闇堕ち②
そして、武器屋に着いた。ショウは……
武器商人の男に、さっきオッちゃんから貰った剣をみせると——。
「……この剣、新品じゃねーか。しかも、なかなかの業物……本当に売ってくれるのか?」
「ええ……お金が必要ですから…………」
「おい、兄ちゃん……あんまりそう言った事は、口に出さない方がいいぜ——。特に商人を相手にする時はな……」
「でも、貴方も……
この剣を良い物だと教えてくれましたし……」
「それはな兄ちゃん、兄ちゃんは冒険者だ! と、言う事は——少なくとも武器を買って使った事はある。
そんな人に、これは粗悪品です! なんて嘘を言ったら今後の商売に泥が付くってもんだよ。
まあ、でも……そんなお人好しの兄ちゃんに一つ良い事を教えてやるよ。
初めは相場より高く提示すしたり。嘘をつくのも立派な戦術、駆け引きって事だよ!」
「…………俺は、嘘をついたり人を騙したりするのは好きではありません。そのせいで……」
「まあ、俺も嘘が良いと言ってる訳じゃねーんだ。商売ってのは、それも大事って事だよ。
よく考えてみろ! 物と言うモノは、時と場合によっては金額が大きく変動する時がある。
お前さんが、もしこの街にいてポーションを譲ってくれ! と言われたら相場で売るだろう。
しかし、ダンジョンの奥の階層で——譲ってくれと言われたらどうする?
ダンジョンに来たばかりのお前さんは、まだダンジョンを探索したい。
けどポーションが無くなると危険度が増してしまう。
その決断で、仲間の事も危険にさらしてしまうかもしれない。
お前さんは、ポーションが無いだけでダンジョンから撤退するしかなくなるかもしてない……しかし、ポーションを欲しがるパーティーは大怪我をしている。
だが、そんな時に相手が仲間を助ける為にダンジョンで手に入れたアイテムを全て渡すと言って来たら……お前は、どちらを選ぶ?
そう、お前はポーション! 一つでダンジョンを数日探索した報酬得られる。
そう言ったことから、物の値段とは——その場その時で大きく変動する物なんだよ!」
「…………確かに…………それなら、納得できる……」
「まあ、長話になってしまったが……この剣は良いものだ! 二十万ゴールドで買い取ろう。
他には、無いのか……?
最近、盗賊のせいで——何処もぶっそうでよ。
商人達も武器を所持する様になったんだが……何せ力が無いものだから。
何かいい武器は無いか冒険者や旅人に聞いているんだ」
そんな話が聞けたので、ショウは……
「でしたら……この様な道具は、どうでしょう……?」
そう言って、武器商人に見せたのは——魔力をチャージして放つ。銃型の魔道具——。
「これは……?」
「溜めた魔力を詠唱なしで放つ事が出来る。魔法道具です……」
「持ってみてもいいか?」
「もちろん……」
そうして、ショウは銃型の魔道具を武器商人に渡すと……
「見た目よりは重いが……このくらいなら商人の力でも扱えるな。
しかも、小型で携帯に便利……これは、どの様に使うのだ?」
「室内では、危ないので……外で試し打ちをなされては……」
「武器の練習場ならあるからついて来てくれ!」
そう言って、二人は魔法道具を試し打ちする為に——外にある。練習場へと移動した。
「銃口を的に向けて、トリガーを引くと魔力弾が発射されます」
「こうか……」
武器商人がトリガーを引くと銃からは、魔力弾が発射されて——見事に的に的中した。
「これは、凄い——ッ!!!
一発打ったら、またチャージするしかないのか?」
「いえ、一回のチャージで十発放つ事が出来ます。
なので、威力はストーンバレットと同じ程度なので殺傷能力は、さほど高くありませんが……盗賊や魔物を追い払うくらいには、使えると思います」
「一回のチャージで……十発も打てるのか!
しかも、無詠唱で誰でも……こ、これを売ってくれ!」
武器商人は、物凄く飛びついた——ッ!!!
なので、ショウは——さっき言われた事を思い出して……武器商人に、ふっかける事にした。
『この武器は、俺のオリジナルだから……相場と言うものは無いから。百万ゴールドくらいで如何だろうか……? 少し高い気もするが、交渉次第で下げていけば良いだろう……』
と、言う訳でショウは武器商人と駆け引きをしてみる事にした。
「そちらの品は、数が少なく貴重だから。いくらにしたものか……?」
ショウが少し悩んだフリをしてみると……
「では、五百万ゴールドで如何だろう!」
「えっ! そんなに高く……」
「勿論だとも、この商品になら誰でもその位の金は払う。
と言う事で、交渉成立だな!」
「ああ、五百万ゴールドなら文句はない……」
「ありがとうな。兄ちゃん……商談が決まったから教えるけど——この品なら、出す人なら千万だって払う人もいるぞ!」
「まじ……俺には、商人は向いてないな……」
「俺もそう思うぜ、兄ちゃん。
それよか、他にも面白い品は無いのか?
兄ちゃんの品なら言い値で払うぜ!」
「そうだな。とりあえず、さっきの銃の魔道具をもう一丁と……このプロテクションの指輪なんて如何だ!?
使い方は、瞬時に魔力か闘気を流す事でプロテクションが発動する。
盗賊や魔物は倒せないが、発動までの時間が早いから——かなり使える品だと思う」
「使ってみても良いか?」
そう言われて、ショウが武器商人に渡すと——武器商人は、すぐさま術を発動させる。
「早い——ッ……
悪いが、さっきの魔道具で撃ってくれるかッ!」
そして、ショウが魔法弾を数発撃ち込む。
「早いのに、ここまで硬いプロテクションを発動するとは……百万と言いたい。ところだが……君の商品を今後も取引したい。
一つ百五十万で買い取ろう!」
「10個あるんだが、全て買うのか?」
「当たり前だ! こんないい品みすみす逃す手は無い——ッ。」
そう言って、プロテクションの指輪を一つ百五十万で買い取ってくれたので——これで、銃と合わせて二千五百万ゴールドとなったの為に——。
これで、ショウはブレイン達への賠償金を確保出来た。
初めは、自分の私物を全て換金しよと思っていたが……ほとんど残ったので安心した。
そして、武器商人からは——また面白い品が入った時は優先して売る事を約束すると、とてつもなく感謝され為に、ショウは自分の気分が少し晴れるのが分かった。
読んで頂き! ありがとうございます。(*⁰▿⁰*)
少しでも面白かった! と思った方は、評価☆&ブックマーク。の方を宜しくお願いします!
あなたの一つの行動が、私の力になります。
私を夢に近づけます! 私を小説家にします!
どうか、力を貸してください!
よろしくお願いします。m(_ _)m




