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夜に一人と一人

 受験が終わったので投稿を本格的に再開します

 綺麗な星空だ。

 風呂から上がった後、広い屋敷を迷ってしまい広いテラスに来てしまった。

 この世界に来てから何回か思ったが、なんて広くて綺麗な空なんだろう。


 大気に不純な物が含まれていない。

 周りに明かりが無い。

 ただそれだけでここまで綺麗な物なんだな。


 俺の髪が空からの星からの明かりでキラキラと艶やかに煌めく。


「見つけたよミーナ――」


「うわっ!?」


 空に見惚れていると、後ろから奈々葉に抱きしめられた。


「良かった……目が覚めたらミーナが消えてて……。また、いなくなっちゃったのかもって……」


 俺を抱きしめる奈々葉は泣いていた。

 少しづつ、俺を抱きしめる力が強まっていく。

 だが、俺に語り掛ける声は弱々しくなっていく。

 そうか、昨日カナムラが言っていた。



 ――奈々葉は過去に想い人を亡くしているようで、死に対して臆病になっているんですよ。



 それは、こういう事だったのか。

 死に臆病。俺が少し居なくなっただけで、『死』という言葉を連想してしまう。

 これは俺の責任なんだろうな。



 ――私は、ミーナが死なないように守るから、ミーナは私が死なないように見守っててね。



 最初に聞いた時は、狂っているのかと思ったが、狂ってないんかいないんだな。

 奈々葉は純粋に俺を守りたいんだ。

 死なないように、一人になりたくないから、ただ守りたいんだ。


「ごめんな。奈々葉」


 この言葉は、この世界の『私』としての言葉なのだろうか。

 それとも、奈々葉の中に残る『俺』の言葉なのだろうか。

 きっと、どちらでもあるんだろう。


「ううん、大丈夫……。もう、勝手に居なくならないでね……。一人は寂しいよ」


「ッ……! あぁ、もちろんだ。もう、一人にしないよ。 ――本当にごめんな……」


 虚言だ。

 きっと、俺は奈々葉をもう一度、一人にしてしまう。

 それでも、俺にはやらなければならない事がある。


 お父さん、お母さん……。


 この復讐に、奈々葉を巻き込むわけにはいかない。


「ミーナ、部屋に帰って寝ようか」


「あぁ」


 俺は、奈々葉の部屋に戻り、奈々葉の隣で眠った。

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