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灰色の空  作者: 灰色の猫
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日常



「おはよっ、ソラ」

「おはよう、ミナ」


 家の玄関を出ると目の前にはミナのがいる。

 待ってたのか、とか色々疑問は浮かんだが普通に挨拶してしまった。


 今まで逢えなかったのが嘘みたいに当たり前の様にミナがいて、もちろん一緒に歩いて登校している。


 彼女との他愛ない会話、それはどんな感動的で心踊る小説の非日常の物語でも決して敵わない日常だった。


 何を話したか、それは覚えてないくらいに日常に溶け込んでいて、でも確かに会話をした、一緒に歩いた事実は残っている。

 今の俺にはそれだけで良かった。


 なんて考えてると


「聞いてる、ソラっ」

 横を歩いていたミナがいきなり俺の前に来て進路を塞ぐ。


「聞いてるよ、大丈夫」

 今まで何回、何十回と繰り返してきた事か。いい加減俺も学習するよ。

 腰に手を当てとおせんぼをしているミナの右腕をすれ違い様に拉致して、ミナを無理矢理隣に歩かせる。


「ちょ、ちょっと」


 さすがのミナも予想外だったらしく対応できてない。

「前に見るミナも良いけど横に見るミナも可愛いんだ」


 心の中で呟いたつもりが俺の口からミナの耳に伝わってしまい、その振動がミナの左手にまで伝線したらしい。


 思いっきり背中を叩かれた。


「朝から何言ってんのよ」

 俺の発言を無かった事にしたいのか、ミナは真っ直ぐ前しか見てない。

 それでも、自分で叩いた俺の背中をさすってくれている。

 背中を叩いた事は無しにはしないみたいだ。

 というか、ミナの隣にいたらこういう事もあるんだな。

 新たな発見だった。


 最近、日本人が新種の箘を発見してノーベル賞確実と言われているが、俺も今日ノーベル賞ものの発見があった。

 背中の痛みはその代償だな。


 夏休み前の日常とは違う現在の日常。

いつまでも続けたいもんだ……

文章にしたらえらく短かったですが……

大切な時間ほど短く感じたり……



なんつって。

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