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一騎討ち

 それからショウは、二人の装備をアップグレードする為に——小屋の工房に引き篭もった。


 そして、二日後……

 

 出て来た! ショウは、とても笑顔だったので二人は——良い物が出来ている事を確信した。


「ます初めに……アカネの鎧だ! これは、両足に飛躍のスキルを付ける事で、回数が六っ回に増やす事に成功した。

 そして、何より見て欲しいのが……この剣だ!」


 それは、ミスリルで作った沢山の丸が連なった剣で——お世辞にも切れ味が良さそうな剣には見えなかった。


 しかし、ショウの説明を聞いて二人は驚いた!


「驚けッ! この剣は、変形する事が出来る剣なんだ——ッ!

 こうして、こうすると——槍にもなって……

こうして、十字架を作って周りを囲うと盾にもなる。

 そして、リングを外して——手足に着けるとクロー&ナックルにもなる。

 しかも、足に着けると闘気を流す事で早く走れて——空を飛ぶ事も出来る。

 武器の形が決まったら闘気を流す事で、力を発揮する。

 変幻自在、自由自在……これぞ使い手の力が試される。

 最も最高の武器——名前は……【バーチャルリメイク】と名づける事にした。

 変形させる時は、チャクラ解放とか卍解とか叫ぶとかっこいいよ!」


「そして、次はシルクの番だな……。

 シルクには、これだ! 【宝珠】」


 それは、大きめのビー玉が連なったブレスレットで……それをシルクが身に付けると——。


「魔力を流してみてくれ!」


 シルクが言われた通りに魔力を流すと、ブレスレットはバラバラに弾けると宙に浮遊した。


「これは、魔石を核とした鋼鉄の球で魔力を流す事で12個の球が周囲を浮遊して、敵とみなしたモノに自動で攻撃をしかける。

 しかも、敵を定めて放つと自動で追尾して敵を打った後に主人の元へと戻ってくる。

 魔法使い用の物理攻撃系の打撃武器だな!

 それに、一つ一つにプロテクションが施されているから自動的に防御も行ってくれる。

 12個全てを使う事で、ドーム状のプロテクションを作り。半分で前方だけとなる。

 一個一個だと小さな盾くらいの大きさかな? 持続時間は、魔力を流し込んだ量で決まる。

 まあ、説明はこんな所だ! 後は、使ってみて自分で確認してくれ——。」


「ありがとうございます。大事に使わせて頂きます!」



 そこから三人は、いずれやってくるワイバーンに備えて準備をする事にした。


 ショウは、アカネとシルクに壊された分のゴーレムを作る為に奮闘し……

 アカネとシルクは、頂いた武器を使いこなす為に修行に励んだ。


「このバーチャルリメイクって武器、本当に凄い……

 変形するのは、勿論。一番は空を飛べる事で戦闘の幅が格段に広がった。

 これなら、ワイバーンが来ても問題なく戦える!」


 アカネは、空中戦になると敵に届かず歯痒い思いをしていたが、これで自分も空中戦に参加できると思うと——この力を早く試したい気持ちでワクワクしていた。


 そして、シルクは……


「私の方が凄いわよ! この武器、魔力消費は少ないし……物理攻撃や防御を自動的に行ってくれるから自分は、魔法の詠唱に集中出来るし。 味方に飛ばす事で、離れた位置でプロテクションを発動できる為に、同時に二箇所の防御を可能にする。

 しかも、私が放つ。プロテクションと二重にする事で、どんな攻撃も弾く。

 控えめに言っても、凄すぎる——ッ!!!」


 二人は、ショウを支えたいと言う思いから。自分の出来る事を増やす為に武器の性能を確かめながら……使い方を練習ていた。



 そして、来たるべき日……


 三人の元にワイバーンの群れが現れた。


「ゴーレムは、村や街の周りに配備している。

 もし、ワイバーンを通過させてしまった場合は即座に避難誘導や救助なんかも行ってくれるだろう。

 だから、俺達はワイバーンを倒す事だけに集中する」


「まだ離れていますが、かなりの数ですね……」


「一番槍は、ショウ様なにを放ちますか?」


「そうだな。シルク程の威力は無いが、俺もエクスプロージョン! を覚えたから。

 二人で力を合わせて、最大火力のエクスプロージョンをお見舞いしてやろう!」


 そう、ショウもアカネやシルクに負けないように訓練は行なっている。

 その甲斐あって、ショウは爆裂魔法エクスプロージョンの習得に成功していた。

 しかし、シルクは今や魔法の熟練度はレベル4——上級を超えて、聖級まで辿り着いていた。


 二人は、ワイバーンに狙いを定めて構えると二人で、呪文を詠唱する。

 そして、放ったエクスプロージョンは……

 

「「エクスプロージョン!!!」


 威力に、天と地ほどの差があった……。


 物凄い爆発と爆音のなかショウは……


「…………なんか、落ち込むな……」


「いえ、ショウ様も凄いですよ!

 エクスプロージョンを使えるようになるなんて、それにショウ様は魔法だけじゃなくて剣術の他にも沢山の武術を使えるじゃないですか——ッ!」


「確かに、そうだけど……

 武術に関したって、アカネ方が凄いし……

 レベル5だよ! レベル5……

 それに比べて、俺は全ての面で中級から上級どまりなんて……何でも出来るけど、何も出来ない。そんなの器用貧乏みたいじゃないか……」


 そう、自信をなくすショウを二人が慰める。

 すると、ショウが……よしッ! と言って前を向くと——。


「一番槍は撃たれた。あとは、総力戦だ!

 俺とアカネで、ワイバーンに突っ込むからシルクは、漏れたワイバーンの対処にあたってくれ!」


 そして、ショウは気持ちを切り替えて——二人に精霊の加護を付与すると——。


「では、作戦開始——!!!」


 そう言って、アカネとショウは飛び立った。


 アカネは、バーチャルリメイクを足に使い! 空を飛び回ると【コテツ】でワイバーンを切り落として行く……

 ショウもアカネも調子が良く二人の連携は、空中で飛び回る姿は——鳥が遊ぶかの様に……まるでワルツでも踊っている様子だった。


「ショウ様——ッ!!!」


「何……?」


「私を——あの時、奴隷として側に置いて頂き! 感謝しております。

 私は、あの日——ショウ様に救われました。

 そして、そんな貴方だから……

 これからも支え、貴方と共に生きて行きたいと思っております。

 きっと、シルクも同じ気持ちだと思います!」


「俺の方こそ二人には、感謝している。

 ブレイン達にパーティーを追放されて——人を信じられなくなった。俺が……

 今でも、誰かの為に行動が出来るのは——奴隷で無くなった。

 今でも、二人が側に居てくれている。お陰だよ! 本当に、ありがとう……」


「心配しないでください。

 私達は、貴方の側を一生離れません!」


 そう言って笑うアカネを、真っ赤な閃光が貫いた。


 一瞬、何が起こったか理解出来なかったショウが固まると、アカネが地面へと落下して行く。

 ショウは、急いで動き出すが間に合わない……


 しかし、シルクが【宝珠】のプロテクションで——アカネを包むと安全な場所に移動する。


「シルク、アカネを頼んだ!」


「承知しました。

 ショウ様も、お気をつけて下さい!」


 そして、ショウはアカネをシルクに託すと閃光を放ったワイバーンに集中する。


 すふと、またもや赤い閃光が飛んで来るが、ショウがその閃光を避けると——閃光が当たった地面に地形を変える程の爆発が起こる。


「この威力……

 どうりで、ワイバーンの鱗で作った鎧を貫くはずだ!」


 そして、連発した閃光がショウに当たらないと腹を括ったのか……閃光のワイバーンは、ショウの前に姿を現した。


 ショウの思いのほか、閃光のワイバーンの大きさは、さほど大きく無いが……

 姿が細く尖っていて、普通のワイバーンでない事だけは見ただけで分かった。


「俺の仲間をよくもやってくれたな——ッ!」


 そう、怒るショウに対して閃光のワイバーンは……


「貴様こそ……我が同胞をよくもやってくれたな……」


「魔物が喋った……」


 魔物も高位のモノになると話すと言うのも聞いた事がある。

 しかし、言葉を話せると言う事は知恵があるという事。

 ならば、話し合いが出来るのではと思い。


 ショウはワイバーンにある提案をする事にした。


「おい、お前——ッ。お前が怒っているのは同胞を殺した俺だけなんだよな?

 なら、この戦い! 

 俺とお前の一騎打ちで勝負をつけないか……」


「面白い……それもよかろう……」


 すると、閃光のワイバーンは雄叫びを上げると——他のワイバーンが一斉に引いて行った。


 そして、閃光のワイバーンとショウの一騎打ちが始まる。

読んで頂き! ありがとうございます。(*⁰▿⁰*)


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