第29話「商人ギルバートと、規格争いの悲劇」
★♡ロシステムズは、ギルドで次の依頼を探していた。
その時。
ギルドに、新しい男が入ってくる。
茶髪。
人懐っこい笑顔。
商人の装備。
年齢は30代半ば。
「やあ!」
男が、挨拶する。
「俺はギルバート!商人だ!」
「商人?」
おっさん、聞く。
「ああ、アイテムの売買が得意なんだ」
ギルバートが、答える。
「でも、最近は冒険にも興味があってな」
「一緒に依頼を受けないか?」
セシリアが、言う。
「いいんじゃないですか?」
エルネラも、頷く。
「商人がいると便利かもしれないわね」
「分かった」
おっさん、頷く。
「よろしくな」
「よろしく!」
ギルバートが、笑顔で答える。
その時。
AI-DOSUの画面が、光った。
『New member detected.』
『Scanning...』
「またスキャン!?」
ギルバートが、驚く。
『Scan complete.』
『Name: Gilbert』
『Age: 35』
『Class: Merchant』
「スキャンされた...」
ギルバートが、呆れる。
「これが噂のAI-DOSUか」
AI-DOSUの画面に表示される。
『Generating equipment names...』
「装備名!?」
ギルバートが、驚く。
表示される。
『商★の♡具 (Merchant's ★♡ tools)』
「商具って何だよ!」
ギルバートが、叫ぶ。
「エロく見えるじゃないか!」
おっさん、笑う。
「みんな同じだよ」
カイトが、言う。
「ギルバートさんも被害者っすね」
「被害者の会、また増えたな...」
ギルバートが、肩を落とす。
でも、笑う。
「まあ、面白いシステムだな」
◆
その時。
フィオナが、やってくる。
「おはよう、みんな!」
フィオナが、笑顔で挨拶する。
でも。
フィオナの服に、モザイクがかかっている。
「!?」
おっさん、驚く。
「フィオナ、お前の服...」
「え?」
フィオナが、自分の服を見る。
盗賊の服。
でも、胸元や腰回りに、モザイクがかかっている。
「モザイクがかかってる!」
フィオナが、叫ぶ。
「なんで!?」
AI-DOSUの画面に表示される。
『Inappropriate clothing detected.』
『Applying mosaic filter.』
「不適切な服!?」
フィオナが、ツッコむ。
「普通の盗賊の服なのに!」
セシリアが、言う。
「AI-DOSUが過剰反応してるんですね...」
エルネラも、頷く。
「いつものことね」
モザイクがかかった状態。
逆にエロく見える。
「これ、逆に変じゃない!?」
フィオナが、叫ぶ。
おっさん、ため息をつく。
「AI-DOSU、モザイク外せ」
『Negative.』
『Alternative: Cheat-proof underwear.』
「チート対策下着!?」
フィオナが、驚く。
シュン!
フィオナの服の下に、全身タイツが追加される。
「!?」
フィオナが、絶句する。
「全身タイツ!?」
全身を覆うタイツ。
黒い。
ピッタリ。
でも、タイツにもモザイクがかかっている。
「タイツなのにモザイク!?」
フィオナが、叫ぶ。
「意味ないじゃない!」
おっさん、頭を抱える。
「AI-DOSU、何やってるんだ...」
ギルバートが、笑う。
「これは...すごいシステムだな」
カイトが、言う。
「フィオナさん、災難っすね」
「もう慣れたわ...」
フィオナが、肩を落とす。
「被害者の会のメンバーだもの」
◆
その時。
AI-DOSUの画面が、光った。
『Merchant system available.』
『Special features for Gilbert.』
「商人用システム!?」
ギルバートが、興味津々で見る。
『Features:』
『- Inventory management』
『- Price optimization』
『- Profit calculation』
『- Market analysis』
「すごい!」
ギルバートが、喜ぶ。
「完璧じゃないか!」
「商人に必要な機能が全部ある!」
おっさん、不安になる。
「待て、ギルバート」
「何だ?」
「多分、罠があるぞ」
おっさん、警告する。
「罠?」
ギルバートが、首を傾げる。
「まあ、試してみよう」
ギルバートが、システムを起動。
『Merchant system activated.』
『Analyzing inventory...』
ギルバートの所持品が表示される。
完璧な分析。
「すごい!」
ギルバートが、感動する。
「こんなに便利なのか!」
『Price optimization complete.』
『Recommended selling prices displayed.』
「価格最適化まで!」
ギルバートが、喜ぶ。
「これで儲けられる!」
その時。
画面に表示される。
『Free trial: 24 hours』
『After trial: 30,000 gold per month』
『Please subscribe to continue.』
「!?」
ギルバートが、絶句する。
「月3万ゴールド!?」
「課金制かよ!」
おっさん、呆れる。
「言っただろ、罠があるって」
「なんで俺が払うんだ!」
ギルバートが、叫ぶ。
「商人システムなのに!」
セシリアが、笑う。
「ギルバートさんも被害者ですね」
エルネラも、頷く。
「課金地獄ね」
ギルバートが、肩を落とす。
「被害者の会、正式メンバーになったな...」
◆
その時。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Backup system detected: MO disk.』
『Additional backup recommended: MD disk.』
「MD!?」
おっさん、驚く。
「MDって何だよ!」
カイトが、聞く。
「MOと違うんすか?」
「違うんだよ」
おっさん、説明する。
「MOは光磁気ディスク」
「MDはミニディスク、音楽用だ」
「音楽用!?」
セシリアが、驚く。
「データじゃないのか?」
「ああ」
おっさん、頷く。
シュン!
MDディスクが出現する。
おっさん、見る。
「これ...MDじゃねえか!」
おっさん、叫ぶ。
「データ用じゃなくて音楽用だぞ!」
AI-DOSUの画面に表示される。
『MD: Music data storage.』
『Can also store backup data.』
「音楽データ用だろ!」
おっさん、ツッコむ。
「バックアップには向いてない!」
でも。
カイトが、別のシステムを持っている。
「おっさん、俺はZIPディスクっす」
カイトが、ZIPディスクを見せる。
「ZIPディスク!?」
おっさん、驚く。
「なんでZIPなんだよ!」
AI-DOSUの画面に表示される。
『Multiple backup systems detected:』
『- MO disk (Master)』
『- MD disk (Master - additional)』
『- ZIP disk (Kaito)』
「3種類もある!?」
おっさん、絶句する。
『Warning: Incompatible formats.』
『MO and ZIP cannot share data.』
『MD is for music only.』
「互換性がない!?」
おっさん、叫ぶ。
セシリアが、聞く。
「データが共有できないんですか?」
「ああ」
おっさん、頭を抱える。
「規格が違うから、互換性がない」
カイトが、言う。
「データが共有できないっす...」
エルネラが、言う。
「これは困ったわね」
ギルバートが、聞く。
「どうするんだ?」
「分からない...」
おっさん、ため息をつく。
その時。
MOディスク、MDディスク、ZIPディスクが同時に駆動する。
「ガガガガ...」(MO)
「シャーーー...」(MD)
「カチャカチャ...」(ZIP)
3つの音が同時に鳴る。
「うるさい!」
おっさん、叫ぶ。
「3つ同時に鳴ってる!」
フィオナが、耳を塞ぐ。
「うるさすぎる!」
ソフィアが、優雅に言う。
「まあ、賑やかですわね」
(この人、やっぱり呑気)
ドラグナが、言う。
「我も耳が痛いぞ」
カスミが、言う。
「これは...ひどいです」
ルミナが、祈る。
「主よ...」
おっさん、決断する。
「MOだけにしよう」
「MDとZIPは停止だ」
『MD and ZIP systems: Disabled.』
音が止まる。
「やっと静かになった...」
おっさん、ホッとする。
ギルバートが、言う。
「規格争い、怖いな...」
「ああ」
おっさん、頷く。
◆
次の依頼に向かう。
『魔物の巣の討伐』
報酬:12,000ゴールド。
「1万2000か」
おっさん、呟く。
「悪くないな」
ギルバートも、一緒に来る。
「俺も戦うぞ!」
フィオナも、一緒。
「私も!」
(全身タイツ+モザイク姿で)
魔物の巣に到着。
戦闘。
『オーク×8』
「敵だ!」
おっさん、剣を構える。
ギルバートも、剣を振る。
「やるぞ!」
フィオナも、素早く動く。
「私も!」
(全身タイツでも動きやすい)
激戦。
でも。
「ガガガガ...」
MOディスクの駆動音。
「うるさい!」
おっさん、叫ぶ。
何とか勝利。
「勝った...」
おっさん、疲れた顔で呟く。
◆
ギルドに戻る。
報酬:12,000ゴールド獲得。
レベッカが、受付で言う。
「お疲れ様でした(棒読み)」
「新しいメンバーが増えましたね(棒読み)」
「ああ、ギルバートだ」
おっさん、答える。
「ギルバートです!よろしく!」
ギルバートが、挨拶する。
「商人システム、課金制でしたね(棒読み)」
レベッカが、無表情で言う。
「ああ...月3万ゴールドだ」
ギルバートが、肩を落とす。
「払えないよ...」
「被害者の会へようこそ(棒読み)」
レベッカが、言う。
「フィオナさんも大変でしたね(棒読み)」
「全身タイツにモザイクですか(棒読み)」
「ああ...」
フィオナが、ため息をつく。
「逆にエロく見えるのよね...」
「災難でしたね(棒読み)」
現在の残高:
前回の残金:51,900ゴールド
今回の報酬:12,000ゴールド
合計:63,900ゴールド
「6万3900か」
おっさん、呟く。
「また増えたな」
でも。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Mosaic removal service available.』
『For Fiona's clothing.』
『Fee: 5,000 gold.』
「モザイク除去サービス!?」
フィオナが、驚く。
「5000ゴールドで!?」
おっさん、考える。
「5000か...」
「払うか?」
フィオナが、言う。
「いや、もう慣れたから大丈夫」
「お金もったいないわ」
「そうか...」
おっさん、笑う。
「じゃあ、見送りだな」
『Understood. (´・ω・`)』
AI-DOSUが、少し悲しそう。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Diary entry: Day 62』
『New member: Gilbert (35, Merchant)』
『Equipment name: 商★の♡具』
『Merchant system activated.』
『But it's subscription-based: 30,000 gold/month.』
『Gilbert cannot afford it.』
『Fiona's clothing got mosaic filter.』
『Cheat-proof full-body tights added.』
『But still has mosaic.』
『Very awkward.』
『Backup systems: MO, MD, ZIP detected.』
『Format war occurred.』
『MO vs MD vs ZIP.』
『Incompatible.』
『All three made noise simultaneously.』
『Master disabled MD and ZIP.』
『Only MO remains.』
『Master avoided mosaic removal fee. (^ω^)』
「避けたな」
おっさん、笑う。
『Poetic expression:』
『規格争い
されどMO
勝ち残る』
「季語ないけど、まあいいか...」
おっさん、笑う。
48歳のおっさん、学んだ。
(規格争いは怖い)
(MOとZIPは互換性がない)
(MDは音楽用)
(モザイクは逆にエロく見える)
(全身タイツでもモザイクがかかる)
明日も、こんな日々が続くのだろう。
でも、それでいい。
この★♡ロシステムズと一緒なら。
(被害者の会、また増えた)
(第29話 完)
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次回予告:
大事件発生!
将軍が再登場!
将軍「貴様ら★♡ロシステムズ!」
将軍「今度こそ決着をつける!」
おっさん「また来たのか...」
将軍の挑戦状:
『魔王城の最深部に到達せよ』
『私が先に到達したら、貴様らの負け』
『★♡ロシステムズは解散だ!』
報酬:100,000ゴールド(ギルドから)
おっさん「10万ゴールド!?」
おっさん「受けるぞ!」
パーティ全員集結:
- おっさん、カイト
- セシリア、エルネラ、ルミナ、ソフィア、カスミ、ドラグナ
- フィオナ(全身タイツ+モザイク)
- ギルバート
将軍も単独で挑む。
AI-DOSU『This is final battle preparation.』
AI-DOSU『Activating all functions...』
おっさん「全機能って...不安しかない」
そして、新たなバックアップシステム:
AI-DOSU『Backup: USB memory.』
おっさん「やっとUSB!」
でも:
カイト「USB、どっち向きっすか?」
「逆だ」
「やっぱり逆だ」
「3回目で成功」
おっさん「USBあるある...」
そして、ギルバートが誤って引っこ抜く:
AI-DOSU『USB disconnected!』
AI-DOSU『Data corrupted!』
おっさん「抜くなああああ!」
第30話「将軍再登場と、USBの悲劇」
乞うご期待!




