32話 ストア ホットウォーターに挑戦 冒険者養成所 35日目
氷魔法のウォーターアイスも自然に出せるようになったストア、今度はホットウォーターに挑戦しようとしていた。
「水よ燃えよ 熱く熱く ホットウォーター」
ドドドドドドとバケツに流れる、そして指を入れて見る。
「ぬるい」
トーマスも指を入れて確かめている。
「本当に人肌だね」
実はまだトーマスも完璧なホットウォーターの魔法をできてはいない。
「やっぱり アレをやるしかないか」
というとその場から去りどこかからバケツをあと2つを借りてきた。
「ポーション まさか」
「おいおい ポーション シャレになんねいぞ」
「大丈夫だよ 一瞬だけ手を突っ込んで 忘れないうちに呪文を唱えて 氷で冷やせば」
「氷でうまくいったからって無茶だよ」
「そうだぞ ポーション 考えろ」
「もしものときはポーションもあるし 知ってるよね ポーションの力」
黙る二人、それでも危険だと思っているようだった。
「クリストファー このバケツに熱湯を頼むよ」
「どうなっても 知らねーぞ」
「覚悟はできてる」
クリストファーは呪文を唱えた。
「いでよ ホットウォーター」
ドドドドド 湯気と共にちょうどいい量の熱湯がバケツに注がれた。
ストアも呪文を唱えた。
「水よ時を止めよ ウォーターアイス」
ボコボコボコと音をさせながら氷が次々できて空のバケツを埋めていく、左のバケツに熱湯、右に氷、その横に空のバケツ、さらに右にポーションを並べる、周囲で見守るクリストファーとトーマス。
「ヨシ」
と気合いを入れてストアは熱湯に左手を入れた,指先を入れたら途端飛びあがるほどの熱い熱湯を我慢の限界まで入れ続けてすばやく出すと周囲に飛び散りクリストファーとトーマスにまで飛んでいく、
「アチ アチ アチ」
ストアはお構いなしに呪文を唱える。
「水よ燃えよ 熱く熱く ホットウォーター」
熱そうな水が右手の先から出てくる、空のバケツに注がれていった。
「ドドドド」
出るのが止まると氷の中に手を突っ込むストア。
「ストア 熱いよ」
「こっちまで飛んで来たぞ」
「ごめんごめん」
ストア達はストアが出した熱湯に注目した、バケツからは湯気が出ているがクリストファーが出してくれた熱湯より湯気は少ない、ストアは指を入れて見る。
「熱い だけど 熱湯じゃない」
クリストファーとトーマスもバケツに指を入れて確かめた。
「熱いよ ポーション できたじゃないか」
「俺様と比べなければ上等だぞ ポーション」
ストアはヒリヒリする左腕を気にしながらも不満だった、しかし左手の状態を見て、1日に何度もするようなことではないとあきらめたのだった。
「この訓練は1日1回だけにするよ これ以上やったら完全にヤケドになる」
「えっ ポーション これで終わりじゃないの?」
「ガッハッハ さすがだポーション 俺が見込んだ男だ」
いつの間にかにクリストファーが見込んだ男になっていたストアであった。
次はクリストファーのウォーターウェイブを見せてもらった
クリストファーが真剣な顔になって呪文を唱えた。
「すべてを洗い流せ ウォーターウェイブ」
3Mの高さ、幅が6Mの高波がクリストファーの目の前に出現しそのまま目に進んでいく、そしてしばらくすると高波は倒れるように拡散した。
広場は水浸しになっていた。
「すげえ」「すごい」
ストアもトーマスも目を丸くした。
「教室で見たのよりすごい」「大魔法だ」
「ガッハッハ」
「あと何発出せるの クリストファー」
「まだまだ 余裕だ」
「これ以上 大きいのを出せる?」
「イケるぜ」
ストアとトーマスは信じられないといった顔をした。
「今の倍ぐらいイケる?」
「うむ」
クリストファーの顔が真剣になる、いつもよりタメが長いと感じていたら、クリストファーが呪文を唱えた。
「すべてを洗い流せ ウォーターウェイブ」
4Mの高さ、幅が6Mの高波が出現した、まさに水の壁が押し出されたように進んでいく、そして倒れていった。
広場にいたすべての人がこの魔法に注目した。
ストアとトーマスも口を開けて、この魔法を見たのだった。
「どうだ」
ストアもトーマスもまだ口が開いたままだ。
「ちいさかったか」
ブンブンと二人とも首を横に振る。
「言葉にならないくらい凄かった」
「水の壁みたいだった」
「ガッハッハ そうかそうか」
ご機嫌になるクリストファー。
ストア達の周りには大勢の人々が集まっていた。
「あいつがあの魔法を使ったのか」
周囲でザワザワ声がする。
「目立っちゃったね」とストア
「なんでも1番がいいぜ」
「お肉もよ~~~」とストアとトーマスが言った。
「ハッハッハ」
こうしてるうちに今日の魔法の時間が終わった。
それからは水魔法のクリストファーとの名前が冒険者養成所内に広がった。
ストアはそれから毎日、熱湯に手を突っ込み、休み前には自分でも満足するホットウォーターを出せるようになったのだった。
ストアは熱湯の魔法を習得したストアは中級をクリアした。




