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間話 『英雄の難行』

12の難行。

それは人類史最大の偉業の追体験である。


人類史の英雄と言えばと聞かれると、

まず第一に名前が上がるのがハーキュリーズである。

初代ハーキュリーズは、

神を飲み込んだと謳われた大獅子を、

棍棒で殴り倒し、

数々の大国を滅ぼして来た、

魔牛や、魔鳥を弓で射落した。


その報酬として貰った大量の金貨を全て国民に分け与えたと言われている。

棍棒を振れば大地が裂け、

弓を入れば雷雨が降る。

国民を見れば家族だと良い、

魔物を見れば皆を守る。

伝記の中ではそのように謳われ、

今日でも愛されている英雄である。


次に、最も新しい英雄が上がる。

グリウス・ヒューゼンベルク、冒険家である。

世界各国、種族を超えた国家間を渡り歩く男である。

既に死んだとする説や、まだ生きているという説、

挙げ句の果てには魔王説まで浮上している男であるが、

その功績は著しく輝かしい物で、

鹿の姿をした魔王を撃退し、

魔猪を切り裂き、食材に困った国に寄付をした。

中でも人食い馬の討伐は、今でも語られている。

嘗て魔人族の子供を全て食らった馬の腹を裂き、

全員を生還させたと伝えられていて、

魔人族からは王と同程度で見られている。


最後は御伽話からであるが、

テルナトル・アーカベーター、魔王である。


実際に存在したかも分からないが、

人の為に尽くした数少ない穏健派の魔王で、

神に届きうる力を持っていたと語られている。


彼の伝説は、

龍族の中でもトップレベルの危険さを持つ毒首龍(ヒュドラ)を倒し、

その鱗を鎧にしたと言うものと、

三頭犬(ケルベロス)を討伐し、

その顔を肩当てや兜にしたとされている。


山のように大きかったと言う伝承や、

普通の人ぐらいだったと言う伝承があり、

その大きさは不明であるが、

今でも語られる英雄譚の一つである。


この3人の英雄は、

消魔の三英雄と呼ばれ、今日でも語られ続けている。


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