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野郎二人はフリーダムッ!?科学+魔法=オーバーキルな異世界生活   作者: 皇 竜胆
第九章 異世界貴族の事情なんて知らねぇよ!! 
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第六話 優之介、ソフィーリアを押し付けられる


「ぬぅぅぅ……」(ソフィーが言っていた通りなかなかの美男子のようだが、王家の人間を嫁に貰うほどの器かどうか……)

「…………」(ヤバい! 空気が、王様からの圧がヤバい!!)


 優之介は今、猛烈に緊張している。ただソファに座っているだけなのに冷や汗が止まらない。何故なら、王様&王妃様と面談をしているからである。優之介の緊張をよそに、ソフィーリアは優之介の左腕にしっかり抱きついていて、優之介と一緒にいられることにご機嫌の様子だ。

 目の前には難しい顔をしているウェドモンド、そして彼の隣にはにこにこ微笑んでいる王妃、緊張が漂う中、一番最初に口を開いたのはウェドモンドだった。


「夕食後の休みたいところを呼び出してすまぬな」

「いっ、いいえ……」


 最初から高圧的に何かを言われるかと思っていたが、こちらを気遣ったウェドモンドの言葉に優之介は少し戸惑った。


「だが一国の王の前に娘を持つ一人の父親として、娘の夫となりうる可能性がある人物をよぉく見ておきたくてな……」

「え、えぇと……」

「ソフィーリアも婚約者が決まらぬまま十七になってしまった手前、どうしたものかと思っておったが……」

「あなた、一旦落ち着いてください」

「アリーシャ……」

「こうしてお会いになるのは初めてですね、私の名前はアリーシャ・レイ・アースカイ、ソフィーリアの母です。娘がお世話になっています、ユウノスケさん♪」

「は、はぁ……」


 優之介はウェドモンドに値踏みされつつ話も一人で突っ走られついて行けなかったが、彼の隣に居た王妃様が一旦間に入って止めてくれたので、ホッと一息。

 王妃様はウェドモンドを落ち着かせるとこちらに向き直って自己紹介をしてくれた。


「初めまして、私の名前は優之介と言います。ソフィーには私の方がお世話になっています」

「私達の都合で、貴方達は身一つで違う世界へ渡ったのですから、これくらい事はさせてください。ふふふっ、王子様は異世界からやって来た勇者様だなんてロマンチックねぇ、ソフィーが羨ましいわぁ♪」

「お母様! からかうのはよしてください!」

「その言葉は余にも刺さるぞ……」


 王妃様の名前はアリーシャと言うらしい、ソフィーリアをまんまアダルティーにした感じで、その容姿は王妃と呼ぶにふさわしい気品と美しさに溢れている。

 アリーシャはぷりぷりしているソフィーリアをよそに話を続けた。


「ふふっ、そうねぇ……。ユウノスケさんも休みたいでしょうから手短にお話しますね♪ ユウノスケさん、お願いがあります。今後、貴方方の冒険者活動にソフィーリアを同行させて欲しいのです」

「え……」「まぁ! まぁまぁまぁ! これからはずっとユウノスケ様と一緒にいられるのですか!?」


 なんと言う事でしょう、アリーシャは優之介に自分の娘を同行させてやって欲しいと頼んできた。ソフィーリアが国王の一人娘である事を知っている優之介は、アリーシャの言葉を聞いて慌てふためく。


「ちょっ!?ちょっと待ってください王妃様、ソフィーは一人娘なんですよね? 何かあったら一大事になりますよ!」

「私の事はアリーシャと呼んで下さって結構です。ソフィーはもう十七歳、本来なら婚約者と結婚間近な年齢なのに未だに良き相手が見つかりません。このままでは王家としての面子も危ぶまれてしまいます。それに、貴方とシバさんとアオイさん達がいるから大丈夫でしょ♪」

「って、言われましても私の一存では「シバさんとレミリアさんからは了承の返事は頂いてます、後は貴方だけですよ」」

「Oh……」


 優之介は自分の一存では決められないと言って逃げようとしたが、既に斬波とレミリアの了承を得てしまっているらしい。ドギマギする優之介に対し、アリーシャは止めの一撃を繰り出す。


「ソフィーをよろしくお願いします、ソフィーには貴方しかいないのです……!」

「ユウノスケ様、私と一緒はお嫌ですか?」


 ソフィーリアが援護射撃をしてきた。上目遣いで訴えかけるのは可愛すぎて反則だと思います。


「国王様、国王様の意見は!?」

「ユウノスケ君、娘を……頼む…………」

「え!?あ……は、はいっ!!」(えぇーっ、いいのぉ!?)


 ウェドモンドも嫌々そうな顔をしながらも「娘を頼む」と少し頭を下げながら言って来た。斬波とレミリアが了承していて、更に今目の前でご両親揃ってお願いされては断れるはずもなく、優之介は今後の冒険者活動にソフィーリアを同行させることを了承した。


「うふふ、決まりね♪」

「わあぁぁ……! ありがとうございます!!お父様! お母様!」


 この後、優之介はロイヤルファミリーと少し会談を交わした後、部屋に戻った。以前にもタマキから話を聞いていたが、自国の貴族達から縁談話が舞い込んでこないまま年数が経過し、行き遅れになりそうになっているらしい。

 これまでに何度か見合いをしたが、ソフィーリアが尽く拒否しまくり、お見合い不成立を連発しまくったせいで両陛下は頭を悩ませていたそう。しかし、そんなソフィーリアから「心を許せる相手を見つけた」と聞いて、両陛下は娘が行き遅れにならずに済んだと、ほっと胸をなで下ろすのだった。



――――――――――――――――――――



「ほぉ~ん、結局ソフィーを連れて行く事になったのか」

「二人共何で俺に一声かけてくれなかったんだよ……」

「私はお義兄さんに委ねたので……」

「『お義兄様、どうかよろしくお願いします! 私にはユウノスケ様しかいないのです!!』なんて言われたら断りにくいだろうがよ……」

「…………」

「なんだよ?」

「斬波さんに泣き落しが通用したんだね……」

「……るっせ」 



――――――――――――――――――――



「結婚に身分は関係ないとは言え、発表したら貴族共が騒ぐだろうな……特にローゼン以外の公爵家が」

「王族の肩書きしか見ない輩より、ちゃんとソフィーを愛してくれる人の下へ嫁にやった方が良いに決まっています」

「それはそうだが……」

「王国の未来は”お腹の子”に託しましょう」


アクセスありがとうございますm(_ _)m

久々の投稿で申し訳ありません、リアルが忙しい9月までの辛抱です。

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