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『理外の無才者』〜まるでゲームのような異世界を男の娘が暮らす話〜(現在不定期改稿中)  作者: カオス・アーサー・アリス
1章 出自『異世界・教国の被召喚者』、第一節『religion nation チュートリアル』
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勇者編 第三十七話 覚醒

勇者編 第三十七話 覚醒

 

 

 

 黒い舞台の上で、先ほどとは打って変わって静寂に包まれるなか……。

 

 金髪不良ことセイギが口を開く。

 

「俺は負けられない。

 ……。

 あのとき、俺は後悔した。

 時間はやり直せないんだ。

 だから、これからを俺らしく生きようと思った。

 異世界に来たとき、力を手に入れて、俺は決めた。決めたんだ。

 救えるものは全部救う!

 その決意が……貴様なんかに……まけるはずはないんだぁぁぁ!」

 

 瞬間、セイギが金色に光りだす。

 

 アダマンタイトの黒い鎧が弾けとんだ!

 

 そして、金色の鎧が光からセイギの学ランの上に生み出される。

 

『覚醒』

 

 セイギの頭に表示された二文字のアナウンスは、それを『正しく』表現していた。

 

 そのアナウンスが消えて、新たなアナウンスが現れる。

 

『発動『種族進化『概念』』』

 

『発動『スキル統合』』

 

『発動『ギフト強化』』

 

 そして、セイギが叫んだ。

 

「すべてを裁け!『神の正義』!」

 

『発動『ギフト『神の正義』』』

 

 金色のオーラがセイギから溢れ出す。

 

 凍りついていた左手も、氷が吹き飛んでいる。

 

「そういや、おれ以外のクラスメイトにはギフトがあったな。だが、覚醒? なにが」

 

「『ブレイブブロー』!」

 

『発動『職業スキル『勇者技『ブレイブブロー』』』』

 

 言葉を言い切るまえに……ラインハルトは吹き飛ばされていた。

 

 金色のオーラを纏った左手で殴られていた。

 

「まずいまずい、スピードが速くなってる……! 『スピードブースト』!」

 

『発動『イメージ式魔法『スピードブースト』』』

 

 素早さを強化する魔法をかけて、なんとか応戦しなきゃ……!

 

「『ブレイブキック』!」

 

「『ソウルシールド』!」

 

『発動『職業スキル『勇者技『ブレイブキック』』』』

 

『発動『イメージ式魔法『ソウルシールド』』』

 

 右脚を左に振ってくる。それを白い盾が受けとめ……られずに砕け散った。

 

「攻撃力も上がってる……! 麻痺も凍結も解かれたし……! 『ゴールドフレイムアロー』!」

 

『発動『イメージ式魔法『ゴールドフレイムアロー』』』

 

 金色の炎の矢がセイギの頭を狙って……当たって砕け散った。

 

「防御力も高くなってる!? もしかして全ステータス上昇かよ! 『簡易アナライズ』!」

 

「『ゴールドオーラアロー』」

 

『発動『イメージ式魔法『簡易アナライズ』』』

 

『発動『スキル『ゴールドオーラアロー』』』

 

 金色のオーラが矢となって、ラインハルトの身体に当たる。

 

 しかし、痛みを麻痺させてるので、その

まま後ろへ退避する。

 

「服に穴が空いたが、解析はできた!」

 

 現れた結果は……。

 

ーーーーーーーーーー

 

種族 概念

ジョブ 勇者

総合ステータスランク SSS

 

ーーーーーーーーーー

 

「おいおい! CからSSSとかなにそれ! 一万倍じゃん! 種族も概念ってなんだよ!」

 

「『オーラバースト』」

 

「くっそ、休む時間もねえ、『マルチブースト』」

 

『発動『スキル『オーラバースト』』』

 

『発動『イメージ式スキル『マルチブースト』』』

 

 オーラの嵐がこちらへ向かってくる。

 

「負けちゃうのかな……それは嫌だな……

 そうだよ、嫌なんだよ。

 おれは負けず嫌いなんだよ!

 このままつっきる!」

 

 そのまま走り、ぶつかったオーラは爆発した。

 

「……やったか?」

 

「その言葉は生存フラグだぜ!」

 

 煙のなかから、ラインハルトが現れる。

 

「『ブレイブスラッシュ』」

 

「さっきから無口でスキル発動かよ。そればっかじゃ勝てないぜ! 『カウンターウィンド』!」

 

『発動『職業スキル『勇者技『ブレイブスラッシュ』』』』

 

『発動『イメージ式魔法『カウンターウィンド』』』

 

 左手だけで金色のオーラを纏った大剣を振るってくる。

 

 それを緑の強風がおしとめた。

 

「いいぜ、おれの明確な目標が出来た。おまえに勝つことだ! 押し返せ!」

 

 大剣の纏っていたオーラが吹き消えた!

 

 そして、緑から金色へと色を変えた風がセイギを吹き飛ばす!

 

 立ち上がったセイギが再び口を開く。

 

「おれは、救えるものはなんでも救う!」

 

「だったら! 勝てばいい! それでアルヴはおまえのものだ! 勝てたらな!」

 

「おれは悪には屈しない」

 

「勝つべきものが勝つわけじゃない!

 無慈悲なまでに、『勝つ者』が勝つんだ。

 いいね、おれの負けず嫌いがここまでとはね。

 おれは決めたぜ」

 

「あぁ? なにをだぁ?」

 

「『最強』を目指す。

 終わりがある目標なんて嫌だったんだ。

 いい目標だろ?

 終わりなき道を歩むんだ」

 

「ふざけやがって! こんなやつなんかに……」

 

「ふざけてなんかいないさ、だから……」

 

「「負けられない」」

 

「『勇者化』! そして! 最大威力、奥義! 『勇者の一撃』……!」

 

『発動『スキル『勇者化』』』

 

『発動『奥義『勇者の一撃』』』

 

 大剣が再び金色に染まる。

 

 その荒れ狂う金色が、大剣の周りに集中し、まるでライトセイバーのような刃を剣の周りに生み出す。

 

「これで決めるつもりか! だったら、こっちも! 出力最大!『ソウルフィニッシュ』!」

 

『発動『奥義『ソウルフィニッシュ』』』

 

 剣では太刀打ちできないだろう、剣をしまう。

 

 右手から白い魂が放出し、丸い球体を生み出す。

 

「なんで魔法を使ったのに奥義表記なんてんのやら……。『変形・剣』!」

 

『発動『イメージ式魔法『変形『剣』』』』

 

 白い塊が形を変え、剣の姿になる。

 

「うおおおおおおおおお!」

 

「これで、終わりだぜ、金色不良!」

 

 剣と剣がぶつかりあい、とてつもない衝撃が発生する。

 

 そして……。

 

「おれの……勝ちだ!」

 



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