エクストラポーション!
その間も、アカネとシルクがリッチを追い詰める。
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精霊の力を最大限に借りた。ショウの体がオーラに包まれると——。
「後は、任せろ!!!」
ショウは、そう叫んだ!
そして、その声を聞いた二人は、最後に最大限の攻撃を繰り出す。
シルクは、氷の刃でリッチのプロテクションを削ると——アカネは、ショウの攻撃の際にリッチの魔法を封じる為にリッチの腕を砕きに行く——。
そして、一撃目で一本の腕を砕くと二撃目はリッチに躱されてしまう。
なので、アカネは三回目の飛躍を使うとリッチを追い詰め。もう一本の腕を砕くと……リッチは、動きが鈍くなったアカネに襲いかかろうとした。
それを阻止する為に、シルクが咄嗟に指輪の水魔法でアカネを吹き飛ばす。
そして、その隙をショウが聖なる一撃でリッチは消滅させる。
リッチが消滅した事で、三人は安堵に包まれたが……ショウは、リッチが消滅した場所に転がる魔石とドロップアイテムに目もくれず。
アカネの元に駆け寄ると、アカネに平手打ちをかました。
「お前は、何をやっているんだ——ッ!!!
死にたいのかッ!」
ショウがアカネを怒鳴り付ける。アカネは、理解が追いつかず呆気に取られていると……
「俺は、初めに言ったよな! 飛躍で追うのは一回までと——ッ! 最後の一回は、回避するのに使えと——ッ! 言ったよなッ。忘れたのかッ!!!」
確かに、あの時——シルクが咄嗟に水魔法を放たなかったら。ショウの攻撃でリッチが消滅していなかったら……回避が出来ないアカネは、死んでいたかも知れない。
それを考えると、確かにアカネは浅はかな行動をとった。
しかし、アカネもショウに危険が及ばない様に、考えた上での行動でリッチの腕を砕くと言う選択も正しかった。と、言う事も理解している。
だが、ショウは自分の命を粗末に扱ったアカネに本気で怒っていた。
その行動に驚いたのは、アカネだけではなかった……シルクも、また驚いていた。
本気で奴隷の命を心配する人が居るとは……
そして、アカネはショウに「こんな事、二度とするな!」と、釘を刺されると——。
自分の事を考え心配してくれた。ショウに謝り……心から感謝した。
その後、やっとリッチを倒した事を讃えあった三人は、リッチの落とした。
魔石とドロップアイテムを回収すると——そのドロップアイテムは小さな小瓶に入った神水であった。
「こんなに早く【神水】を手に入れられる。
なんて、運が良い……早速、エクストラポーションの製作にチャレンジしてみる」
そして、ショウは急いで工房のある。拠点の小屋に戻ると工房に閉じこもった。
*
それから数時間後——。
ショウが、工房から出て来ると……
その手にはエクストラポーションが一つ握られていた。
「完成したのですね……」
「これで、妹さんの怪我が治せますね」
アカネとシルクは、これで妹の怪我を治せると喜こんだ。
「やっぱり、エクストラポーションを作るには神水が必要だったみたいだな。
これで、ルフエルの怪我も治せる事は分かった……」
そう言うと、ショウはエクストラポーションをアカネに渡した。
「…………? 主人様……これで、妹さんの怪我の治療をするのでは——?」
「ああ、勿論——治すに決まってるだろ!
でも、今は、一本しか無いから——。」
「ですから、妹さんに……」
「何言ってんだ? アカネの怪我も治すって約束しただろ。早く飲めよ! ちゃんと治るか確認したいんだから」
「いえ、こんな貴重な物……頂く事は、出来ません! こう言うと主人様は、また怒るでしょうが——今回は、一つしか無いので、妹さんに使うのが絶対に正しいです!」
「何言ってんだ! お前は……
絶対にアカネが先に飲んだ方がいいだろ。そしたら、もっと俊敏に動ける様になれば戦闘の幅が広がるだろ!
そしたら、リッチだって——もっと簡単に倒せる様になれば、いくらでも神水は手に入るだろうし」
そう言われると、アカネもそんな気がして来てしまったが……
「やはりダメです! これは、主人様の妹さんに先に飲ませて下さい」
そう言って、アカネが断ると——ショウは、エクストラポーションのフタを開けるとアカネの口に突っ込んだ!
「んっ……!!!」
「吐き出したら、勿体ないから飲み切れよ!」
その為に、アカネはエクストラポーションを飲み切るしかなくなった。
すると、古傷が光り消えると……アカネは普通に歩ける様になった。
「ありがとうございます。ご主人様……」
アカネは、泣いて喜んだ。
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