プロローグ
東京の人混みの中、僕は下を向きながら
帰っていた。またイジメられた。
枕に悪口を書かれた。「バカ」とか「死ね」
とかいろいろだ。自分で言うのも、少し
気が引けるが、僕は頭が良い。
それにバカでもない。イケメンだ。
もう学校に行きたくないけど、お母さんに、
事情を話しても「がんばって」とか、
「 絶対に報われる」とか言って学校に、
行かせる。
あんなものは、励ましにもならない。無駄だ
みんな僕の敵に見えた・・・・・。
今、自分が望むことは、「自分が死ぬ」か、
「イジメてくる奴が死ぬ」ことだ。でも
自殺する勇気もないし殺す勇気もない。話は変わるけど、最近 人の血を吸って殺害
する事件が多発している。でも、僕はそ
んな西洋の話から出て来た「吸血鬼」、
みたいな奴のことを信じない。
僕は裏道を通って行った。そしたら、赤い傘
が、左のほうに見えた。僕はそれをなん
となく追って行った。しばらく追いかけ
ていると、傘を持った人が見えた。
白く長い髪で赤い傘に、赤を基調とした服を
着た 女が浮いていた。でも良くない雰囲
気をしていたため逃げようとした。だが
女は目の前にいた。 「人間見つけーた」
僕は最初震えた。でも僕は確信した。
僕は死ねると。この人が人生を終らせて
くれると。
「・・・・・・・・」
なぜだ、なぜ殺さない?「ねぇ、なんで怖
がらない?私、ヴァンパイアよ?」
「僕はイジメられているから死んでもいいか
かなと思って・・・」
「人間にイジメられていたのか・・・」少し
考えると、ヴァンパイアはこう言った。
「じゃあ、そいつら殺そうか!」僕は驚いた
僕が人間を殺すことなんて出来ない。
「イジメた奴ってあいつら?」僕の視界に
彼らが映った。まだ家に帰っていなかっ
だのだ。うかつだった彼らもこの道を通
るのだ。
「あいつらね!」というとヴァンパイアは、
3人に向かって複数のナイフを投げた。
ナイフは浮いていたため彼らは避けら
れなかった。
2人に複数のナイフが刺さった。体中から
噴水のように血が吹き出していた。
残った1人の足にもナイフが刺さった
そしてヴァンパイアは、3人の血を、
吸った。僕は吐き気がした。
「じゃあ、あとの1人はあなたが殺してね」
口の赤いヴァンパイアは僕にナイフを、
渡した。
「無理だよ、僕が人を殺すなんて・・・・」
「あなたは奴が憎いだろ?殺せ。嫌なものは
全部消せ!」
「嫌なものは・・・全部消す・・・」僕の
意志は固まった。ナイフを振り上げる。
「やめてくれ・・・」と嘆くイジメッ子、
しかし、僕には聞こえない。一撃、心臓
に刺さった。イジメッ子は動かなくなっ
た。そして罪悪感に襲われた。しかし
二撃目からその感情は減っていった。
「やるじゃん!」ヴァンパイアは言った。
「あなた人間が憎い?」「ああ憎いさ」
「じゃあ、うちの組織に入らない?」
「組織?」「ヘルっていうの。裏の世界の
仕事をしている組織よ」ヘルって地獄
のことか?なんか名前が単純だなと思っ
だが、口に出したら殺されると思ったの
で、言わなかった。
「って!おい!勝手にバックを見るなよ!」
中間テストの解答用紙を取り出した。
「国語100点、数学98点、理科99店、良い点
数だな!」
「君は私と戦ったら話にならないだろう。で
も、君にはその頭がある。私も組織は、
バカばかりでね」そう言って笑った。
「そうだ!ヘルの最高指導者になってよ!」
「は?」僕は口を開けたまま動けなかった。「今、あまり組織がまとまってないんだ」
「そんなこと・・・」「良いから良いから!
はい、契約書」強引に契約書を書かされ
た。そして成り行きのままサインして
しまった。
「名前は?」「杉野考一」
「ようこそ我が組織へ!杉野様!ちなみに
私はアリスと申します!」
その日、僕は悪魔と契約を交わした・・・。




