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-鬼仙歌(おうせんか)-  作者: 神楽 桜
21/21

憤怒の謳 嘆きの賛歌---五---


「あっ、蓮仙様!!また綺麗なちょうちょとゆうモノが飛んでるでありんす!!」


村を出てから数刻、命は初めて眼にするものに興奮して声をあげてばかり。



「お前は、連れて歩くには少々難ありだな。」


くくっと、蓮仙は笑う。


『無垢ではなく、無知とゆうのか。

知らぬ事が多いのは時に罪であろうに。

蓮仙、貴様の責任、だ。』


蓮仙の頭に乗せられた天悟丸が

悪態をつく。


「命、あまり離れるな。


村と違って外はおっかないぞ。」


天悟丸の言葉など 耳にも入っていない様に

蓮仙は、先々と前をゆく命に

声をかける。


「はいでありんす♪蓮仙様♪」


従順な命はすぐに蓮仙のとなりに

戻り、ピタリとくっつくように歩き出す。



ガササッ


「!!!」


すぐ近くの足元に何かを感じた蓮仙は命を

抱えとっさに木の枝の上へと飛び移る。



「……静かに。」


暫く様子を伺っていると



ガササッ ガサッ


蓮仙たちのいた場所の草が揺れた。


そして


ボンッ


そこからなにかが勢いよく飛び出した。

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