第一話 異世界でお祭りだ!①
スキルは、そのスキルの格によって消費するSPが違う。万物創造などの創生スキルは一般人が一生かけて貯めたSPでも発動することすらできない。エイドはSPが∞な為、何度でも制限なく発動できる。
七天使長に送り出されたエイドが神転輪で移動した先は、初代神ファストが作った最初の世界。ナンバーズ世界のうちの一つ。第一世界だ。エイドは第一世界に降り立ってまず初めに、ステータス画面を確認した。ステータス画面とは、他者には許可なく見えない自分の個人情報のようなものだ。スキルや状態異常耐性などが詳しく書かれている。このシステムは神にも適用され、初代神が造ったとされる。
『よかった!この世界でも神界のステータスは適用されるんだな!』
上位存在が、下界に介入する時スキルなんかに制限を受けるが事前に[制限無効]のスキルを作っておいてよかったわ。
エイド=ゴッドのステータス
体力 ∞ 攻撃力 ∞
MP ∞ SP ∞
スキル:運命介入、運命改変、存在放棄、瞬間移動、万物創造、スキル複写、スキル創造、スキル消滅、スキル合成、不死鳥、ステータス鑑定、スキルボックス、過去改変、完全回復
使用魔法:分解魔法、複製魔法、召喚魔法、創世魔法
状態異常耐性:物理攻撃無効、精神攻撃無効、魔法攻撃緩和
持ち物:アイテムボックス(閲覧不可)
称号:8代目神 調和者
改めて見るとやばい、さすが俺って褒めれるステータスではない。前向きな方で。とりあえず他者が[鑑定]で閲覧できないように、[スキル創造]でステータス閲覧不可スキルを作り、それを自分に付与!
『よし、これで俺が神ってことがバレないぜ!で、ここどこだよ。』
エイドが周囲を見渡すと、木々が生い茂る森の中だった。
『すこし歩くか、』
↓
10分ほど歩くと目の前に開けた場所があり、その中心で冒険者らしい姿の男性と女性がいた。女性は矢を構え、男性は剣を構えている。2人の視線の先にはドラゴンがいた。
『ドラゴンか、あの人達には少し荷が重いかな?まあ危なくなったら出ればいいし見守っとこうか』
そう言うとエイドは[気配消滅]のスキルを発動し、茂みから様子を伺うことにした。
『ナオ!君だけでもにげるんだ!』
男性は女性、ナオに向かって言う。ナオは
『私だけ生き延びるわけにはいけないわ!レオン!死ぬのなら私も!』
チッ...リア充かよ。エイドは、舌打ちをしながら思った。エイドは前世、恋愛経験がゼロなためカップルをみると虫唾が走ってしまうのだ。助けるはずだったやる気が少し失せたが、流石に目の前で死なれたら寝覚めが悪くなる。エイドは、分解魔法の分子分解を発動させる準備をした。
ドラゴンはブレスを吐き、2人はもろに喰らってしまう、が、間一髪のところでレオンの盾がそれを防ぐ。
『ぐっ!』
『レオン!大丈夫!?』
『あぁ、大丈夫だ。不味いな。盾が焼けこげた。ナオ、どうやら僕達はここまでのようだ。すまない。僕の力が足りず』
レオンが、言葉を言い終わった直後、ドラゴンが2人目掛けて突進を繰り出した。が、2人に触れる直前でドラゴンは消えた。そしてドラゴンが消え去った後には1人の青年が立っていた。フードをかぶっていて顔は見えない。レオンが、
『あなたは...』
突如、青年が消えた。
↓
『ふぅ。あっぶな!正体バレるとこだった!』
分子分解はその名の通り、分子結合の部分を強制的に外し、分子ごと消す魔法だ。実戦で使ったのは初めてだったが,あんなシュールに消えるとは思ってもいなかった。土埃が舞うこともなかった為,フードをかぶっていなければ顔を見られるところだった。空を飛びながらそんなことを考えていると、眼下に町が見えてきた。王様が住んでそうな城を中心とし、街の端を10mぐらいの塀で囲った街だ。
『このまま街に降りたらダメだな。不審者みたいな格好してるし。不法侵入になるし、』
神様になっても罪悪感は健在なのだ。エイドは、街の近くの森で着替えた後街の入り口から街に入場した。
街の入り口には城門を守る兵士がおり、入場するための身分証明書をチェックしているが,エイドには瞬間移動があり、易々と城門の警備を突破した。街は今絶賛お祭り中だった。
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