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王太子視点2

「……という訳でロゼとナッシュを連れていきたいのですがよろしいでしょうか?」


「あぁ、勿論。 2人には思う存分活躍して欲しい」


「ありがとうございます、お兄様」


 私はエリーゼから報告を受け了承した。


 優秀な錬金術師であるが若干引きこもり体質であるロゼと魔力は十分にあるが土魔法という魔術師の中ではハズレ魔法と呼ばれ実家からも疎外されているナッシュ、世間からの評価が余り高くない2人だがエリーゼは2人を評価していた。


 エリーゼ曰く『活躍するには適材適所がございます』との事、確かにその通りだ。


 父上はそこら辺が不得意というか才能の活かし方がわからないのだ。


 国王としてどうだ、という声があるのだがこちらが意見を言えばちゃんと聞く耳は持っている。


 ……そろそろ私も動かないといけない頃ではないか、と思う。


「ところでレオン殿との仲は良好か?」


「はい、レオン様は世間で言われているような怖い方ではありませんし優しい方です」


「そうか、エリーゼがそう言うなら問題は無いみたいだな」


 実はエリーゼに対して元婚約者から再婚約をして欲しい、という馬鹿げた手紙が何通か届いているのだがエリーゼには言っていない。


 一応向こうの王には『お前の息子がこんな馬鹿げた手紙を送ってくるんだがどうなってるんだ?我が国と戦争したいのか? 売られたケンカは買うぞ?』という抗議の手紙を送っておいた。


 ただでさえ断絶しているのにどんな顔して送ってくるのかその思考がわからない。


 まぁ向こうでの扱いは悪いらしいしエリーゼとまた関係を作ればなんとかなる、という浅はかな考えがあるんだろう。


 父上にしても元婚約者にしても考えが浅いんだよ……。

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