プロローグ
「航、航ってば、さっさと起きなさいよ‼」
「ん~…何だ…何事だ…。」
「寝ぼけてないでさっさと起きなさいよ‼遅刻するわよ‼」
「あと5分…。」
「ちょっと、人がせっかく起こしてあげてるのに、何で二度寝しようとすんのよ‼もう…。遅刻しても知らないから‼」
仕方なく俺は目を開けた。瞬間的に朝日が目に飛び込んでくる。
その朝日と同時に俺が見たのは、幼馴染の「秋山 恵」であった。
「やっと起きたのね。ったく、早く準備しなさいよ‼遅刻するでしょ‼」
「そんなに遅刻が嫌なら先に行ってくれ。ってか何で俺の家に毎度毎度勝手に上がり込んでんだよ。」
「あんたのお母さんに頼まれたからに決まってんでしょ‼それに無駄口叩いてる暇があるならさっさと布団たたんで顔洗いなさいよ‼」
俺の母さんは1年前から仕事の関係でドイツに住んでいる。シングルマザーで俺を育ててくれた母さんは隣の家のおばさんと仲がよかった。なんでも高校からの親友とからしい。
その母さんがドイツに行く前に、隣のおばさんに息子である俺の面倒を見てくれるようにお願いしたらしい。だが、隣のおばさんもバリバリのキャリアウーマン。朝早くから出勤している。
そのせいかは知らないが、おばさんの娘である恵が毎日家に上がり込んで世話を焼いているのだ。
「お前、俺の事待ってると遅刻するぞ。早く行った方が身のためじゃないか?」
「いいわよ…。べ、別に好きであんたの事を待ってるわけじゃないんだからね‼あ、あんたのお母さんに頼まれてるから、仕方なくなんだからね‼」
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「今回のヒロインは幼馴染のツンデレか…。王道ってやつだな。」
そこには、1人部屋にこもってギャルゲーの批評をする青年がいた。
「ま、やってみる価値はありそうだな」
そう言って圭悟は口の右端だけを釣り上げて、ニヤリとしたのだった。




