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35話 ストア ウォ-ターカッターに挑戦する 冒険者養成所 41日目


 なんと1週間で初級・中級をクリアしたストア、今度はウォ-ターカッターに挑戦だ。


 せっせと岩と板を準備するストア、それをクリストファーとトーマスが眺めていた。


 ストアは疑問に思い、クリストファー達に訪ねる。



「そういえば みんな 練習を熱心にしないよね」


「何年も僕は親とかの姿を見てマネてきたんだよ」


「そうだぞ ストア 観察して真似るが基本だぞ」


「それじゃ 時間がかかって仕方がないよ」


「ストアの方が異常なんだよ 1週間で水・氷・熱湯ができるようになるなんて」


「俺でも何年もかかったんだぞ」



 それでものんびりしすぎていると感じたストアはクリストファー達を誘ってみる。



「でも ウォ-ターカッターはまだ誰もできてないよね」


「そうだな」


「じゃあ 一緒にやろうよ」


 とにかく自分がやってみようとストアは設置した場所に移動した。


「まずは俺がやってみるよ」



 教官を真似て指先から魔力が出るように誘導して、指を板に近づけて、呪文を唱え始めた。

 


「すべての水よ 指先に集まり すべてを貫け ウォ-ターカッター」


「ビュー」と勢いよく水が出る、しかし板は切れない。

 

「う~ん」


「ストア 教官のはもっと細かったぞ」


「やっぱり難しいね」


「さすがに無理じゃないのかな?」


「クリストファーならできる?」


「お 俺か」



 クリストファーが設置された場所に移動して指先を近づけて真剣な顔になって呪文を唱えた。



「すべての水よ 指先に集まり すべてを貫け ウォ-ターカッター」



 ストアより太い水がストア以上に勢いよく出る。



「ビューーーーー」


「おお」「すごい出てる」



 しかし板は切れない。



「だめみたいだね」


「ポーションより太いね」



 ストアは悩んだ、どうすれば細く勢いよくできるのか?



「そういえば どれだけ 小さく 細く 出せるかなんて したことないよね」


「当たり前だ どれだけ 一度に出せるかだろ」


「虫メガネのように光を集めて燃やすみたいな それとも 竹の水鉄砲のように小さい穴に圧力を加える感じなのかな?」


「ポーション 教官に訓練方法を聞くのが一番だ」


「そうだよ ポーション 教えてくれる人がいるんだから」


「じゃあ 聞きに行こう」


「しょうがねいな 行くか」



 そういうとストア達は教官のいる部屋にぞろぞろ戻って行くけれどクリストファーがゆっくり歩くのでペースはのんびりになってしまう。


 教室に着くと色んな子が相談していたがストア達の順番が回ってきた。


 ストアは間髪を入れず質問をした。


「教官 ウォ-ターカッターの訓練方法ってあるんですか?」


「君達はもうウォ-ターカッターに挑戦しているのか?」


「中級まではほぼ全員出来てます」


「それは凄い そういえばクリストファー君はウォーターウェイブの魔法を使えるんだな」


「はい 使えます」と胸を張って答えるクリストファー


「今期の生徒は大物がいたんだな ワッハッハ」一緒に笑ってしまうクリストファー


「教官 訓練方法が聞きたいんですが」


「そうだったな 基本的にウォ-ターカッターはセンスがないとできないんだ」


「センスですか?」


「魔力を一点に集中させるというのが凄く難しいんだ」


「それはわかるんですが」


「これ以上 困らせてもしょうがないな ワッハッハ」



 というと教官は箱の中から円錐形の金属を取り出して見せた。



「これはなんですか?」


「これを指にはめて 水を出すんだよ」



 そういうと金属を覗かせる教官。



「小さい穴が開いてるだろ」


「はい」


「そこから水を出して イメージを固めていくんだ」



 そういうと教官は金属を指にはめて呪文を唱えた。



「ウォーター」



 小さな穴から水が出る、本当に細い穴だ、水は他からもあふれ出している、ストア達も食い入るように先から出てくる水を見ていた。



「水が他から出てしまうがこれを使うとイメージを作りやすい」


「そうですね」


「これをしばらく貸し出そう 欲しいなら買うこともできるぞ」


「そうなんですか?」


「あとはどれだけ魔力を一点集中できるかにかかっている」


「一点集中する方法はあるんですか?」


「それは小さな穴に集中するイメージが大切だ それにできる人が目の前にいるのだから絶対できると信じてやることが大事だ」


「わかりました 頑張ります」



 といって金属を借りて教室を出た、ストア達。


 教官の言ったことは観念的すぎるとストアは思って困ってしまった。



「う~ん 本当に難しそうだね」


「俺達も他にすることはないし付き合うぜ」


「僕も使えるようにやってみるよ」



 そう言ってお互い、ウォ-ターカッターの練習をして、魔法の時間が終わったのだった。


 授業が終わってストアは色々考えて、その夜からストアは毛布をかぶってライトの魔力を一点集中させる訓練を始めたのだった。


 魔力の一点集中が難しいのはやはり視覚化できないのでできてるのかできてないのかが分からないからだとストアは考えた、それをライトの魔法を使えばよりイメージしやすく感覚を掴みやすくなる、こうしてストアはウォ-ターカッターをクリアするための努力を続けるのだった。

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