表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/195

カエリミチ

さて、謎の怪奇現象に見舞われたが無事下校だ。

しかし銀は不浄な者を祓うって聞いてたけど本当なんだな。

制汗剤で祓われる怪異って完全にギャグなんよな。

 

そんなことを考えていると、交差点で付近で翔を見つけ、ふと悪戯心がわいてくる。

こっそりと後ろから近づいて目を塞いでみる。


「だ~れだ (半音あげて)」


「誰だ!」


「こぱー!?」


目隠しした瞬間に容赦なく肘鉄かましてきたよこの人!? 思いっきり変な声出してしまったがな。


「お、おう勇太か。すまんついやってしまった」


「なかなかいい一撃だったぜ」


がく・・・


「ゆうたー!?」



そんなこともあったが、何とか復帰して翔と一緒に帰路を進む。一応こいつの家はうちのアパートの近所にあるらしい。実際に行ったことはないから実際に近いかどうかは知らんけど。


「そういえばこんな遅くまで何してたの?」


「ああ、部活でね」


確か翔は演劇部に入っていたはずだ。とはいえ、本人曰くほぼ幽霊部員で活動にはほとんど参加していないはずだ。運動神経も要領もいいしイケメンだから本腰を入れれば主役じゃなくてもいい役をもらえることだろう。まぁ、本人がやる気がないのなら仕方がない。

学校が部活に入ることを強要しているせいで、運動部以外は結構幽霊部員が多い。確か演劇部は発表が近くなければ不参加でいいことになっていたはずだ。部活説明で聞いたから間違いないはず。


「ふーん、どんな演目するの? 発表近いんでしょ?」


「いや、まだ公演は先」


おろ? それは意外だ。まさか急にやる気が出たとかそういうやつ?


「なぁ、勇太って一人暮らしだったよな」


「そうだけど?」


メアリーが住み着いているけれど一人暮らしだ。


「今夜泊めてくれないか? 家に帰りたくないんだ」


「あんたは彼女かなんかか?」


そのセリフはかわいい女子から聞きたかったな。多分意味はそのままなんだろうけどさあ・・・


「なんかあったの?」


「じつは・・・」


翔の話を聞くとどうやら幼馴染が家に泊まっているらしい。

なんでも彼女の両親が長期出張に行くために姉妹・・・で彼の家で厄介になることになったらしい。まぁ、そこまではいい。その幼馴染である姉のほうのことが翔はともかく苦手だそうだ。

いろんな場所にこっそりついてきたりするのはまだ愛嬌があるといえるが、彼のプライベートスペースに隠しカメラを設置したり、彼のゴミをあさりコレクション品にしていたり、翔が女子と話すだけで怒り排除しようとしたり、友人の取捨選択とか言って友人の過去を探って悪口ばっかり言うし、罵倒を浴びせてもかまってくれたと喜び、無視しても愛だと喜び、「私がいないとダメなんだから」と朝早く(5時頃)にたたき起こしたり、アレンジ手料理(激マズ)を食べさせようとしてくるしと悪い点を次々と上げてくる。


なんだろこのヤンデレストーカーと幼馴染の悪いところを混ぜましたと言わんばかりのキャラ設定・・・。多分翔の偏見が混ざっているんだろうけれどとんでもないな。


「さっさと縁切ったら?」


「父さんの上司の娘」


「OK大方理解」


これ下手すると父親も縁切りたいけれど首と天秤にかけて無理だったんだろうな。


「最近はおまえにも目につけているみたいだから気をつけろよ」


「え、まじ?」


俺も友人だから当然査定範囲内か


「いや、排除判定くらってる」


「なんで!?」


「この前男同士とか間違ってるから別れるよう注意してきた」


それ恋人判定くらってない!? 


「あと、多分だけれどおまえの荷物隠したり落書きしたりしてるメンバーの一人だと思う」


「え、てことはもしかしてうちのクラス?」


「いや、隣のクラス。加島 紗耶香(かしまさやか)って言うんだけれど」


俺のアンチ多くないこの学校。いったい何をしたって言うんだ。


「ん?」


交差点に差し掛かる少し手前でふと粗大ごみの回収マークの張られた鏡をが目に入る。

そこには先ほども見た金髪の少女が映っていた。

彼女の姿はやっぱり映っているが、実際にはいない。またさっきみたいに心霊現象でも起こるのかとも思ったが、何か焦るように俺たちの背後をさしたりとジェスチャーをしてる。何か伝えようとしている?

えっとなになに?


 よ け て


後ろを振り向くと後ろからすごい勢いでこちらに突っ込んでくる車の姿があった。


「危ない!」


「え?」


俺は咄嗟に翔に飛びついてすぐ横の家の玄関前に入り込んだ。背後では車が静かに通り過ぎて行ったのだ。


「ごめん、大丈夫だった?」


「あ、ああ。すまん」


突然突き飛ばしたのに怪我をしていなかったことに安堵する。

・・・翔の顔が少し赤くなっているのと腹部の堅い感触はきっと気のせいだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ