足曾木婆ーsid宮崎—14
みゃ―ちゃんが何故か持っていた救急キットによって止血が終わった。
包帯やガーゼ、血止め薬に痛み止、あんなものをいつも持ち歩いているのだろうか?
緊急用として持ち歩いているにはあまりにも内容が充実しすぎているうえに使いかけの物が多かった。
本人は「サバイバルゲーム用」と言っていたけれど、嘘をつくのならもうちょっと隠そうよと思う。
応急処置が終わると「栄養補給出来そうなもの買ってくる」と管狐がを連れてコンビニに行ってしまい四方山と二人きりになる。
四方山はコンビニの壁を背にもたれかかって自分のなくなった足の付け根をさする。
傷口に撒かれている包帯からにじみ出ていて赤黒い染みがかなり痛々しい。
「・・・ごめんなさい」
「ん? ああ、気にしないで・・・っていうのは無理か。でも、「私が巻き込まなければ」とか自分のせいにはしないでほしいかな」
「でも、私があなたたちを巻き込んだ。これが本当の呪かいたずらなのか理解すらせずに」
私は、この『メリーさんの電話』が四方山による復讐だと勘違いしていたことを打ち明けた。これが本物の呪だったことを確信したあの現象も、なぜいじめに加担していたかも。
「はは、風紀委員長に好かれてたからとか・・・少し理不尽すぎない?」
今思い返してみればかなりおかしいことだ。
いくら神崎先輩が彼のことを噂で聞いて気にしていた。特別扱いされているのが気に食わなく、勝手に恋愛感情があるなんて思いこんで逆恨みした挙句嫌がらせして。
それなのに自分は四方山がいなければ人形も本物の呪だと気が付かなくて、気が付かずに死んでいたかもしれない。かばってもらったせいで片足を失わせて、本来できるはずだった可能性を狭めてしまった・・・。
「ほんと何やってるんだろ私・・・」
「そんな悲痛な顔するなよ」
私が暗い表情をしていたのに気が付いたのか、四方山が励ますためか声をかけてくる。
「でも、足が・・・」
「ねぇ、神様って信じる?」
「かみ、さま?」
いきなり何の話か分からなかった。
宗教の話や精神論の話だろうか?
「夢の中で神様が言ったんだ、俺は一度だけ生き返ることができるんだって」
「なにをいって・・・」
人の人生は一度きり、死んだらそこで終わりだって。
それこそ本当に夢だったのか、誰かに騙されている。オカルト好きをこじらせすぎて何か変なカルト宗教にでも目覚めてしまったのだろうか。
「俺も初めはそう思っていた。じゃあさぁこれ、どうやったら説明がつく?」
そう言って自分の顔を指でたたいてみせる。
「?」
しばらく注視してみたけれど、彼の顔には特に何か代わり映えがあるようなことはなかった。
「え、あれ」
なんで
ナンデナントモナッテナイノ?




