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第一章「寝坊」

デジタル時計は8時30分を表示していた。


「遅刻は確定…か」


春休み開けの私立晴嵐(せいらん)高等学校学生寮、204号室で目を覚ました圭悟(けいご)は、新学期の初日という比較的大事な日に、盛大な寝坊をかましていた。

理由は明確。夜遅く、正確には夜を通り越して朝日の登る頃までギャルゲーをやっていたからだ。

一度ハマるとやめられない現代ゲームの虜になった圭悟は、トイレに2回行った以外、一度もパソコンの前から離れなかった。


「学校は…パスっと」


ボソっとつぶやいた圭悟は、そのままベッドに倒れこむ。


「それにしても、何でこうなったんだ」


圭悟は、そうつぶやいた後、この3日間に起きた出来事を、頭の中で整理しながらゆっくりと、疲労のたまった身体を起こしてベッドの淵に腰掛けた。

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