238/382
231
あざとーす的な
「どうして死んだんですか?」
面接官の問いに天使候補は目を見開き、ああ、と微笑んだ。
「やっぱり私、死んでるんですね」
「え?」
「いや、どうにも、自覚がなくて」
ふ、と、天使候補は照れたように笑う。
「事故に遭ったとか、刺されたとか、病気になったとかもなく、不意に、意識を失ったので、もしかしたら夢でも見ているんじゃないかと」
「夢」
「ええ。だから死因を訊かれて、やっぱり死んでいるのかと……ああでも、その問いですら夢かもしれないですよね」
首を傾げて歌うように、天使候補は口ずさむ。
「これは私の夢でしょうか、あなたの夢でしょうか。それとも、現実ですか?でも、現実ですら誰かの夢かもしれませんね」
m(__)m




