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【番外編】獅子の牙⑥

 船を出して数日が過ぎた頃……


 ブレイン達は、ワイバーンの島を見つける。


「おいおい! ここは……」

「ワイバーンの島……」

「ここで、定期的にワイバーンを狩る事が出来れば……」

「私達は、一生安泰ですね。

 このパーティーに入って本当に良かったですわ!」


 喜び! 笑い合う。獅子の牙のメンバーは、島に上陸すると——島を捜索する。


 そして、少し進むと……岩の上で傷を癒す手負のワイバーンを見つける。


「おい、ボロボロのワイバーンが居たぞ……」


「でも、なんかアイツ普通のワイバーンと雰囲気違くないか?」


「確実に、あの時——取り逃したワイバーンでは無いわね……」


「そんなの何だって良い。怪我してるて事は、弱いって事だ!

 あの細身の尖ったワイバーンも、きっと縄張り争いに負けて怪我を負ったのだろう」


「そうですね。確かに、見た目は細身で尖っていて普通のワイバーンとは違いますが……

 大きさもそれ程、大きくはありませんので——そこまでの脅威では無いかと思います」


「そうだよな! 今回は、武器も揃っている。

 中型のワイバーンくらい普通に倒せるんだ。

 あの程度の大きさのワイバーンにビビる事なんてないさ——ッ!」


「それもそうですね……」


「では、参りましょう!」


 そうして、ブレイン達は——細身の尖ったワイバーン……閃光のワイバーンに近づくと——。


「弱気者よ……何を求めて、ここに来た……」


「わ……ワイバーンが喋った!」


「我は、ある……強気者を待っている……そして、その者と戦う為に……体を休めておる……

 しかし、お前達の……返答次第では…………」


「返答次第では、何だって言うんだよ!」

「あ"あ、そうだ! 言ってみろ——ッ」


「我の本意では無いが……弱気者を……この島から排除する……」


「排除……戦うって事だろ!

 こっちは、はなっからそのつもりだ——ッ。  

 かかって来い!」


「よかろう……身の程を教えてやる…………」



 その後、ワイバーンの島を一隻の船が出航する。


「…………」

「…………」

「…………」


「…………何だったんだよ。あのワイバーン……」


「……かすることも出来なかった…………」


「そんな事より……あのワイバーン。全く本気を出している様には見えなかった……」


「それじゃー……

 あのワイバーンは、俺達を舐めていたって事か……?」


「舐めてなんて、いないわよ……

 相手にすらされていなかったのだもの。

 私達は、手も足も出なかった……」


「あのワイバーンは、何故!? 私達を逃したのでしょうか……?」


「そんな事、分からない…………」


「俺達は、ドラゴンスレイヤーの称号を持つ。

 勇者パーティーだぞ! 俺達に敵う相手なんて、魔王だったんじゃねーのかよ!」


「知らないわよ。そんな事……」


「俺達は、これからどうすれば良いんだ……

 誰か教えてくれ——ッ!!!」


 それから、自信をなくした獅子の牙のメンバーは……王都に戻ると少しの間、大人しく過ごす事となった。


読んで頂き! ありがとうございます。(*⁰▿⁰*)


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