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66話 グンター守備隊長 宰相に報告する 冒険者養成所 61日目

 グンターは先週のブラックゴブリン掃討の報告をするために丞相の執務室まで行くのだった。


 忙しい業務の中、首都防衛隊の一部隊と冒険者の組み合わせでブラックゴブリン掃討をしている、穴という穴は見つけ次第、煙を送り込み、たまらず出てきたブラックゴブリンを防衛隊が倒していくという方法だが、つながっている穴からブラックゴブリンが出てきて後ろから襲われるという事態が度々起こり、一緒にいた冒険者に怪我人が出たりしているが順調に掃討している、しかし森は街の3倍もあり掃討には時間がかかりそうである。


 部屋の前には近衛兵が部屋を護衛している。



「グンターだが丞相はおられるか?」


「只今 陛下もおられるのでしばらくお待ちを」


「誰か来たのか?」


「グンター守備隊長が来たのですが」


「わしも許すから入れ」


「入っていいそうです」


「失礼します」



 部屋に入ると執務室に座って書き物をしていた宰相と宰相の机の上に乗っかっている王様がいた、もちろん近衛の兵も壁際に2名立っていた。


 王は王の広間で仕事するよりも丞相の執務室の狭い空間が好きで机の上は王の定位置であった。


「ブラックゴブリン掃討の先週の結果報告はブラックゴブリン200匹と上位個体のホブゴブリン5匹を掃討しました」


「まだ 結構 いたんだな 怪我人は出たのか?」


「はっ 雇った市民、数名が怪我をしましたが死人は出ていません」


「新種のゴブリンか? たしか 少年が発見して大立ち回りをしたとかという話だったな」と王


「ハンデル家のご子息とドラック家のご子息がみつけて退治しました」


「ほぉ あのハンデル家の息子がか?」


「自分達だけで100匹以上のブラックゴブリンを倒したようです」


「流石はハンデル家の子孫じゃが護衛もつけずに放置してるのか?」


「冒険者養成所にいるからでしょうか?」


「なんじゃと 冒険者養成所にいるのか? 王立学校には行ってないのか?」


「詳しくは存じませんが」


「フム 面白いな」


「陛下 何を考えてるんですか?」と丞相


「うむ ちょうどいい 週末の舞踏会にハンデル家の息子を呼ぼう」


「舞踏会に少年達を呼ぶのですか?」


「もう15歳じゃろ 出席しても問題がなかろう 謁見させるより堅苦しくもあるまい」


「また陛下の好奇心が悪い方向に」


「それからドラック家の息子も同伴で構わん」


「ドラック家と言えば賜姓 第一号に出てきますな」


「始祖の建国記で多大な貢献をしたのに世俗に戻って山に籠ったと記してあったな」


「そういえばご子息は薬草採取の時に魔物退治もしながら育ったと言っておりました それに部下がスリ集団を一人で捕まえていたとも言っておりました」


「フムフム なかなかやるではないか そやつもおもしろそうじゃ」


「陛下」と絶叫する丞相の姿があった。



 こうして自分たちが知らぬ間に舞踏会へ行くことが決まったリックとストア、次の日には招待状が届いたのだった。

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