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人間には向いていない  作者: 咲紫きなこ
三人なら
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14ページ

 今日から二日間、修学旅行へ行く三人は集合場所へと集まっていたのだが、真希と黒木は先生に呼ばれ、そのまま帰ってこない。

 真希は髪を緑に染めて来たのとギターの持ち込み。

 黒木は恵を一緒に連れて来た事を怒られていた。

 結居蘭は二人に修学旅行とは何かを話さなければならないのかと肩を落とした。


「二人共、わがまま言ったらダメだよ」

「えーだって遠出するんだし髪染めてーじゃん」

「一応これ学校行事だからダメ」

「めぐみも一緒に行ったって良いじゃないか」

「めぐみは行きませんよあやめ様」


 なんとか話し合いをし恵はついていかない事になったのとギターも置いて行く事になった。

 ギターは恵が預かる事になった。

 髪の色は染めてしまったものは仕方ないと許してもらえた。

 準備が整い、結居蘭達は飛行機で旅行先へと向かった。


 到着し次はバスに乗る所で真希の携帯が鳴った。

 画面を見ると黒木と出ていたので通話ボタンを押した。


『もしもし? なんだよ』

『いや、その、暇で』

『はぁ? 普通に楽しめば良いじゃねぇか』

『お前、この僕が電話してやったと言うのにそんな態度とって……ムカつく』

『用事ねぇならきるぜじゃなあ』


 通話は三十秒程で終わった。

 クラス毎に違うバスに乗り観光を楽しんだが、その最中に黒木から頻繁に電話があった。

 真希は不思議に思っていたが結居蘭は(きっと寂しいんだろうな)と思っていた。


              ***


 観光を終え宿に着き豪華な食事を楽しみ、温泉も楽しんだ後、就寝時間まで三人で過ごす事にした。

 部屋は二人一組で結居蘭と真希の部屋に黒木がやって来た。


「今日どうだった?」

「楽しかったぜ、なぁゆいら」

「そうだね。ゆずきと一緒だったから」

「良いなあ。なんで僕は違うクラスなんだ」

「お前、もしかして寂しいの?」

「なっ、Non! この僕が寂しいわけないだろう」


 そんな話をしていると就寝時間だと先生がやって来た。

 黒木は自分が泊まる部屋へと帰っていった。

 ベッドに入るが二人共まだ眠くなかった為今日の話をした。

 牧場で乗馬体験が印象的だったなとか、いちご狩り楽しかったなとか色々話していたその時だった。真希の携帯に電話がかかって来た。

 画面を見るとそこには黒木と出ていた。


『もしもし? どうした、なんか忘れもんか?』

『君達の部屋で寝ても良いかな』

『ベッド二つしかないぜ?』

『ソファーで構わないよ』

『わかった、じゃあ鍵開けとくからこいよ』

『ありがとう。じゃあまた後で』


 電話をきると真希は部屋のドアまで行きドアの鍵を開けた。

 しばらくして黒木が入って来た。


「よお」

「先生に見つからなかった?」

「大丈夫さ」


 電気をつけてソファーに三人で座った。


「そう言えばそろそろ夏休みだね」

「そうだな、夏休みも三人で遊ぼうぜ」

「その前にテストがあるだろう。お前、補習に呼ばれるんじゃないか?」

「やっべ、忘れてたぜ。あー、二人とも勉強教えて」

「良いよ」

「仕方のない奴だな、良いぞ」

「ありがとフレンド!」


 そう言って真希は結居蘭と黒木の手を握った。


「なぁ、大人になったらさ、三人でこうやって旅行してみたいな」

「いいね、どこ行きたい?」

「僕はヴェネツィアに行きたいな。仮面舞踏会を見たいんだ」

「いいな! あたしも興味ある」

「良いね。私はゴンドラに乗りたいな」


 その後三人は真希の持って来たトランプを出して遊んだ。神経衰弱をやったり七並べをやったりして時刻は午前二時になっていたので、流石に明日に響くと思い終わりにした。黒木はいつもこんな時間まで起きてない為目がしょぼしょぼしていたのを真希は写真に撮っていた。


「電気消すよ」

「おやすみフレンド」

「おやすみ」


 朝、案の定先生から黒木は怒られていたが、本人は二人と一緒に過ごせた事に満足していた。

読んでくださりありがとうございます。

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次回もお楽しみに。

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