テツダッテクレルノ?
残念ながらと言っていいのか鞄からは人形の部品は見つからなかった。
人形の部品が特定の人間の元に戻るのはもう判明していることだけれど、昼間みたいに部品が誰の元にも戻ってきてない可能性があるから断定はできなかった。
いや、もしかするとあの人形の部品の持ち主が鰐と認識されていた?
別の部品も怪異たちから回収したものが多かったし別に所有者は人間じゃなくてもいいのでは?
「それで、人形の部品は見つかりましたか?」
「いえ」
「そうなってくると彼女を探す必要があるわけだよね、何か痕跡でもあればいいのだけれど・・・」
ほんとそれ。
探偵漫画みたいに暗号を残していてくれたり、どこかの童話じゃないけれどパンくずが床に点々と転がっていてでもくれたらわかりやすいんだけれど、あれって結構冷静な判断ができるような人じゃないと無理なんだよね。
実際火事に出くわしたら消火器のホースを暴れさせて周りにまき散らせたり、からのバケツを持ってドジョウ掬いをしたりとんでもないことをしてしまう人多いし、そもそも何か抵抗できる状態で連れ運ぶのってかなり面倒だし助けでも呼ばれたら大変だ。
それに悲鳴でも上がったらすぐに誰かが気が付いて・・・。
「あぁぁーーー!!」
『館内連絡、館内連絡407号室までお願いします』
突然の叫び声と暴れる音とともに館内放送が鳴り響き、廊下をリアが歩いていく姿が見える。
そしてしばらくすると叫び声と暴れている騒音はなくなった。
「ああいうの結構あるんですか?」
「まぁ一応精神病患者の受け入れもしてるらしいからね・・・」
いや、それでもせめて区間わけるくらいのことはしておこうよ。それとも精神病判定でもされてたの?
でも、これである意味証明になってしまった。
叫んだり暴れたりするとナースコールがなくても看護師がやってきてくれる。それなら自由な状態じゃなかったか、はたまた本人が任意同行したかの二択になる。
どちらにしろどこに行ったかそれを知るすべはないというのが面倒だ。
いっそのことこっくりさんにでも聞いてみようか?
「ひょわ!?」
突然肩をつかまれて変な声が漏れてしまった。なんだよもう。
そう思って振り向くと風紀委員長だったらしく首を横に振る。
「それだけはやめようか」
あ、声に出ていたか。若干顔が青いところを見ると昨日のあれが相当来ているらしい。
そういえば昨日はこの問題から降りるそう言っていたのに生徒会長に巻き込まれて無理やり復帰させられたんだ。やっぱりかなり無理しているのかな。
「でもそうなってくるとどうやって探します?」
ほんとに何かヒントでもあればいいのだけれど、全く痕跡と言っていい物がない。
そう考えるとまずは浴室を知れべに行って本人がいるか確認できればいいんだけれど。ただ、こっちに女性陣がいないから突撃しても知れべることはできないんだよね。
まさかあそこで先輩が来るのを阻止したのが響いてくるとは、思いもしなかった。
「まぁ、彼女を探す方法なんだけれど・・・」
生徒会長が何か提案をしてくれようとした瞬間、突然病室の中が真っ暗になった。




