ヘル
僕は、アリスとの契約によって、ヘルという
組織の指導者となった。
そして、僕の行く所は、自宅ではなく、ヘル
のアジトだ。
「なあアリス、もう3時間ぐらい歩いたと、
思うんだがまだなのかお前のアジト」
「もう着くと思います。」
「所で、なんで敬語なんだ?」
「そりゃあ、あなたは私の部下、幹部ですか
ら!」
僕の部下か...。悪い気はしなかった。
「私のアジトはここらへんです。」
そこは丘がある森林だった。
すると彼女は、土から出ている鉄の持ち手を
引っ張り上げた。
そして、そこから厚さ数センチの鉄板が開き
、基地らしきイ入り口が見えた。
「さぁこの中に入ってください。」
地下に基地があるのか。特撮やアニメでそう
いうのはよくあったが、現実でそうい
うのを見たのは初めてだった。
僕とアリスは、百段はあるような階段を降り
ていった。
すると、そこには広大な空間があった。
天井はコンクリートになっており、それをコ
ンクリートの柱で支えられている。
ざつとみて数百はいるであろう怪物や人間達。
僕がこれに見とれていると、一匹の狼がこっ
ちへ寄ってきた。
どうやら僕を警戒しているようだ。
「ゴードン、このお方は私たちの求めていた
真の指導者よ。警戒しなくても良い」
「おお、あなたがですか。」
狼が喋った!?
そしてその狼は厳ついおっさんになった。
「これは失礼しました。私は、人狼のゴード
ンでございます。
そういうと、彼は跪いた。
「さあ、こっちです。」
アリスが言った。
そして僕がアリスについていくと、ヨーロッ パの国王が座るような椅子があった。
僕は座ってみた。
すごく座り心地が良い。家のとは大違いだ。
「すごく良いなこの椅子。」
「満足されていただき光栄です。」
そしてアリスは、みんなの前でこういった。
「みんな聞いて!」
ガヤガヤしていた基地が静まり返った。
「このお方が、私達を繁栄に導いてくれる、杉野様よ!」
「おいおい、待ってくれよ。」
1体の黒い奴がそう言った。
「本当にその人が、指導者で良いのか?」
「そいつに指導者になる権利はあるのか?」
「ティドラ、このお方は、戦闘能力は低いが
頭はすこぶる良い。あんたみたいな奴が
指導者になるから、組織がまとまらない
んだ」
「なんだと・・・!
「まあいいじゃないですか。あなたみたいな
バカより、あの人の方が指導者向いてい
ると思いますよ!」二本の刀を持った女
がそう言った。
「ぐっ・・・でも、お前にバカなんて言われ
たくないぞ、ララ」
「まあ、とにかくこのお方指導者にしてみて
はどうだろうか?」
しばらく間があった後、この基地には大きな
拍手が鳴り響いていた。
「ふん、・・・まぁ良いか」
ティドラも許してくれたようだ。
「では、みんな、新たなる指導者に忠誠を!」
アリスがそれを言うとみんな僕に跪いた。
僕は嬉しかった。
学校には仲間なんていなかった。
けど今は僕を仲間と認識してくれる者がこんなに...。
泣きそうになったが、ここは堪えた。
「今日からこの組織の指導者となった、杉野
考一だ。よろしく」
「ははっ!」
みんながそういった。
僕はアリスに話しかけた。
「なあ、アリス、ここの幹部は誰だ?」
「私と、ゴードン、ディドラ、ララの他にも
一人と二体います」
「あの赤髪のロングヘアーがナキです。人間
で、幼い頃からヘルにいる暗殺者です」
「茶色の衣まとっているのが魔術師のクロウ
です」
「灰色のスライムがナイルです。2人とも、
喋らないので、コミニケーション気をつ
けてください」
「説明ありがとう」
そして、僕はみんなに言った。
「それでは、最初の命令を言う!」
そして、少し間を置いてこう言った。
「明日、ナイル、アリス、クロウ、ナキと、
戦闘員数十名は僕と一緒に池袋市立高校
2年C組を襲撃する!」
「これは僕が人類に対する初めての復讐だ」
「かしこまりました!」
さぁ僕の復讐の始まりだ...。




