余韻の死角と、無貌の刺客
竜穴の大水脈は、底知れない静寂に包まれていた。
ほんの数分前まで、この巨大な地下空間に帝都百万人の悲鳴と絶望が渦巻いていたことなど、今となっては幻のようだった。
第三の柱『哭』の核であった黒い心臓は、朔真の渾身の刃によって完全に両断され、霧散した。大空間を満たしていたドロドロとした重い瘴気は消え去り、代わりに朝霧のような清浄で冷たい空気が肺を満たしていく。
見上げれば、天井の巨大な岩盤のわずかな隙間から、帝都の結界を透過した微かな月光が一条の糸のように差し込み、波立つ水面を銀色に照らしていた。
「……終わったな」
朔真は、刃こぼれした山鉈を杖代わりにしながら、その場にどさりと座り込んだ。
全身の筋肉は断裂寸前の悲鳴を上げ、握りしめていた手のひらは自分の血でべっとりと濡れている。浅い呼吸を繰り返すたび、肺の奥から鉄の匂いがせり上がってきた。
それでも、朔真の胸の奥底には、今までどの柱を倒した時にも感じなかった、確かな「温かさ」が残っていた。
これまではただ、奪われた家族のための怒りと、理不尽に殺された者たちの無念を晴らすためだけに刃を振るってきた。だが、先ほどの戦いは違った。
百万人の「疲れた」「死にたい」という微小な絶望を、鈴の祈りと共に天へ還したのだ。
ただ壊すのではなく、救うこと。
親父が最期に遺した「人でいろ」という言葉の本当の意味に、ようやく少しだけ触れられたような気がした。
朔真の視線の先には、両手で顔を覆い、声を殺してしゃくり上げている鈴の姿があった。
純白だった装束は泥と煤で汚れ、細い肩が小刻みに震えている。
百万の「ありがとう」という安らぎの声を一身に浴びた彼女は、今、感情を持たない道具として作られた過去を完全に超えようとしていた。自分の痛みに泣くのではない。他者の痛みに寄り添い、共に悲しみ、共に救われた安堵の涙を流しているのだ。
朔真はふらつく足で立ち上がると、重い足取りで鈴のそばへ歩み寄り、その華奢な肩にそっと手を置いた。
「……よくやったな、鈴。お前がいなきゃ、俺はあの数百万の怨念に呑まれて、とっくに狂い死んでた」
「……朔真」
鈴は、涙でぐしょぐしょに濡れた顔を上げた。
いつもは人形のように静かな薄墨色の瞳が、今は溢れんばかりの感情に揺らいでいる。
その頬を伝う冷たい雫を、朔真は自分の無骨な、泥だらけの指で不器用に拭った。
「泣いていいって言ったのは俺だけどよ……お前がいつまでも泣き止まねえと、俺もどうしていいか分かんねえ」
「……ふふっ」
困ったように頭を掻く朔真の姿に、鈴はほんのわずかに、氷が解けて花が綻ぶような、ぎこちない笑みをこぼした。
その顔を見て、朔真もつられて小さく笑う。
血と泥にまみれた地下空間で、二人の間だけには、ささやかで温かい時間が流れていた。
「お二人さん、感動の余韻に浸ってるところ悪いんだがな」
背後から、張り詰めた声が水を差した。
振り返ると、血まみれの狩衣を片手で強く押さえながら、玄理が足を引きずって近づいてくるところだった。
彼の顔色は蝋のように青ざめ、額には脂汗が浮いているが、その口元にはいつもの皮肉げな笑みが張り付いている。
「まだここは、有雅が作り上げた狂ったシステムのど真ん中だぞ。主を失ったとはいえ、いつ朝廷の残党がなだれ込んでくるか分からねえ。長居は無用だ」
「……分かってるよ。詠は?」
「あっちで、有雅の残した術式回路のデータを手帳に書き写してる。ったく、あの歴史オタクの底なしの探究心には呆れるぜ。……おい、詠! そろそろずらかるぞ!」
玄理が、広間の奥にある巨大な瑠璃色の管が這う制御卓に向かって声を張った。
呼ばれた詠は、防水処理が施された革の鞄に分厚い手帳を大切そうにしまい込み、狩衣の裾を翻してこちらへ歩き出してきた。
彼女の表情は、先ほどまでの激戦を生き延びた安堵よりも、歴史の闇を覗き込んでしまった学者のような、深い思索と嫌悪に染まっていた。
「急かさないでちょうだい、玄理。有雅のシステムは確かに崩壊したわ。でも、彼が帝都の地下深くに、これほど巨大な呪力回廊を引けた『本当の理由』を知りたかったのよ。……そして、とても嫌な仮説に行き着いてしまったわ」
「嫌な仮説だと?」
玄理が眉根を寄せる。朔真も、鈴を庇うように立ちながら詠の言葉を待った。
「ええ。この竜穴の地下水脈、ただの自然地形を利用したものじゃないわ。……真っ直ぐ、西の果てへ向かって伸びている。朝廷が地図から消し去った、百年前の大虐殺の起点。『原初の封地』、つまり、最後の柱である『詔』の柱がある場所へ直結しているのよ」
詠の言葉に、大水脈の空気が一気に冷え込んだ。
「直結している……? どういうことだ。有雅は帝都の民から呪力を吸い上げるために、このシステムを作ったんじゃねえのか」
朔真が問う。
「有雅の目的はそうだったのでしょうね。でも、宗景をはじめとする朝廷の中枢が、なぜこの地下水脈の存在を黙認し、あるいは密かに整備していたのか。……考えてみて。骸、飢、哭。この三つの柱は、人間の『感情』をエネルギーにして神を縛るための杭だった。でも、最後の『詔』だけは違う」
詠は、西の暗闇の奥を睨みつけた。
「あれは、朝廷が神を生み出した百年前の罪を正当化し、国家の命令として神を縛り付けている『権力と隠蔽』の柱。もし、この巨大な水脈が、帝都の呪力を原初の封地へ流し込むための『隠された血管』だとしたら? 宗景は最初から、私たちを利用して邪魔な三つの柱を掃除させた後、詔の柱の全権能を使って、神の本体ごと、この国に不都合な歴史をすべて『なかったこと』に書き換えるつもりなのかもしれない」
「……ふざけんな」
朔真の握りしめた拳から、再び血が滲んだ。
泥だらけの山鉈の柄が、ギリッと軋む音を立てる。
自分たちが命を懸けて救ったこの結果すらも、宗景という巨大な権力の計算の上に成り立っているというのか。
「なるほどな。これで道筋はハッキリしたわけだ。宗景に先を越される前に、西へ向かうしか……」
玄理が言いかけた、その時だった。
――ヒュッ。
風切り音すらほとんどない、異常なまでに静かで、純粋な『殺意』が空間を凪いだ。
「……ッ!! 伏せろ!!」
歴戦の討滅隊士としての勘でいち早く死の気配を察知した玄理が、朔真と鈴を突き飛ばすようにして泥の地面へ転がした。
詠もまた、玄理の叫びに反応して咄嗟に身を屈める。
直後、彼らが今まで立っていた場所に、青白い呪符がびっしりと貼り付けられた無数の「くない」が、雨霰と降り注いだ。
ズガガガガガッ!!
くないに仕込まれた呪符が次々と起爆し、大水脈の広間の石畳が爆発と共に激しく吹き飛ぶ。
「な、なんだ!?」
粉塵と土煙にむせながら、朔真が山鉈を構えて叫ぶ。
爆炎の向こう、広間を取り囲む巨大な瑠璃色の管の上や、岩盤の暗がりから、音もなく『黒い影』たちが滑り降りてきた。
その数、およそ二十。
有雅の私兵であった紫蓮衆とは、立ち姿も気配も全く違った。
彼らは全員が漆黒の装束に身を包み、その顔には目も鼻も口も描かれていない「真っ白なのっぺらぼうの面」をつけていた。呼吸音すら聞こえない。まるで、闇の中から無機質な刃だけが具現化したような異様さだった。
「チッ……有雅の残党じゃねえ! その白面、封祀寮の最暗部……宗景直属の『無銘』か!!」
玄理が、痛む胸を押さえながらも短槍を構え、忌々しそうに毒づいた。
「無銘……? 宗景の部下だって!?」
「ああ。感情も、痛みも、己の名前すらも完全に術式で消去された、純粋な殺戮機械だ。……有雅のシステムという脅威が消えた今、俺たちは宗景のシナリオにおいて完全に『用済み』になったってことだ」
その言葉の残酷さに、朔真は奥歯をギリッと噛み締めた。
「これが……感情を削ぎ落とされた、完璧な兵隊……」
鈴が、白い面をつけた集団を見つめながら、震える声で呟いた。
その薄墨色の瞳には、かつての自分、あるいは自分たち哭代一族が至るはずだった「完成形」を見せつけられているような、深い戦慄が浮かんでいた。彼らには、神の命令すら必要ない。国家というシステムが作り上げた、正真正銘の歯車だ。
「ふざけんな……どこまで俺たちをコケにすりゃ気が済むんだ、あの冷血漢は!!」
朔真は怒りと共に立ち上がろうとしたが、膝がガクンと折れた。
先ほどの夜哭との戦いで、体力も呪力も、すでに限界をとうに超えているのだ。
「無駄口を叩くな、来るぞ!」
玄理の怒声と共に、無銘の集団が一斉に襲いかかってきた。
その動きは、恐ろしいほどに合理的だった。
怒りも、憎しみも、功名心すらない。ただただ「対象を排除する」という最適解のみを選択して動く。
三人の無銘が玄理へ向かい、二人が詠へ、残りの大半が朔真と鈴へと殺到する。
「させねえよ!!」
朔真は最後の力を振り絞り、山鉈を横凪ぎに振るう。
だが、無銘の一人はその刃を己の左腕を犠牲にして受け止め、骨が砕ける音にも全く怯むことなく、右手で無表情に朔真の胸へ短刀を突き出してきた。
「なっ……!」
痛みを感じない狂気の戦法。
間一髪、鈴が朔真の襟首を引いて後ろへ倒れ込ませたことで、短刀は朔真の胸をかすめるに留まった。
「……ッ、朔真、これ以上は無理!」
鈴が悲痛な声を上げる。彼女自身も、先ほどの浄化の光で呪力を完全に使い果たしており、防御の結界を展開することすらできない。
「くそッ……!!」
玄理も、重傷の身体で三人の無銘を相手に防戦一方だった。
槍の石突で一人を弾き飛ばしても、即座に別の無銘が死角から刃を振るってくる。
万事休す。
誰もがそう思った時、大水脈の奥の制御卓の陰に隠れていた詠が、持っていた分厚い手帳を床に叩きつけた。
「朔真君! 玄理! 水脈の縁まで走って!!」
詠の悲痛な叫びに、朔真たちは弾かれたように岩場の縁へと後退する。
無銘たちがそれを追撃しようと跳躍した瞬間、詠は制御卓の巨大なレバーを、両手で全体重をかけて『逆方向』へ引き倒した。
「有雅の遺産、有効活用させてもらうわよ!!」
バチバチバチッ!
広間を這う瑠璃色の管を流れていた残存エネルギーが、詠の強引な操作によって完全に逆流を始めた。
システムが致命的なエラーを起こし、広間の奥深くにある「地下水脈の巨大な防護水門」の制御回路が次々とショートしていく。
ズゴゴゴゴォォォォォッ!!
次の瞬間、耳を劈くような轟音と共に、重厚な鋼鉄の水門が内側からの異常な水圧に耐えきれずに大爆発を起こした。
西の山脈から帝都の地下へと流れていた莫大な地下水が、逃げ場を失った濁流の壁となって、広間へ一気に雪崩れ込んでくる。
「な、なんだと!?」
玄理が目をひん剥く。
「飛び込むわよ! あいつらに細切れにされるよりはマシでしょ!!」
詠が叫び、真っ先に真っ黒な濁流の中へと身を躍らせた。
「マジかよ、あの歴史オタク……!!」
朔真は一瞬の逡巡の後、背後の鈴の細い腰を強く抱き寄せた。
迫り来る無銘たちの凶刃が届く直前、自らも深い水脈の底へと力強く身を投げ出す。玄理も、舌打ちをしながらそれに続いた。
広間を埋め尽くした恐るべき鉄砲水は、感情を持たない無銘たちをも一瞬で飲み込み、強烈な水流の渦へと巻き込んでいった。
轟音と泡の真っ只中、朔真は鈴の手を絶対に離すまいと強く握りしめながら、冷たい地下水脈の奥底へと落ちていった。
ゴボッ……ゴボボボボッ!!
すべての音と光が暴力的な水圧に飲み込まれ、世界が漆黒に反転した。
骨の髄まで凍りつくような地下水脈の濁流が、朔真の全身を激しく打ち据える。上下も左右も分からない。巨大な洗濯岩の中に放り込まれたように身体が錐揉み回転し、岩肌に肩や背中が何度も激突する。
肺の中の空気が搾り取られ、代わりに冷たい水が無理やり入り込もうとしてくる。息ができない恐怖が、脳髄を白く焼き切れそうにしていた。
(……くそっ、このままじゃ……!)
薄れゆく意識の中、朔真は自身の右腕に全神経を集中させた。
その腕の中には、同じように濁流に飲まれた鈴の細い身体がある。彼女の冷え切った身体を、絶対に離すまいと強く抱きしめていた。
ふと、水中の暗闇の中で、白い無機質な面が朔真の視界を掠めた。
宗景の放った暗殺部隊『無銘』の一人だ。感情も生存本能も消去された彼らは、この圧倒的な自然の暴力の前では、もはや「最適解」を見つけることもできず、ただのゴミ屑のように水流に揉まれ、岩に砕かれて消えていく。
だが、俺は違う。
俺には、怒りがある。悲しみがある。そして何より、絶対に手放してはいけないものがある。
『――人でいろ』
鼓膜を圧迫する水音の奥で、親父の声が響いた気がした。
そうだ。どれだけ理不尽な悪意に晒されても、どれだけ世界が都合よく嘘で塗り固められていても。自分だけは、この腕の中にある確かな「温もり」を手放してはいけない。それが、狂った世界に対する俺のただ一つの抵抗だ。
朔真は血の滲む唇を固く結び、激流の中でただひたすらに耐え続けた。
どれほどの時間を、この死の暗闇の中で過ごしただろうか。永遠にも思える息苦しさが限界を超え、朔真の意識が完全に暗転しようとした、その瞬間だった。
ザパァァァァァッ!!
唐突に、視界が真っ白に開けた。
強烈な水圧から解放され、冷たくも新鮮な夜の空気が、強制的に肺の奥深くへと流れ込んでくる。
彼らは、帝都の西側を流れる巨大な放水路の出口から、凄まじい勢いで外の川へと吐き出されたのだ。
「ぷはぁッ!! げほっ、ごほっ……、はぁっ、はぁっ……!!」
朔真は激しく咳き込み、気管に入った水を吐き出しながら、浅瀬の泥の中を必死に這いずった。
腕の中の鈴を引きずり上げるようにして、草の生い茂る岸辺へと倒れ込む。
少し遅れて、下流の方から水音を立てながら、玄理と詠も息も絶え絶えに岸へとたどり着いた。
「はぁっ、はぁっ……生きてる、か……お前ら……」
玄理が、泥だらけの岸辺に大の字になって倒れ込み、夜空を仰ぎながら掠れた声を絞り出した。
その狩衣はズタボロに裂け、元からあった傷の出血が川の水で薄まり、周囲の土を赤く染めている。
「なんとか、な……。詠、お前……いくらなんでも無茶苦茶すぎるだろ……ッ」
朔真は膝に手をつき、胃液を吐き出しそうになりながら詠を睨んだ。一歩間違えれば、四人まとめて水死体になっていたのだ。
「ゲホッ……ふふっ、褒め言葉として受け取っておくわ。それに、あの場で確実に無銘を巻き込んで生き延びるには、あれしか方法がなかったでしょ?」
詠は、ずぶ濡れになった髪をかき上げながら、持っていた革鞄を大事そうに抱え直した。その顔には、死線を越えた恐怖よりも、自らの計算が完璧に当たったことへの誇らしげな笑みが浮かんでいる。
「……でも、これで宗景の目からは完全に逃れたはずよ。奴のシナリオでは、私たちはあの水脈の底で、無銘たちの手によって『名誉の戦死』を遂げていることになっているはずだから」
詠の視線の先――彼らの背後には、東の夜空を明るく照らす、華やかで美しい帝都の姿があった。
有雅のシステムによる呪力の収奪から解放され、黄金色の結界に守られた百万人の都は、何事もなかったかのように静かな眠りについている。
自分たちが命を懸けて救った民衆は、誰一人として朔真たちの名前を知らない。
宗景という巨大な権力によって「なかったこと」にされ、泥まみれで都から叩き出された英雄たち。その圧倒的な理不尽さと皮肉に、朔真はただ、濡れた前髪の隙間からその光を静かに見つめることしかできなかった。
「……朔真」
ふと、隣でうずくまっていた鈴が、泥だらけの手で朔真の袖を引いた。
その細い声には、今までになかったような強い緊張が混じっている。
彼女の薄墨色の瞳は、光り輝く帝都ではなく、その反対側――遥か西に連なる、底知れない漆黒の山脈に向けられていた。
「どうした、鈴」
「……何かが、起きてる」
鈴は両手で自分の肩を抱きしめ、寒さとは違う理由で小刻みに震え始めた。
「何かって、何がだ?」
「分からない。でも……すごく、怒ってる。違う……怯えてる。……『早く終われ』って、大きな声が、頭の中に……直接、響いてくる……!」
鈴の言葉に、玄理と詠の表情が一瞬にして険しくなった。
第一の柱『骸』。第二の柱『飢』。第三の柱『哭』。
三つの杭が立て続けに引き抜かれたことで、百年間縛り付けられていた神本体――『御喰様』が、明確な焦燥と悪意を持って、現世へとその巨大な意識を向け始めたのだ。
そして、その神の暴走を辛うじてつなぎとめているのは、歴史の嘘で塗り固められた最後の杭、『詔』の柱のみ。
朔真は、泥だらけの山鉈をゆっくりと背中に背負い直した。
人間たちの狂った政治と、保身のために作られた嘘の歴史。
それに縛られ、今もなお数百万の死者たちの無念を呑み込んで泣き叫ぶ、哀れで巨大な怪物。
親父が殺された理由。朝廷がひた隠しにしてきた百年前の真実。その全ての答えが、あの暗闇の奥で待っている。
「……行くぞ」
朔真は、西の山脈を真っ直ぐに見据えながら、短く、だが強い意志を込めて言った。
鈴が静かに頷き、玄理と詠も泥だらけの身体をゆっくりと起こす。
全ての因縁の始まりの地へ。彼らの最後の旅が、今、始まろうとしていた。




