13.儀式
「はぁ、はあ、着いた」
目の前にあるのは、ものすごーく大きい大聖堂!
収容人数はなんと5000人!
いやー、すごいねぇー。
そうじゃなくて!
「すみませーん。どなたかいらっしゃいませんかー?」
私が光魔法を使えないのは、
魂を捧げる儀式をしていないからではという疑惑がでた。
今まで我、神に魂を捧げる者なり。
とか言ってたけど、大丈夫かな。
「はーい。どなたですかー?」
魔力測定の時にいた、眼鏡の先生が出て来た。
「はっ!!君は!!
光属性の子ではないかーーー!
研究に協力してくれるのかい?
それではこちらに!!」
「い、いえ、あの」
「あっ、名前!
僕の名前はレオナルドだよ。
よろしくね!!!」
「えっと、その」
「学園の属性研究課で研究員をやっているよ」
「ち、違くて…。
光属性の魂を捧げる儀式をしたくて…」
私がそう言うと、レオナルド先生は残念そうな顔で言った。
「研究に協力してくれるわけじゃないのか…。
まぁいい、光属性の儀式なんてなかなか見られる物じゃない。
こっちにおいで」
先生がドタバタと準備を始めた。
そして数分後
「あのー、すみません」
「「「「ん?なんだね?」」」」
私の目の前には、大量の先生方が、
満面の笑みで座っている。
「彼らはただの見学だよ。
気にしないで。それより儀式を始めよう」
そう言ってレオナルド先生は私をよくわからない文字の書いてある魔法陣の上に立たせた。
「じゃあ、始めていいよ。
そこの魔法陣に魔力を流して。
あとはひたすら祈って」
何というアバウトな指定!
まあいいや。とりあえず魔力まりょくーっと。
私が魔力を流すと、魔法陣がぼんやり光った。
「ふおおぉー。本当に光ったぞ!!」
「記録記録ー!」
ギャラリーがうるさいが、気にしないでおこう。
さらに魔力を流していく。
すると、あるところで、いきなり何かに引っ張られるような感覚がした。
え?なに?
ちょっと待って。意識が……。
「来客はいつぶりだろうか。
ようこそイザベラ。君を歓迎しよう」
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