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51話 ストア ピュアウォーターに挑戦  冒険者養成所 56日目

 今日も光魔法の教室へ行ったストア、美少女4人と合流だ。


 なぜかウキウキのカトリーヌとダコタ。



「どうしたの? カトリーヌ うれしそうなんだけど それにダコタも」


「昨日 ソフィーができなかったピュアライトができたでしょ 私もダコタも新しい魔法を覚えられそうな気がして」


「ストア君 覚えるのが速いし 私もできるんじゃないかってね ねっ カトリーヌ」


「そういえば 俺が入るとみんな魔法授業を真面目にする感じがするなぁ」


「やる気満々が移るのかもね ウフフ」とカトリーヌ。



 今度の魔法はピャアウォーターに決めたストアはソフィーに実演をお願いした。



「ソフィー ピュアウォーターを見せて欲しい それから何も入ってないコップにも入れて欲しい」


「えっ うん いいよ」



 ソフィーは昨日と同じように祈りを込めるように念じる、しかし時間が長いなぁと感じたときに呪文を唱えた。



「聖なる光の水よ 悪しきものを洗い流し給え ピュアウォーター」



 指の先からチョロチョロを水が流れるカップに注ぐと黒かった液体が透明になり、ソフィーは空のコップにも水を注いだ。



「これでいい ストア君」


「ソフィー ありがとう」



 そういうとストアはコップの中に鼻を突っ込みクンクンする、そして口に含み飲み込んだ。



「いやん 何してるのストア君」


「ピュアウォーターの水ってどんな感じなのかなって」


「どんな感じだった」


「うん ちょうどのどが渇いていたし おいしかったよ」


「違いはわかったの?」


「わからなかったよ 量が少ないし」


「そうなの」


「ソフィーはウォーターをどれくらい出せるの?」


「普通に出せるわよ」


「じゃー出してみて」


「水となりて我を潤せ ウォーター」



 手のひらの先から水が出てくる。



「ほら 出てきたでしょ」


「ブロッサムは水を出せるの?」首を横に振るブロッサム。


「水の魔法を唱えたことがある?」首を横に振るブロッサム。


「じゃ やってみようか」首を横に振るブロッサム。


「じゃ 俺の手の平に上に手をのせて」



 ブロッサムの手がストアのの手の上に乗ると呪文を唱える。



「水となりて我を潤せ ウォーター」



ドドドドと水が流れ出した、キャキャとブロッサムは喜んでいる。



「今度はブロッサムの番」と言ってブロッサムの手の上にストアの手を乗せる。



 しばらく止まっていたブロッサムが呪文を唱えだす。



「水となりて我を潤せ ウォーター」



 ジャージャージャーと水道管をひねったような水を出すブロッサム。



「すごい ブロッサム 本当に初めてなの?」



 首を縦に振るブロッサム。



「本当にブロッサム凄い」とダコタ。



急に偉そうなポーズをし始めるブロッサム。



「私にもして」とカトリーヌ。



ストアはカトリーヌの手を乗せ呪文を唱えて水を出す、次にカトリーヌの手の上に乗せ、呪文を促した。


4回目にカトリーヌの手の平の先から水が出てきた。



「あっ 出た」


「あん うれしい 初めて水が出せた」と大喜びのカトリーヌ。



 そのあと2回ほど同じことをして水がちゃんと出るようになった。



「私もお願い」とダコタ。


「じゃしようか」と手を出すと乗せてくるダコタ。



 同じように交互に魔法をかけたがダコタはなかなか水を出せない。



「俺が出している時に自分が出してるようなイメージでいてね」


「あっ はい」



 それから3回目にやっと水が出てきた。



「やっと出た」


「おめでとう ダコタ」


「ありがとう」 ブロッサムもうれしそうにピョンピョン飛んでいる。



 それから3回ぐらい続けて安定して出せるようになって水魔法の訓練は終わった。


 カトリーヌとダコタの二人はニコニコだ。



「どうして水魔法の訓練をしたの?」とソフィー。


「カトリーヌはピュアウォーター以外はできてたから水魔法のウォーターができてないと思ったんだよ ブロッサムは簡単に覚えたしね」


「そういうことだったんだ」


「ということでソフィーの手の上に俺の手乗せてピュアウォーターの魔法をしてほしい」


「うん いいよ」


「ブロッサム ダコタとカトリーヌに俺がしたようにピュアウォーターの魔法を交互にかけてくれる?」



 こっくり頷くとダコタの前に立つブロッサム。


 その間、ずっと集中しているソフィー。


 その間にもうブロッサムは呪文を唱えていた、しかしソフィーはまだ呪文を唱えない、少しイライラしたが光魔法は魔法というより祈ってるという方が近いのかもしれない、ピュアライトが成功した時もそんな気分だったなと思ったら、ソフィーが手を伸ばしてコップに近づけた、ストアは伸ばした手に手を合わせた。



「聖なる光の水よ 悪しきものを洗い流し給え ピュアウォーター」



 やはりチョロチョロと水が指先の先から出てくる、ストアもソフィーの魔法に合わせてイメージを作っていった。


 

「ごめんね 時間がかかって」


「気にしないで気にしたら 余計に集中できなくなったら 困るからね」



 そう言ってる内にダコタは呪文を唱えていた、ブロッサムもしっかりダコタの手の上に手を乗せている。



「ああ 失敗」とダコタ。


「もう一度やる~~」とブロッサム。



 ダコタとは会話してるとストアは思った、でも気にしてると魔法の練習にならないのでもう一度ソフィーの顔をみる。



「今度は俺が魔法を唱えるね」


「うん」



 光魔法は祈りが大事、聖なるイメージ、純粋、ピュア、水、それが魔力を借りて水となって現れる、そんなイメージを固めながら指先をコップに近づける、ソフィーも俺の手の上に手を乗せてくる、二人の力で倍になった気分で呪文を唱えた。



「聖なる光の水よ 悪しきものを洗い流し給え ピュアウォーター」


「ピュアウォーター ピュアウォーター」



 微かに指先が湿っているような感じはするが発動はしなかった、イメージはいい感じだったんだけど。



「う~ん 失敗」


「残念ね でも どうして 指を2本出したの?」


「んっ そういえば この形は・・・ カッター系の魔法で使う形なんだよ」



 ストアはウォーターカッターやファイヤーカッターと同様に指先を固めるために手で鉄砲の形を作り魔法を唱えていたのだが今回も指先から出す魔法だったので鉄砲の型を自然に行っていた。



「その形って攻撃的だよね」


「もしかしたら この形だと不味いのかな?」


「じゃ もう一度しよ」とソフィー


「ああ 頼むよ」



 ソフィーは魔法の準備に入るが今回はすぐにコップに指を近づけた、ストアは手を上に乗せるというより被せるようにして指までもソフィーと同じように伸ばした、ソフィーは驚いたがすぐに平静に戻り呪文を唱えた。



「聖なる光の水よ 悪しきものを洗い流し給え ピュアウォーター」



チョロチョロと水がコップに流れていく、ストアは自分が魔法を出したような気分だった、やはりこれだけ一体化してるとイメージもしやすいと思った。



「今度ははやかったね」


「ありがとう でもびっくりした ストア君 あんなにピタって手をくっつけてくるんだもん」


「攻撃的な指だって言われたから ソフィーと同じようにしないとと思ったら ああ なっちゃった」


「ストア君 いきなりは止めて するならちゃんと言ってね」


「ごめんね ソフィー 今度からはちゃんと言うよ」


「うん わかった」


「あらあら お熱いわね 私は暇だけど」とカトリーヌ


「カトリーヌはあっちで練習するんじゃないの?」とソフィー


「ダコタ 何回も失敗してるのよ」


「こっちもまだ成功してないよ」


「そうよね でも イチャイチャしてたら気になるじゃない」


「イチャイチャしてないよ」


「あら そうかしら」


「もう やめてよ カトリーヌ」


「私もそろそろダコタと変わってもらうわ」



 そういうとカトリーヌは離れていった。


 顔が真っ赤になるソフィー、ストアは今度こそ決めると気合いを入れていた。



「魔法の練習を再開するよ」とストア


「はい」と変な受け答えをするソフィー。



 ストアはイメージを固めていく、祈り、純粋。ピュア、水、そして指先から優しくこぼれ落ちていく聖なる水、イメージが固まったと思った時にコップに指を近づけるとソフィーもストアと同じように手を重ねて一体化させた。



「聖なる光の水よ 悪しきものを洗い流し給え ピュアウォーター」



 ストアの指先の先からこぼれるように落ちていく水がコップに注がれていく。



 「ポタポタポタ」



 コップの黒い液体が透明になっていく。



「やったよ ソフィー 水が透明になったよ」


「あっ 本当だ 透明になってる」


「ソフィー 手はもういいよ」


「あっ」と言いつつ、ストアの手から手を放すソフィー。


「ありがとう ソフィーのおかげだ」


「うんうん そんなことないよ」


「指の事をいってくれなかったら できなかったかもしれない」


「気になったから言っただけだよ」


「気になってくれて ありがとう」


「ストア君 もう 一回 する?」



 ストア達はもう一度同じことをして魔法を成功させた、ソフィーはなぜはフワフワした気分になっていた、カトリーヌは2回挑戦したが失敗だったようだ、そろそろ授業の終わりが近づき、みんなで教室に戻った。



「ストア君 成功したのね」とカトリーヌ。


「ソフィーのおかげでね」


「明日は私と一緒に魔法の練習をしてね」


「別にいいけどソフィーの方がよくない?」


「ストア君の方がやる気が出るのよ」


「カトリーヌ ストア君で遊ばないでね」とソフィー


「ソフィー 私は真剣よ 水だってあんなに簡単に出せるようになったんだから」


「カトリーヌにはピュアヒールを教えてもらうんだから 手伝えるなら手伝うよ」


「さすがにストア君 イイコトいうわね」


「そういうことなら仕方がないわ」


 と明日の事を話しつつ魔法の授業は終わったのだった。

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