46話 ストア捕まる 冒険者養成所 53日目
昼のたまり場の稽古で汗を流したストア、最近、火魔法の授業で仲良くなったハリーとベルトラムと夕食を食べに来て、席を探していたらカトリーヌとソフィーに呼び止められた。
「ストア君 ちょっとこっちに来て」とカトリーヌ
空いている席は2席しかなくハリーとベルトラムは別の場所へ行くようだ。
「俺達は別の場所を探すからな」とハリー。
「すまないな」
「ポーション またね」とベルトラム。
そういうと二人は別の場所へ移動して行った。
ストアはカトリーヌとソフィーの場所まで行き座った。
「やぁカトリーヌ ソフィー なにか用?」
「リック君達が休日にすごい魔物と戦ったって噂で聞いたのよ」とカトリーヌ…
「本当なの?」とソフィー。
「うん 本当だよ」
「どーして話してくれなかったの?」とソフィー。
「終わった事だし魔物の話をしてもしょうがないかなって」
「しょうがないことないわ 大事なことよ」とカトリーヌ。
「どんな魔物だったの」とソフィー。
「今まで見たことがない黒くて腕の太いゴブリンの大きい奴と普通の大きさのゴブリンが大量に出てきたんだよ」
「なにそれ 大量ってどれくらいなの?」とソフィー。
「小さいほうは100匹以上で大きいのは3匹」
「ひゃひゃ百匹以上」ビックリするカトリーヌとソフィー。
「本当に命懸けじゃない」とカトリーヌ。
「まぁ そうなんだけど」
「ケガとかしなかった?」とソフィー。
「普通に生活できてるから大丈夫だよ」
「リック君だけ戦わせなかった?」とカトリーヌ。
「リックには壁になってもらって俺はリタ達を安全な場所まで誘導したんだ」
「何それ リック君が一人で戦ってるじゃない」とカトリーヌ。
「まぁ そうなんだけど」
「そうなんだけどじゃないわよ 魔物の中に一人なんて・・・」と涙ぐむカトリーヌ。
「女の子の安全を優先したんだよ とどまっていると守り切れなくなると判断したんだ」
「そんなことどうでもいいわよ」とカトリーヌ。
「安全な場所へ送っていったあと俺も戻って戦ったよ」
「死んでたらどうするつもりだったのよ」とカトリーヌ
「ごめん カトリーヌ 俺はリックを信じてたんだ それに一緒にいる女性を放っておくなんてリックにはできないよ」
「うううっ」と泣き崩れるカトリーヌ。
「もしそれがカトリーヌだったら俺達はカトリーヌを守るよ」
話を聞いていたソフィーは急に顔を赤らめて、
「私にも言って」とソフィー
「ソフィーを必ず守ってみせるよ」
「うん うれしい」
なんだかわからないが幸せな気分のソフィーとカトリーヌの気持ちが整理されるまでこの状態は続いたのだった。
魔物と戦うより女の子の気持ちを理解するほうが大変だと思った、そして今夜の夕食の味はよくわからなかったストアだった。




