表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マリーゴールド  作者: Auguste
21/71

第21幕 捜索

午後の13時50分。

公園に着いた。

14時に待ち合わせをしてる。

また、あのベンチを見ながらタバコを吸う。

あの頃は楽しかったのにな……。

綾葉に告白なんてしなければ…。

好きにならなければ…。

友達同士でも充分楽しかったのに…。


「ここ禁煙だぞ」

肩を軽く叩かれた。


「学!」

俺は振り返った。

武だった。


「どうした?俺は学じゃねぇぞ。」


「ごめん。前に待ち合わせしたときと同じ状況だったから…。」


「そうか…。とりあえず学の家行こうぜ。」


「ああ……」

学の家に向かう道中、武は聞いてきた。


「タバコ………。」

「辞めたほうがいいんじゃねぇか?」


「どうして?」


「そりゃぁ体に悪いからだよ。」

「知ってんぞ。綾葉の葬式のときもずっと吸ってたの。」

だろうな。


「今になって辞められないよ。しかもこの状況じゃ…」


「気持ちはわからなくもないが、吸い過ぎだ。」

「自分の体を大事にしろよ。」


「ありがとう。」

武には悪いが、あまり減らす気はない。

何か病気になって死にたいぐらいだ。


「着いたな。相変わらずでけぇな」

確かに大きい。


中に入って

「すみません!」

と武が大きい声を出した。


誰かが来た。

「いらっしゃいませ。……あら。」


豪元ゴウモト君と小田君。お久しぶり」

学のお母さんだ。

久しぶりだが、顔色が悪い気がする。

息子が心配なんだろう…。


「ご無沙汰してます。今大丈夫ですか?」

武が聞いた。


「ええ………大丈夫よ。」


「学の件で心配になってきました。」

「何か俺達で協力できないかと。」


「ありがとう……。」

「でも見つからなくて…」

「大人が数日行方不明になっても、警察は大して捜索もしてくれない。」

「私……。」

「どうしたら………。」

目から涙が溢れてた。


「お辛い時にすみません。」

「もう警察に聞かれてると思うんですけど、心当たりとかありませんか?」


「無いわね…。」

「学は仕事熱心でよく働いて、休みは経営の勉強してたから。」

「高校時代の友達と遊びに行くことはあったけど、ちゃんと帰ってきてたし…。」


「そうですか…。」

経営の勉強…。

自分が宿を継ぐために頑張ってたんだな。


「高校生のときはよくいなくなってたわね……。」

「その時はこっそりギターの練習してたみたいだけど……。」

両親やお客さんの邪魔にならないように、少し離れにあるもう使ってない大さな倉庫の中で練習してたんだ。

アンプに繋がなければうるさくもないし。

俺らもそこでしゃべてたこともあったな。


倉庫……。

確か大分前から使われてないって言ってたよな。

この様子だと学のお母さんは倉庫で練習してたことを知らなそうだし……。


俺は事件のことを思い出して、嫌な予感がした。

今まで俺に関係がある人物が殺されている……。


「すみません!」

「ちなみに離れの倉庫は探したりしましたか?」


「いえ…。」

「あそこは随分前から使用してませんし、学がそこにいるとは思ってなかったので特に……。」


「少しそこを見て行ってもいいですか?」


「いいですけど、何もありませんよ。」



3人で倉庫に向かう。


途中で武から

「どうしたんだ急に?」

「思い出の場所に行きたくなったのか?」


「違う…。確認したいことがあって。」


「確認?」

俺の勘違いであってくれ……。


倉庫に着いた。

正直、中を見るのが怖い。

もし学が変わり果てた姿だったら…。


「特に何もありませんよ。」

学のお母さんがそう言いながら、扉を開ける。

少し暗い。

俺はスマホのライトをつけた。


なんだあれは…。

部屋の真ん中に何か置いてある。

俺達は少し近づき、

「あら、こんなものあったかしらね?」

ダイヤル式の金庫のようだ。

何か……。

書いてあるようだが……。


3人で近づいていき、俺が足元が見えるように床を照らすと

「きゃぁぁぁぁぁ」

学のお母さんが悲鳴をあげる

血だ。


金庫は血文字でsafe(セーフ) or(オア) dangerous(デンジャラス)と書かれており、下部分から血が流れてる。


武はすぐ110番をし、

「すみません!すぐきてください。金庫から血が…」



まさかこの中に……

「嘘だぁぁぁぁぁ。」

俺は叫んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ