ノブリス・オブリージュ(2)
「……貴方が連絡をくれた、3rd……?」
真夜中のオフィス街、その中心地に聳え立つモノレールステーション前、噴水が乱立する広場に立っていた鳴海に背後から人影が近づく。
“彼女”は非常にスタイルのいい美女であった。長く長く、大地に擦れるのではないかというほど伸びた金髪をポニーテールに結び、金縁の眼鏡の向こう、翡翠の瞳が鳴海を映し出していた。
鳴海は3rdを非常に陰険な人間であると考えていた。しかし煙草を片手に現れたその姿は確固たる自信と揺ぎ無い力強さに満ちている。陰険というイメージは払拭された。彼女はそう、“偏屈”なのだ。
「初めましてだ、鳴海機関最後の生き残りにしてその名を冠する者」
「良く知ってるわね」
「ああ、知っているともさ。何を隠そう、私も鳴海機関の出身だよ。尤も――――。私は貴方のような資格所有者ではなく、ジャンクチルドレンというやつだったがね」
驚きで目を丸くする鳴海の言葉を遮るように自らをジャンクチルドレンだと称する3rd。行き成りここで初対面の鳴海にぶっちゃけたのには勿論意味がある事であった。
「私がいらない子だったと言えば貴方は私がジャスティスを潰したがっている理由を無条件で信じてくれるのだろう? 櫻井鳴海」
「…………そうね」
悔しい事であったが、それはまさにその通りであった。ごちゃごちゃ説明されたり嘘をつかれても鳴海には通用しない。鳴海の意思の固さ、その強さは彼女も理解していた。
ならば、秘密を暴露してでも余計な事は省きたい。無駄なことはしたくない、それが3rdの主義であった。だからこそわざわざ顔出しでの登場、そして秘密の吐露である。
「ならやっぱり、という事ね。鳴海機関の何かが今でも動いていてこの街を飲み込もうとしている……そういう事でしょう?」
「当たらずとも遠からず、だ。鳴海機関最後の生き残りは間違いなく貴方だ。機関は既に消滅しているのだからな。だからこそ“アナグラム”が存在する」
「……それも知ってるの? 恐れ入ったわね。貴方、何者?」
「“ケイト・フラジール”と名乗っている。まあ尤も……本名は私も知りたい所だがね。鳴海機関に入る前の事は覚えていない。全ては今や闇の中……だ」
それはそう珍しいケースではない。故に鳴海は疑う事はしなかった。少なくとも3rd――ケイトは真実を話してくれているように思えた。そこだけは信じてもいい。
「それで、ここに来たという事は例のメールは受け取ってくれたのだと考えていいのだね?」
「ええ。丞君が危ない……そうでしょう?」
鳴海のケータイに送信されてきたのは短いメッセージと一つの映像データ。送信者はケイトであり、それは木戸丞が卯月綺羅に敗北した事を裏付ける動画であった。当然鳴海は動かないわけには行かなくなった。例えそれがどんな真夜中で、何処の誰だか判らない所有者との待ち合わせであろうとも。
「丞は貴重な戦力だ。今失うには惜しい。だが……妙、でもある」
「妙?」
「彼の能力を考えれば、あの程度の状況で敗北を喫するはずも無し……。まあ、彼には彼なりに考えがあってわざと捕まったのかもしれないな。例えばあまり考えたくない愚かしい事だが……内部に潜入して直接リーダーを叩く、とか」
「…………あっ」
鳴海の表情が青ざめた。そう。そうなのだ。そんな会話をしてしまった。自分から彼にハッパをかけてしまったことを思い出した。まさかとは思うが、アレが原因なのだろうか。いやいや、そんなはずはない。丞はそこまで馬鹿じゃないはずだ。自分に何度も言い訳を繰り返した。
「まあ何はともあれ、丞のお陰で連中がどこに潜んでいるのかは判明したよ。丞のユニフォンにはマーカーを設置してあるからな」
ユニフォンを取り出し、その画面を鳴海に見せるケイト。表示されていたのはこの街の地図のようであった。一時間ほど前、移動を続けていたマーカーはある一点で停止した後反応を失ってしまった。この仕込まれたマーカーはユニフォンにコンピュータウイルスとして忍ばせている物であり、電源が切られてしまうと効力を発揮しなくなる。電源を切られる――それは所有者にとっては危機的状況を意味している。
「でも、どうしてアタシなの? 正直言って力不足じゃない?」
「だが他に頼れる人物も居ない。それに貴方は貴方が考えている以上に特殊な存在だ――と、言うわけでこれを貸し与えよう」
ケイトは携行していた銀のアタッシュケースをずいっと鳴海に突き出した。鳴海は恐る恐るそれを受け取り、蓋を開く。小気味いい音と共に開いたその中には――なんと、銀色に鈍く輝く拳銃の姿が。
鳴海は無言で蓋を閉じた。しかも超スピードである。ケイトはにっこりと微笑んでいる。その頭にチョップを叩き込み、アタッシュケースを引っ手繰って鳴海は片目を閉じた。
「あのねえ! 何物騒なもん普通に持ち歩いてんのよ!?」
「……すぐ手を出すのは貴方の悪い癖だと思うのだが」
「ご忠告ありがとう。でも自覚してるから余計なお世話だわ。それで? これは一体なに?」
「対VS専用銃、“チェルシー”と“ベレッタ”だ。見た目はモノホンくさいが、実弾は発射出来ない。打ち込むのは特殊な電磁波を帯びた指向性のエネルギー弾だ」
「…………何? ビームガンって事?」
「そんな大層な物ではないし、試作品だからな。テストも行っていない代物で動作の安定は保証出来ない。実際に弾は出るが、人間に当たっても気絶する程度だ。マンストップパワーはあるが、あまり頼りにはならない。だがVSに命中すれば一発で装甲をブチ抜ける計算になる」
「な、なんで?」
「……それはまあ、VSがなんなのかという話からしなければならないのでとりあえず要約したいのだが……。兎に角人間に当てても殺せない、対VS専用の拳銃だ。今の貴方には必要な物だろう」
銀のアタッシュケースを受け取り、鳴海は小さく溜息を漏らした。こんなもの、出来れば使いたくはない。だが使わねばどうしようもない事もあるのも事実だ。
アタッシュケースの中から二丁の拳銃を取り出し、腰のベルトから提げたホルスターに収める。その様子にケイトは微笑を浮かべ、“似合うじゃないか”と呟いた。
「さて、それでは丞を助けに行くとしようか。保険もかけてあることだしな」
「保険?」
「色々と身の安全の保障は欲しいものだ。さて、では移動するとしようか。ちなみに私は車の免許を持っていないので、運転は貴方にお願いしたい」
「……あ、そう」
二人の女は肩を並べて夜の街を歩き出す。二人が目指す先、遠く離れた場所に聳え立つ巨大なユニフォン用の電波搭が見えた――。
ノブリス・オブリージュ(2)
「ここまで、来れば……! 流石に、早々追いついてくることはねえだろ……っ」
肩で息をしながら響が足を止める。倉庫街を抜け出し、響とライダーは街はずれの一画に辿り着いていた。ここから先にまで進めば人気の多い通りまではそう遠くない。先に行った二人が無事ならば良いが――。
「響、彼は……」
「判ってる。鶫に何か因縁があるんだろ」
「判ってるならどうして……?」
「……そういうのって、自分で解決するしかないんだよ。俺が何かしてやるとか、そういう事じゃない。あいつが自分で何とかしなきゃな」
「それで、鶫が殺されたら……?」
「――それは、その時考えるよ。たとえベロニカシステムが扱えても、俺たちは神様じゃない……。全てを上手くは運べないし、操る事だって出来ない。そんな力はきっと人の身には余る」
それは矛盾した言葉であった。しかし少しでもその矛盾を、その間違いを正したいという響の気持ちでもあった。優しさと恐怖が半分半分、交じり合った複雑なその感情をライダーは確かに受け止めていた。
先に逃げ出した隼人と鶫を追い掛けて二人が移動を開始した頃、隼人は鶫の手を握ったまま真夜中の通りを歩いていた。ここまで休む事無く走り続けていた為、二人ともシャツに大量の汗をしみこませている。
「櫻井君……無事に逃げたかな」
「……櫻井さんなら心配要りませんよ。あの人は……きっと強いから」
そう口にしながらも隼人は全く別の事を考えていた。そう、これはまさに千載一遇の大チャンスである。あの時、うさぎが襲いかかってきた時鶫はVSを召喚しようと構えなかった。否、“構えられなかった”のだ。即ちそれはVSの召喚方法をまだ知らない、或いは知っていても出来ない状況下にあるという事実を示している。所有者ならばまず、敵が現れたならば真っ先にユニフォンに手を伸ばすはずなのだ。だが彼女はそれをしなかった。
あの時は――彼女の圧倒的な力を前に何もする事が出来なかった。あの時のアンビバレッジの戦闘力は異常に高まり、圧倒的過ぎた。手も足も出せなかった。街一つ潰せるようなそんな馬鹿げた力を前に、ただ無力を嘆くしかなかった。
それを倒したというあの櫻井響も、何か理解できない力を使うイレギュラーもこの場にはいない。逃げられる事もない。手を強く握り締めている今ならば。
あっさりと……殺す事が出来るだろう。今ならばまだ間に合う。まだ、彼女を殺せる。響たちと合流すればその機会は永遠に等しく失われる事にもなりかねない。そうなってしまっては、目的を果たせなくなる。
「――――ごめんね」
そんな思考を不意に停止させたのは鶫の一声だった。少女は息を切らしながら、自らの手を強く引いて走ってくれた小さな少年に微笑みかける。
「私が、何も出来ないから……。よく、判らないけど……守ってくれたんだよね?」
「え? いや、ぼくは……」
「なんか、いつも誰かに守ってもらってばっかりで……。申し訳ないな、私……。こんなだから、きっと友達ともちゃんと向き合えなかったんだね」
過去を思い返すように目を瞑り、寂しく呟く。そんな少女の横顔を眺めていると、隼人は今まで無かった苦しみに苛まれるようになった。そう……罪の意識である。
彼女を知らなかった。彼女に触れた事がなかった。だから、殺してもよかった。殺すだけの理由があった。殺して当然だと思い込んだ。なのにどうしてそんな顔をするのだろう。どうして自分と同じような――顔をするのだろう。
悲しみは消える事はない。罪もまた、忘れる事はないだろう。これから先どんなに長い時間を生きていたとしても……それは消えないのだ。例え時が、世界が、そして生きる意味が変わっても、それは永久に付きまとい続ける。呪いの様に――。
「……皆瀬さんは、まだ……誰かを殺したいと考えていますか?」
「え……?」
ゆっくりと顔を上げ、彼女と見詰め合う。それは今の彼に出来る最初で最後の問答だった。ならばせめて、望む形で終わらせて欲しい……。そう願う事は、愚かな事だったのだろうか。
「まだ、誰かを殺して……それで、どうにかなると考えていますか?」
「……私は、最初から誰も殺したいなんて思ってない」
「嘘です」
目を細め、全てを見透かすように隼人が呟く。鶫はそれに気圧されるようにして言葉を失ってしまった。
「殺したくないと本当に願っている人は……貴方みたいに申し訳なさそうな顔なんてしていない。きっと、あの櫻井さんみたいに……真っ直ぐな目をしているんだと思います。あの人は、貴方を助ける為にここに来ました。それを貴方は……そんな自分勝手な嘘で誤魔化してそれでいいんですか!?」
真正面から、少年は語りかけた。その目は嘘も偽りも知らない、無垢な瞳だった。疑う前に信じるような、そんな純粋な眼差し……。こんな子供にまで、こんな風に言われてしまう自分。鶫はそれが申し訳なく、そして――とても嬉しかった。
何が起きているのかなんてわからない。でも、櫻井響が部屋の扉を蹴破って現れた時から何かが変わり出したのだ。何かがはっきりと、音を立ててズレはじめた。噛み合っていた歯車が。回り続けていた日々が。全てが――壊れた。
その中に喜びも悲しみも織り交ぜて砕けるのならば、それはきっと全て響のお陰なのだ。そして今、こうして自分の手を握り締めている小さな手も……全ては無意味などではなく、偶然でもない。だからといって仕組まれた運命でもない。全てはそう。選べる力――。
響が与えてくれた物の意味。隼人が握り締めた手で教えてくれた事。それは、“自分で選び取る”という事。誰かの所為にせず。誰かの為ではなく。“自分で”、“自分の為”に――。
「そうだよね……」
一方的に握られていた手を握り返す。隼人は決して彼女を許さないだろう。でも、今は――。
「自分で、言わなきゃね……。嫌な事は嫌だって……。気持ちは伝えなきゃ……。だから――」
「くっそおおおおっ!! しつけーんだよ、うさぎっ!!」
「逃ガサナイヨ、響……! ドコマデモ追イカケルモンネ!」
二人で鶫と隼人を探してうろうろしていた所、うさぎの追撃を許してしまった響とライダー。追い掛けてくるうさぎはどれだけ攻撃しても手ごたえが無く。得体の知れない攻撃を繰り出してくる。
狭い路地に迷い込み、響は走る。ライダーと共にうんざりした気持ちで逃げ回っていると、ふと響は気づいた。その場所は。その路地は、そう――。あの日、“初めてVSと遭遇した”――。
ふと、頭上を見上げる。するとそれは夢か幻か、あの日と同じ様に頭上からは蜘蛛が落下してきたではないか。巨大な蜘蛛のシルエットは間違いなくアンビバレッジ。だが何故? ユニフォンは、響が持っているというのに――。
「行くよ、アンビバレッジ……ッ!」
落下するアンビバレッジの背に乗り込み、鶫は共に大地へと落ちて行く。空中で蜘蛛が形を失い、光の粒子となって鶫はその海の中を泳いで行く。
――“Evolution”!
どこからともなく声が聞こえた。空中で光となったシルエットを浴び、鶫は落ちてくる。大地に両足を着き、響の背を守るようにして背中合わせに立ち止まった二人の影。鶫は腕を空に翳し、光の粒子を集めて行く。
「……進化シタノ? モウ?」
「――自分で、選んで……! 自分で、決める――ッ!!」
光の粒子が集まって行く。それは鶫の身体を覆い、背中に光の翼を生み出して行く。響はその情景に見覚えがあった。それは――。あの、アンビバレッジの翼――。
瑠璃の翼を広げ、少女は響とライダーを守るように立っていた。翼が輝きを増して行き、一瞬爆ぜる。次の瞬間には鶫の姿は遥か彼方に存在していた。
翼が駆け抜けて行った狭い直進通路の大地に遅れて火が走る。あまりの加速に耐え切れず、大地と鶫の靴が火を噴いていた。翼が通り過ぎた後、うさぎは停止する。次の瞬間小首を傾げたうさぎの首がポロリと大地に落ち、遅れて全身が粉微塵に切り裂かれ、血肉の塊に成り果てたうさぎの残骸が路地に汚くぶちまけられた。
「……50分割しました。それなら多分、直ぐには起き上がらないと思います」
振り返り、鶫が翼を消して走ってくる。しかし靴が燃えていて慌ててその場でじたばたしはじめた。ライダーがその靴を脱がせて放り投げ、鶫はようやく落ち着いた様子で響に駆け寄る。
「あ、あのっ」
「は、はい!」
何故か律儀に姿勢を正し、呆気にとられていた響は鶫に向き合った。その様子を背後で眺めるライダーの傍ら、追いついてきた隼人が複雑そうな表情を浮かべた。
「……いいのか?」
ライダーの問いかけ。隼人は小さく頷き、それから自分の掌を見詰めた。彼女の柔らかく、冷たい手を握り締めた右手。その感触の意味を、もう少し確かめたくなった。
「私……よく、判らないです。だから、教えてください。知りたいんです。どうして貴方が私の前に現れたのか……。だから、自分の意思で……その力、選び取ります」
鶫が片手を差し伸べる。響は暫く押し黙っていたが、やがて根負けしたように自らのポケットから鶫の黒いユニフォンを取り出し、持ち主の手の中に収めた。
「……俺は、それをお前の手に返してしまってもいいんだな?」
「はい。後悔はさせません」
即答と共に放たれた笑顔に響は思わず顔を赤らめた。なんというか、それは以前から知っていた鶫とはまるで違う人のように見えた。すっきりとした表情で微笑み、ユニフォンを握り締めたその目はやはり悲しかった。それでも笑顔を作り、頷けるのならば――。
そう、全ては無意味などではなかった。響はそう自分に頷けるようになった。次の瞬間、心の中で我慢していた何かが折れてしまった。響は目を瞑り、肩を震わせた。
「……え? ど、どうかしたんですか?」
「いや……なんでもねえよ」
「な、なんでもないって事はないよね……? 櫻井君、泣いてるよ……?」
「泣いてねーよ!! うるせー馬鹿ッ!! 死ねっ!」
「あ、貴方が殺したんじゃないんですか!?」
響はもう鶫の顔を見ていられなくなり、背を向けた。その背中にどんな言葉を向けたら良いのかわからず、伸ばしかけた手も引っ込めるしかない。鶫はそんな自分を情けなく思った。でも。それでも――。
少しずつ判って行けたらいい。どうしたらその涙を止めてあげられるのか。手を伸ばす事が出来るのか。判りたいから、ここにいるんだ。判りたいから、生きている。そう、これからもずっと――。
今は少しだけ響の言っていた言葉の意味が判る気がする。そう、きっと選んでここに居て、判りたいから生きている。多分生きるという事はそんな程度の事なのだ。難しく考える必要はない。とても、シンプルな――。
「ありがとう、櫻井君……」
消え入りそうな小さな声。響にそれは届いていたのだろうか。勿論それを確かめる術は、鶫には無かった――――。
〜とびだせ! ベロニカ劇場〜
*過去作品ってあんまり読まれたくないですよね*
蓮「はーい! 蓮だよー! というわけで、今回後書きに初登場です!」
鳴海「あら、蓮ちゃん……。ゲストキャラみたいな位置なのにレギュラーの少ない居場所を奪うとは強かな子ね」
蓮「ふっふっふ……! いずれはメインヒロインに昇格する可能性さえあるんだよっ!」
鳴海「というわけで、今日はベロニカの世界の背景についてちょっと説明するわね」
蓮「はーい」
鳴海「ベロニカの世界は他の世界とリンクする箇所があるけれど、特に『久遠の月』と『久遠の華』とは強くリンクしているわ。物凄く初期の作品だからあんまり読まれたくない部類の完成度だけど」
蓮「ベロニカでの蓮は、『久遠の華』から6,7年経った世界なんだよー」
鳴海「微妙に他作品のキャラのその後とか出てたりするわね」
蓮「あの時点で結構近未来の設定だったので、ベロニカは更に未来なんだよね?」
鳴海「そうねー。まあはっきりとした設定はないけど」
蓮「ないの?」
鳴海「ないわ」
蓮「そか。まあ鳴海らしいしいいんじゃないかな」
鳴海「というわけで、蓮ちゃんの過去が気になる方は『久遠の華』の方へどうぞ〜」
蓮「完全に宣伝だね……。というかあれ読んでる人いたのかな」
鳴海「さあ……」
蓮「あ、色々な意味で15禁注意だよ!」
鳴海「色々な意味でね……」
響「おい、出番は?」