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エビルワールド  作者: 解凍みかん
13/50

対面-1

挿絵(By みてみん)

 ――――ルーナから手紙の返事をもらい、孝太郎はマリアの待つ青い旗の所にやってきた。次はルーナが来るまでにクウサを連れてこなければならない。


「悪い、もう一人連れてくるから、十五分後にまたここで落ち合うことにしてくれないか?」


「はい、私は構いません。ルーナさんもそのくらいに来るのでしょうか?」


「ルーナはすぐ来ると思う。隣町に住んでるらしいから」


「わかりました。では、待ってます」


 悪いな、と言葉を残して孝太郎は空を飛んだ。目指すはクウサの家だ。


 ――――クウサは家にいた。ちょうど帰宅したばかりとのことだ。孝太郎は、神を倒したい人達が集まっていることを説明し、クウサも来るように言った。


「ちょっと待ってて。今準備する」


 二、三分待つと、クウサの準備が整った。


「もういいのか?」


「うん。行くよ」


 二人は家を出て、青い旗の元へと向かった。


 目的地に向かう途中で、孝太郎は気になったことをきいてみた


「あのさあ、あの青い旗ってなんか意味あるの?」


「あれは平和を願う旗なの。なぜ青なのかはわからないけど、多分青の勇者の伝説を元にしてるんだと思う」


「伝説?」


「大昔にもこんな事があったの。魔王と王女が手を組んで……それを青い勇者が仲間と共に倒したって話。今となっては伝説よ」


「昔は魔王が悪だったんだな……」


「そうね。この世界の常識が崩れたのは今の神になってから。魔王が変人で優しい人じゃなかったら世界は終わってる」


「へぇ……。あ、ルーナとマリアさんだ」


 二人の前に見えてきたのは、青い旗の下に立つルーナとマリアだった。二人とも、まだお互いのことに気付いていないようだ。


「ルーナ! マリアさん!」


 孝太郎が声をかけると二人は振り向く。そこではじめて、彼らは相手が孝太郎の知り合いだということに気付いた。


 街の中に立つ青い旗の下に、神を倒さんとする者達が集まった。


「えーと、まずは軽く紹介でもしようか。今俺と一緒に来たのがクウサ。こっちがルーナ。で、この人がマリアさん」


「クウサ・ラムよ。よろしく」


「僕はマシュリク・ルーナ。エアリス人で、ルーナの方が名前」


「マリア・クウォークです。私もエアリス人です」


 紹介が終わると、三人は孝太郎の顔を見た。


「で、どうするの?」


 クウサが問う。


「マオウの元に向かう。一度全員で顔合わせした方がいいだろ」


「そうね。なら、早速行こうか。――――サーバス!」


 クウサはいち早く宙に浮かんだ。


「あ! 待てクウサ!」


「何?」


「マリアは魔法が使えないんだ。なんとかして運んでもらえないか?」


「そう。わかった。――マリア、しっかりつかまって」


 そう言うとクウサは、マリアを『お姫様だっこ』をして天へと上った。マリアの悲鳴が聞こえる。


「……俺達も行こうか。フライヤー」


 孝太郎も天へ上る。


「まって。ヤティール!」


 ルーナも後を追った。


 ――――やがて四人はマオウの住む岩にたどりついた。


 孝太郎は扉を五回叩く。


「孝太郎だ。マオウ、いるか?」


 しばらくしてシラキが扉の向こうから出てきた。


「マオウはこの中だ。入れ」


 シラキは一同を中に入るよう促した。


 中に入ってすぐに階段が現れた。それを下りると、書斎のような部屋が現れた。


 机の上の高く積み上げられた本の中からマオウが顔を出す。マリアは唖然とした。


「魔王……様?」


「マリア、こいつが魔王だ。見ての通りただの変な奴だよ」


「お、新しい仲間が増えたのか! マオウ・タカヤマだ。マオウでいいぞー」

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