来るのは僕の日課
ここいるのは…
「いらっしゃい、兎くん。」
「栞さん、僕は兎じゃなくて和兎ですから。」
「あら、でも、文字は兎でしょう?」
くすくすと笑う彼女は、美しい。
長い黒髪。白い肌。細い指。
…はかない雰囲気。
触れたら、消えてしまうような…はかなさ
「し、栞さんは大丈夫なんですか?まだ昼ですよ?」
「? どうして?」
不思議そうに首を傾げる栞さん。
だって彼女は…
「幽霊でしょう。夜じゃなくて大丈夫ですか?」
「幽霊じゃなくて、精霊なの!」
「生前がある時点で幽霊でしょう。」
「う…。」
そう、彼女は幽霊なんです。
僕がこの自称 栞の精霊 栞さんに出会ったのは、
つい数ヶ月前。
その時の事を少し話そう
これは、幽霊女の子に恋した僕の物語。
ビターチョコみたいにほろ苦く
砂糖菓子みたいに甘い話を書きたくて書きました
彼女の恋も彼の恋も暖かく見守って下さっていただけるなら
幸せです。




