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私の彼女を紹介します  作者: 寿呈矛
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いつもの朝


目覚ましが鳴る。


でもこの目覚ましは私のじゃない。

やがて静かになる。


しばらくしてまた目覚ましが鳴る。


そうすると叫び声が響いてくる。



いつもの朝だ。





「あぁぁ、寝坊した、寝坊したあぁ!!」


部屋の扉が開いてくしゃくしゃの髪で出てきたのは由実ゆみ

私の中学校からの友人だ。


「どうしよう、今9時半で、電車が次のは・・10時5分!?間に合わないぃ!!」


由実は手で顔をおさえながらリビングで叫んだ。


「おはよう・・って、由実!?」


私が部屋から出ると由実がリビングで倒れていた。


「わたくし本日、大学をさぼります・・」


「なに言ってんの!今日は忙しい日なんでしょ?授業だってもうすぐテスト期間って言って・・」


そう言うと由実が大の字であお向けになって言った


「授業真面目に出てるし、課題提出今日は無いし、だから1日くらい良いの。さぼっちゃう!」


私はため息をついて由実にでこピンをした。


「いてっ!」


「私は親でも先生でもないから何も言わないけど、後で後悔するよ?」


私は冷蔵庫から牛乳を出して言った。


「・・・れんちゃんのいじわるっ」


由実が頬を膨らませて言った。


「・・・今日、授業は?」


「今日は休講だから無い」


それを聞くと由実は嬉しそうに起き上がって抱きついてきた。


「ねぇねぇ、せっかくの休みだからさ・・映画観に行こっ」


「だーめ。今日はレディースデイじゃないから高い。それに休みって、

 あんたが勝手に休みにしただけでしょう」


「ねー、そう言わずに行こうよー」


「今月はお金がピンチなの。来月になったらね。部屋の掃除でもしなよ」


由実は口をへの字に曲げて、急にキスをしてきた。


「んっ・・・ちょっと!いきなり何す・・」


「えへへ、蓮ちゃん、顔真っ赤」


由実は嬉しそうに言った。


「分かった、今日は映画行くの止めるから一緒に家でいちゃいちゃしよう」


「もう、何言って・・・・ああっ!」


由実が勢いよく抱きついたので私は椅子から落ちた。




私と由実は田舎のアパートで二人暮しをしている。

いわゆるルームシェアだ。


とは言っても友人という関係ではなく・・

それ以上の関係。


つまり私達は同性愛者なのだ。

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