カルト会社
「いや〜大森のレトロ映画館でやってそうなカルト映画みたいだな、それ」三笠が命からがら帰って来た原田くんと公くんの話と映像見て感心する。
「大変だったね。田舎の曰く付き洋館を甘く見てたね。」白田さんが、何もない空間で急に鎌が振り落ちる映像見て驚いている。
「いやいや、ほんとにヤバいんですよ!
三笠さんが、あそこは眉唾だって言うから〜2人でノコノコ行ったら!死にかけましたよ〜」公くんが泣きながら訴える。
「でも、この鎌ピカピカし過ぎてない?そんなに手入れゆき届いてない建物でこれはおかしくないか?」と映像を止めて指摘する。
「そんな言い方するなら自分で確かめれば良いじゃないですか?」原田くんがムッとして三笠に絡む。
「いやいや、この頃2人の動画の方が人気だからなあ〜僕が出ると胡散臭いとか言われるし。」三笠が首を傾げる。
そうなのだ。動画編集として雇った2人の大学生なのに馬頭観音の呪いを排除するのにスタッフ総動員で取り組んだ映像から三笠よりスタッフが可愛いしイケメンだし感じ良いと人気者に。
唯一女の子の珠泪ちゃんは馬の被り物のおかげで助かったので今もコツコツと動画編集を頑張ってくれてる。
元々は僧侶だった三笠が、実家が檀家失くして廃寺になり動画配信始めたのだ。
だが全く動画の事分からない機械音痴なので、テレビマンだった白田さんと組んで除霊配信から始めたのだが、とにかくヒドい。
家に霊が出るので除霊してと頼まれてお金もらって仕事してるのに、
この家には霊は居ない、アンタの頭がおかしいなど…
説法始めたり。
と思えば、一人暮らしなのに他に人が居る感じがすると言う家で50体の霊が取り憑いてると家の壁をぶち破り柱や壁だけにしたら、本当にビッシリ呪い札が貼られてた家だったりとか破天荒な除霊で有名配信者になったのだ。
がとにかく口が悪い。
実力はありそうだが、人を人とも思わない態度で敵ばかり増やす。
ので、感じの良いバイト2人でこの頃は廃墟探索が増えたのだ。
今回の鎌倉の華鳥亭も長年廃屋でお化け屋敷と地元で噂されてた洋館だった。最近持ち主が変わり動画配信者に格安で撮影許可を出すので、皆一斉に撮影に来るようになったのだ。
まさか天井から大鎌が落ちてくるとは。
「本当にケガしなくて良かったよ。ケガしてたら今頃大変な事になってたよ。」白田さんが2人が撮影してきた動画を編集しつつ胸をなでおろす。
「ホントですよ。とにかく!あそこの持ち主は信用できません!もう絶対関わらないのが一番ですよ!」と原田くんがまだ震えてる公くんの背中をさすった。
「それがそうもいかないんだよなあ〜
華鳥亭の新しい持ち主は、ホラー配信者なら誰もが知ってるムガル社なんだよ〜
絶対に自分達で仕掛け細工してんだよ!
この頃、事故物件や廃屋買い漁るばかりで新しい動画…もう1年くらい出してなくない?」とソファ前の大きなテレビに動画一覧映すがムガル社の配信は1年前のものしか無い。




