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1.きっかけは喫茶店⑱

♦突然の再会


蓮さんとの距離が近づいたあの日から数日。

胸がふわっと温かい毎日にを過ごしていた、ある退勤後。

会社のエントランスで、明るい声が響いた。


「久しぶりだな、綾!」


振り向くと、大学の友人であり元ゼミ仲間の

佐伯海斗さえき かいとが笑顔で手を振っていた。

爽やかで、人懐っこくて、学生時代には何人かに告白されていた。


綾「海斗くん⁈ 東京に戻ってきたの?」

海斗「ああ、転勤でな。綾がここで働いているって聞いて、つい寄ってみたんだ」

無邪気な笑顔で話す彼は、相変わらず距離が近い。

肩に触れられた瞬間ーー不意に胸がざわついた。


でも、

それよりも厄介なのは蓮さんの視線だった。


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