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プロローグ
「俺は許さない」
あの日、俺は決めた。
何を犠牲にしようとも奴を殺す…そう、心に決めたんだ。
今日も夢を見た。十年経った今でも、鮮明に思い出すんだ、あの惨劇の日を。
忘れられるはずがない。何もかも失った、家族も、友も、そして俺を愛してくれた人も。
十年前、たった一人の竜人が、俺の村を滅ぼした。
奴の名は「暁 天道」、この名を聞けば、皆が恐れた。
当然だ。世界で奴に勝てるものはおろか、傷をつけられるものすらいないとまで言われた男だ。
奴がなぜ俺の村を襲ったのかは分からない。皆、何も分からないまま殺されていったんだ。俺はただ一人の生き残りとして皆の敵を討つと決めた。その為に、旅に出た、やつを倒す力を得る為に。
だがそれも、もうすぐ終わる。この森を抜ければ、
奴がいる。そして、俺には奴を倒す力がある。この剣さえあれば奴に勝てる。
光が見える。あと少しだ、あと少し。俺は奴を…
-ザシュッ-
なんだ、熱い…痛い…何が起こったんだ…
腹から暖かいものが流れる…血なのか……俺は…
刺されたのか…死ぬのか…嫌だ…嫌だ…あと…少し…
あと少し…だったんだ…死ね…る…か…俺は…まだ…
死ね……い……。




