第14話 助っ人
三木さんがやってきて。
「大丈夫?」
と、白木さんに聞いた。
「ありがとう、三木さん」
俺はお礼を言った。何しろ、男子では出来ないこともある。
例えば体をふくなどだ。
対する白木さんは、三木さんが来たことに対して少し不満そうだ。
「それで、どういうことなの?」
「言いたくないな」
そう言う白木さんに、「ならいいわ」と三木さんは引き下がった。
「でも、いつか教えてね」
「分かってますよ」
白木さんはそう頷いた後、
「拘束してくれない?」
なんて言った。
「なんでだよ」
「拘束されてないと不安なの」
拘束されてないと、不安。その言葉に宿る真意とは何だろうか。
「山村くん」
「なに?」
「山村君は前から知ってんだよね」
「うん。そうだよ」
俺は頷いた。
「俺は元から知ってて、この関係を続けてた」
「なるほど」
三木さんは頷く。
「あなた達に任せる」
「分かった」
そして、白木さんは、腕を差し出す。
「今日は、縄でいいわ」
縄でいいとはどういう事だろう。
とりあえずそれ相応の縄を持ってきて、
白木さんを軽く縛っていく。
病気の時、それに先程までずっと拘束され続けていてまだ拘束されたりないとはいったいどういう事なんだろうか。
「ありがとう」
そう言う彼女の顔には寂しげな表情を浮かべていた。
「あ、足もお願い」
「はい」
そして、俺は白木さんの足を縄で覆う。
すると、満足したようで、静かに眠りにつき始めた。
俺はそんな彼女の頭を優しく撫でる。
「それで、白木が、酵素期好きな理由は」
「俺も知らないんだ」
俺がそう言うと、
「そう」と頷いて見せる。
「だから、俺自身も気になってはいるんだ。なにか手かがりみたいなことは無いのか」
「無いわ。私も全然知らなかったもん」
つまり手詰まりか。




