好きが大事
「ガスがきついと使えないかもしれないけど…」と言いながらホラーチャンネルKKKの3人はチェーンソーを出してきた。
「なんで、そんなの持ってきたの?」三笠と白田さんが驚くがすでにガリガリと壁を削り出した。
「いや、閉じ込められる可能性もあるでしょ?
実際兄貴はココで死んでるし。」とムガル社のリーダーの弟は冷静だった。
お兄さんは、ホラー好きと言うより怖がったり凹んだり嫌がってたりと後ろ向きな所が面白かったが、
弟くんはバリバリのホラー好きみたいだ。
すでにタフな後継者として頑張ってる。
ホラーチャンネルKKKのおかげで、警察が到着する前に脱出できた。
井戸近くのLPガスを大量に保管してた地下倉庫の奥の壁は、薄いベニヤ板に塗装しただけのものだった。
それにガスが逃げない様に防水シートや薄くコンクリートで補強してあっただけだ。
中のガスが抜けなければ爆発事故になってたかも?
リコが通風孔に落ちたり、点検口から出てきてガス抜きしイベントで余ったLPガスをガンガン使い果たして本当に良かった…
三笠と清明だけ責任者として洋館に戻り、白田さんとホラーチャンネルKKKの他2名は動画を持って事務所に戻った。
早くモザイクでもアップしないといけないからだ。
「…多分、警察は犯人にたどり着けないかも?」と洋館への帰り道 清明さんが呟く。
「なんでですか?」三笠が聞く。
「う〜ん、うまく説明できないけど。狂気が上回ってる?好きが勝つんだなと感じてしまって。」と口ごもる。
「???」霊は見えるが、生きてる人間の心にはイマイチ分からない三笠だった。
イベントは有耶無耶に終わってしまった。
もともとネットTVはLIVE中継で視聴数を爆発的に稼ぎたかったので目的は達成したのだ。
事件となりニュースとなり、番組は途中で終わったのに視聴回数は億を超えた。
結局優勝賞金ではなくお見舞い金として、メンバーが亡くなったチームに贈られた。
オカルトブランコは1000万円で
クリーピーストロベリーは2000万円が贈られた。
が、木村は解散宣言してしまった。
なぜなら犯人としてミキが捕まったからだ。
洋館の新しい持ち主はミキの父親で、洋館の事は全てミキに任せていたのだ。
LPガスもミキが購入して、洋館の補修もミキが父の懇意のリフォーム業者に頼んだのだ。携帯やパソコンに記録が残っていた。
本人は違うと弁護士を立てたが、検察は一緒に追っかけをしていたのにリコだけムガル社に雇われて、心霊プリンスと言われた真也と付き合う事に。結婚の話まで出ていた。
それを妬み整形&マルジャロダイエットで美女となりムガル社の12名に次から次とつきまといアプローチしたのだ。
そのため、とうとうムガル社からストーカーとして警察に訴えられる事に。
実はクリーピーストロベリー内でもブーコと塚本が付き合い出して、それをミキが豚のくせにと嫌がらせしていたらしい。
洋館を買って貰うのは頼んだが、それ以外のガスの発注や洋館内の手入れやテレビ局とのイベント企画など全く知らないとミキは言い張った。
状況証拠は全て揃ってるが、父親もミキを信じて弁護団を結成した。認めたら死刑確定だ。父親も全てを掛ける。
リコは、ミキに婚約者を殺され自分も殺されかけたのにホラー仲間だと信じていると応援しているらしい。
ムガル社へのストーカー問題も事務所で働いてる時に「ミキちゃんも本当は雇いたい」とリーダーが言ってたと発言した。
検察との法廷闘争は長くなりそうだ。
ムガル社も皆死んでしまったので解散かと思われたが、リコちゃんがムガル社のメンバーをプロに頼んでアニメキャラにしてもらい、性格や声が似てる人達を当ててVtuberとして復活させた。
日々の技術進歩は目まぐるしく屋外活動も出来るようになってきた。
元のムガル社は歌や踊りや、ホラーゲーム配信をしなかったが、新しいメンバーは若い世代なので皆自然と幽霊屋敷探索以外にしだした。
リコは…結局2度と歩く事は無理になった。3階の高さから真っ直ぐ足から落ちたのだ。
硫化水素ガスの影響も残り言語を発するのが難しくなった。なので、全てパソコンでメールなどで事業を再生したのだ。
亡くなった真也さんソックリなアニメキャラの心霊プリンスも蘇った。
いつも後ろ向きな怖がりリーダーを尻叩いて幽霊屋敷へ向かわせる。
そして、データーから分析して状況を把握してリーダーを支える。頼れる副リーダーなのだ。
その容姿と共に土方歳三とも言われていた、心霊プリンスだったのだ。
ホラーチャンネルKKKは、真也に憧れたメンバーで結成されたのでスタイルが似ているのだ。




