君の重さ、愛の重さ、命の重さ
僕は唯、レジ袋を減らされることが悲しい訳では無い。
僕と彼女を繋げてくれたから、更に悲しくさせる。
「でも…どうするか…」
寝転がって眺める天井はもう最後なのか…そんなような気分だった。
手を翳して、唯無心に考える。
彼女とレジ袋がこの手から零れないように。
僕達の望んだ世になる様に。
その為なら僕は何だってする。
その位の覚悟は出来ている。
彼女とレジ袋は僕の全て。
僕から其の二つを取ったら何も無くなる。
其の位大切なのだ。
彼女と初めて出会った日から、
僕の世界は明るく照らされた。
とても暗いどん底を這っていた僕は、
女神様に拾われた。
女神様に助けられた。
嗚呼、この目で初めて見た神様。
其の手に乗せて初めて分かる、
玩具の銃でも重い。
何の位の殺傷能力が有るかは解らないけれど、
之も守る為だ。
扨、どうしようか。
先ずはスーパーに入る。
「いらっしゃいませ」
いつも見かける店員。
「魚が安いよ」
「うまいよ」
大声で客を呼ぶ鮮魚コーナーのオジサン達。
お菓子を買えとせがむ子ども。
止めてと顔を赤くしながら怒る母親。
____いつもの景色だ。
でも、いつもと違うのはこの中でも僕だけかもしれない
いつも通り惣菜を手に取り、籠に二,三個入れる
「お会計ですね。」
「お願いします」
「えーと、540円になります」
「これで」
敢えて1万円を出す。
「レジ袋は要りませ(((「黙って渡せ」
カチャ。
構えた玩具は重い。
当たりがたちまち会話から悲鳴に変わる。
これは仕方ないんだ。
守る為だ____。
「な、何やってるんですか!」
彼女が雑踏を掻き分けて、僕のところに来た。
僕はなんて言えばいい____




