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6/8

初空にうかみし富士の美まし国

立ちはだかる大きな壁

降りかかる数々の困難


富士の頂きで目にしたものとは


令和募金浪漫譚

標高3,000mを独立峰

圧巻の日本一美しい姿をもつ反面


山梨県の富士山北西麓に広がる約3,000ヘクタールの原生林の樹海では

日本の闇も持ち合わせてもいる


そんな富士の登山真っ最中


なぜ、募金活動で

登山になったのか


今回の募金活動の場所は

山梨県だ


山梨県は富士山や八ヶ岳、南アルプスなど、たくさんの高い山にかこまれている

盆地

といわれる地形をしています


高い山が海からの湿った風を遮ってくれるので

一年中雨や雪が少なく、晴れの日が多い気候


釜無川、笛吹川、富士川など

大きな川もたくさ流れていて

自然豊かな地域である


山形県庁に

挨拶がてらの初日


知事から開口一番

山梨といえば

富士山

成功祈願兼ねて

登山をお願いされた


日程も過密だったので

その翌日には手続きが全て完了し


登山している今に至る


募金で何故に登山


以外にも知らないかもしれないが

一般的な

富士山の登山は一合目から登るのではなく


バスで1,440m〜2,305mにある

五合目から

山頂を目指して歩き始めるのだ


私はそれを知らなかったため、五合目からか

ラッキーと思ってしまった


無知とは恥ずいものだ


また、最も怖いのが高山病だ


いきなり、五合目から

登山するため

通常よりも高山病になりやすいとのこと


そのため、五合目についても

約1時間は高度順応するのだ


この日のプランは

11時に五合目に到着し


12時に登山開始


16時頃に小屋に到着し


翌、0時半起床

1時半にご来光目指し、山頂に向かうプランだ


昨日から徹夜二日酔い

朝型の私にとっては

激ハードなミッションだ


※体調不良での富士山登山は命に関わります

絶対に真似しないで下さい


五合目に到着し

1時間が過ぎ

登山開始


最初の一歩目から思う

帰りたい

休みたい

気持ち悪い


そんか超ベリーバッドな体調の私に


容赦なく、降り注ぐ真夏の紫外線


山頂になるから

涼しくなるとか言ったやつ

出てこい


普通に焼けるやないかい


天気がいいから

気持ちがいいね

じゃないんだよ


スタッフが気をつかい

体調大丈夫ですかと

何度か問いかける


出せる笑顔には限界があるが

夏の真夏の太陽より

眩しい笑顔で

大丈夫ですと答える


その立ち振舞

正にアカデミー賞級


ユーチューバー辞めて、俳優になるかとも

考えてしまうレベルだ


最初の休み小屋に到着した


砂漠でオアシスに着いた時の

感動がそこにはあった


富士山登山でこの感動を味わうとは

何たる皮肉


小屋で一休み中に

事件は起きた


少し瞼を閉じただけだ


急にスタッフに激しく、起こされる


起きて下さい、起きてくださーーーい


なんと、2時間も爆睡していたとのこと


嘘だろ、体感10秒くらいなんだけど


異世界転生してる?


30分休んで、次に向かう予定が

すでに、2時間オーバー


なーにー

やっちまったなぁ


男は黙って、登山

男は黙って、登山


登山で二日酔いはNGだょー


足がいつもより重い


ここは界王星か?

いつの間に地球の重力は10倍になったんだ


トリオン、過大消失


ベイルアウト


ができたらどんなにいいだろうか


スタッフが再度、体調を気遣う


大丈夫、大丈夫

ちゃら、へっちゃらだよ

Z戦士なめんなよ


意味不明な回答で

その場を凌ぐしかなかった


空閑遊真なら

こう言うだろう


お前、つまんない嘘つくね


そんな、満身創痍な自分に

試練が起きる


突然の大雨


天気予報にはなかった


急激などしゃ降りに

体温は奪われ

視界が眩む


無情にも山は、問いかける


何故、汝は山頂を目指す


知るか、そこに山があったからだ

なんて

ベタな答は出さねー


知事が登れと言うたからや


あまりの辛さに涙が止まらん


スタッフが訪ねる

もしかして、泣いてます?


泣いてねーよ

雨水が目に入っただけだ


嘘だった

涙だけじゃない

鼻水、よだれ、冷や汗

さっき転んだケガによる出血

なんなら、あまりに寒すぎて

ちょい、ちびってる


身体中の体液が全て漏れ出している

出し惜しみなし

絶賛、大放出

体液の特大バーゲンセールやぁ


何度も止まりかける足


その度に流れる


明日、今日よりも強くなれる♫

GReeeeNの名曲


ただ、今求められているのは

明日ではなく

今踏み出す一歩


何万回、祈っただろうか

後一歩だけ

後一歩だけ


祈り続けて

幾星霜


願った一歩の積み重ねで

辿り着いた

今日の宿泊小屋


正直、この時の感動は

控えめに言って

募金で全国制覇を叶えた時より

嬉しかった


後にスタッフは

こう語った


山小屋着いた瞬間に

急に気を失って

倒れたから

死んだかと思いましたよ

と


翌0時半

スタッフに起こされ

登山の意思を確認された


意識を失った、昨夕のことを

心配してのことだろう


心配かけたな

みんな

私はもう大丈夫だ

さぁ、富士のご来光

拝みに行こか


その言葉に

嘘は1ミクロンも

含まれていなかった


天然無添加の正直な言葉だ


まるで、全てに解放されたかのように

身体が軽かった


睡眠とはこれ程までに

効果を発揮するものなのか


どんな、エナジードリンクにも勝るとも劣らん

爆発的効果が

そこにはあった


全、寝不足の人

二日酔いの人類に説く

先ずは寝ろ


それからだ


経験者が言うんだ

間違いない


二日酔いという

2日間の呪縛から解き放たれ


二日目の登山が幕を開けた


正に界王星からの帰還


悟空もサイヤ人達と戦う前は

こんな感じだったのか


身体が軽い

丸で、羽のようだ


スタッフに歩くペースが速すぎて

注意されるくらいだった


真夜中の登山だというのに

昨日に比べて

なんて、輝いて見えるんだ


コンディションと視界の

相互関係

という論文を出したいくらいだ


アインシュタインの

万有引力の説に

引けを取らない

案はさておき


念願の山頂に到着


日の出まで

後、15分というところだ


よく、ここまで

辿り着いたものだ


数々の苦難が

走馬灯のように

浮かび上がる


登山前日の

オールのどんちゃん騒ぎから

始まり


バスの中での嘔吐


バスから降りた瞬間

体感震度7ぐらいの

目眩、立ちくらみ


登山中

見かねた

自分より遥かに高齢の方からの

登山ステッキの施し


ありがとう

見知らぬおじいちゃん

この御恩は忘れるまで忘れません


降り注ぐ、悪魔のような

直射日光、紫外線、雲一つない天気


かと、思えば

女心のように

急変する天気


どしゃ降りの中での

体感、絶対零度の寒さ

心を折るにはお釣りが出る程の

十分な試練


最初の山小屋休憩での

まるで異世界転生のような

瞬きタイムスリップ


アインシュタイン超えの

コンディションと視界の

相互関係理論など


死ぬ間際に見るものとは

正にこれなのかと

感じるものがあった


日の出が始まった


暗い一面から

光が溢れ出す


スタッフ一同

山梨県の募金祈願を

行った


富士山から眺める

ご来光を浴び

全ての苦難や罪が洗い流される

ようだ


きっとこの地でも

募金活動を行う中で


いろんな、トラブルや困難に

合うだろう


しかし、たゆまぬ努力の先には

きっと

この富士の頂上にも辿り着いたように


県民一丸となり

目標募金額を達成できるはずだ


何故なら

日はまた必ず昇るから


※作者は一度も富士山登山をしたことはありません

あくまで物語に出る人物、話はフィクションです

ご了承ください


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