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教会とステータス

新しいスマホにしたら、一文字開ける事が出来なくなってしまいました。読み辛かったらごめんなさい。


このもふもふも、たった1日なのに何だかすごく久しぶりな気がする。

亜空間の部屋で、団子になって寝た。


王都か…私の脳内地図によるとかなり遠い。本当にここは最果ての地なんだな。

(ねえユーリ。ここの町に住むって事でいいの?)

(出来れば他の落ち人の助けになりたいかな。あのおガキ様じゃ頼りないし)

(反抗期真っ盛りって感じよねー?)

(本当に、頭にくる。いくら私が大人で広い心を持っていても、あれは腹立つわー!)

(充分に同レベルだと思うけど)

(どこが?私あんなに子供じゃない)


こら。従魔達だけで顔を見合わせて何気に首を傾げないでよ。

元々何歳なのか知らないけど、今のテッドは生意気なガキだ。私とは精神年齢が違う。


(ユーリがそれを望むなら、俺達は従う)

(でも、同じ立場のユーリには危険)

(その時は全力で守る。仮令たとえユーリの意思に反しても、身の安全の方が大事だ。それでいいな?ユーリ)

(うん…みんなありがとう)


(その為には多少苛立ってもあの子の側の方が情報が集まりやすいって事ね?)

(大いにだけど、それ位は我慢するよ。大人だから、子供の言うことに一々腹立てていられないし)

(落ち着いたら私、海にも行きたいわ)

(ここからだと…うん。そんなに遠くないみたいだね)

(でも、みんなが人化に慣れるまでは待つから安心して)


翌日の勝負は私の圧勝。昨日ちゃんと下見はしておいたのだ。

テッドは凄く悔しがってまた勝負を挑んできたけど、正直面倒。

何故か魔法勝負にまでなったけど、実戦で経験を積んできた私が負ける訳ない。

お陰で私まで凄い魔法の使い手だと思われたじゃん。目立ちたくないのにどうしてくれるのさ!


「くそっ!お前俺よりチートじゃん」

「私、テッド君みたいに全属性は扱えないし。てか、あんたのせいで目立ちまくってるんだけど!」

「それは…悪かった。ついカッとなって」

「魔法いっぱい使ったから疲れちゃった」

「ちょっと聞きたいんだけど。ユーリって実は全…」

ユーリが睨むとテッドは口をつぐんだ。


「なあ、あとでうちに遊びに来いよ」

「いいけど。私も聞きたい事あるし」

私も協力する事は言っておかないと。


(ユーリしゃん、忘れているかもしれましぇんけど、教会に行ってみましぇんか?)

そうだった。お礼も言わなきゃだし、適性も知りたい。


歴史を感じさせる教会は、広い敷地に神殿と、居住区に別れて建っていた。

一目で分かるな。身寄りのない子と行儀見習いの人は。

中央の大聖堂には、中心に一際大きなアリエール様。そして私も祝福を頂いた農耕神リリエラ様。

魔法神ルーン様と、生命神ダルク様は男性で、戦神マティア様はキリリとした表情の女神様だ。

それと、四神獣が祀られている。龍姿のアオさんも格好いいな。


長椅子に座って祈りを捧げていると、体がふわふわと暖かくなった。

とても心地いい。アリエール様に会った時みたいだな。

『スキル 天啓を覚えました』

んん?効果は…天啓を受ける事がある?


(はぁい。ユーリ、久しぶり。元気に頑張っているみたいね。私はもう忙しくて忙しくって、目が回りそうよ。そうそう。私が転生させた子と会ったみたいね。でも別にユーリには使命なんてないんだから、好きに生きていいのよ?むしろ他の落ち人を助けようなんて考えないで。嫌な思いすると思うから。ね?)


唐突に声は途切れたけど、天啓ってこんな感じ?絶対違うよね。

他の落ち人に会わせたくないみたいだけど、会っちゃいけないわけじゃないよね?何で反対するんだろう?


まあ、聖魔法のレベルを上げないと、私も何もできないし。

「あの、適性を調べるのはどうしたらいいですか?」

「大銀貨一枚を寄付して頂ければ、天からの声を書き出します。なお、この情報は本人以外に絶対に知られる事はありません」

一万円か。占いとしては高いけど。

「その結果は絶対なんですか?」

仮令たとえ才能無しと診断されても他人より努力すれば覆る事もあります。あくまでも参考として捉えて頂ければ」


詐欺ではないだろうけど、占いに近い感じかな?

「どうされますか?」

「今回はやめておきます」

「そうですか」

どうせ払えないんだろうって目で見られてる気がするけど、向き不向きはそれなりに自分の感覚で分かるからいいかな。


(フレイ、天啓のスキルを得たら、アリエール様に話しかけられたよ)

(凄いでしゅ!それでどんなお言葉を?私に聞かせていいものなら)

(んー。仕事の愚痴と、自由に生きていいから、落ち人の捜索は手伝わなくていい?)

(そんな天啓聞いた事ないでしゅ!一言だったり、イメージだったり)

(私もそんなイメージだったけど、アリエール様もたまには普通に喋りたい気分だったのかな?)


(どうなんでしょうね…ステータスには普通に天啓ってあるんでしゅよね?)

(ちょっと待ってて…うわあ。ルーン様からは加護を、ダルク様からは祝福をもらっちゃった。どうなってるの?)

(アリエール様の加護は珍しいでしゅから、他の神様からは注目されやすくなっているんだと思いましゅ)

(それって私に付箋が付いてるみたいなものかな?)

(ふせんて何でしゅか?)

(な、何でもないよ)

目立つのには違いないんだろうけど。


ユーリ(4)

人族 職業 テイマー

レベル 50


HP 592 MP 5543 力 351

精神 4122 敏捷 280 幸運 121


特殊スキル

言語理解 健康体 育成 自動回復 妄想


アクティブスキル

属性魔法 補助魔法 結界魔法 付与魔法

錬金術 鍛冶 魔眼(一部封印中) 鑑定

精密魔力操作 投擲 釣り 罠 身体強化

空歩 威圧 立体機動


パッシブスキル

家事 交渉術 算術 解体 命中 念話

細工 偽装 隠匿 回避 敏捷 忍び足

気配隠蔽 見切り 予見 並列思考

超感覚 短剣 双剣 槍 体術


主神アリエールの加護 魔法神ルーンの加護

農耕神リリアナの祝福 生命神ダルクの祝福


青龍の加護


界の管理者シャンドラの加護


うーん。私も強くなったな。魔力と精神はルーン様の加護で更に嵩上げされているし。

「はいい?妄想って何?」

(どうしたんでしゅか?ユーリしゃん)

(だって、特殊スキルに妄想って…あれ?創造に変わっている)

(見間違いじゃないでしゅか?)

想像通りに魔法を組み立てる。か。それって属性魔法を混ぜて発動したのと一緒だよね?私の場合、加護を得る前に発動してたから、今更な気がするけど。だから妄想が発展して創造に?見間違いはなかったと思う。


(あれ?フレイの祝福が消えているよ?)

(えっ…あれ?本当でしゅ)

(チャチャに祝福を与えたから?)

(今まで複数人に祝福を与えた事はないでしゅけど…そんな)

(いいよ。チャチャを優先させて?収納庫を欲しがっていたから。私はとりあえずの目標の亜空間は覚えたし、大丈夫)

(ごめんなしゃい…ユーリしゃんに祝福が付かないでしゅ)

(だから、いいからチャチャを優先して?その方が私も嬉しいから)


まあ、フレイだからな…。フレイは私が面倒を見ているような物だし、別にいい。


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― 新着の感想 ―
[一言] 「唐突に声は途切れたけど、天啓ってこんな感じ?絶対違うよね。他の落ち人に会わせたくないみたいだけど、会っちゃいけないわけじゃないよね?何で反対するんだろう?」 何で反対するって、「嫌な思い…
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