39話 冒険者ギルド受付嬢 セラの目線2
後編です。
マサトの実力が垣間見え、それを見ている人は見ているというお話でした
その時、私はありえないものを見た。
「とりあえず邪魔!」
マサト君は瞬間的に腕に火属性の魔力を纏い、一番誰も危険性もない空へと魔法を叩き上げた。
ありえない!こんなに近距離から、しかも接触した瞬間に爆発しないよう調整し弾くなんて!
「な!このピエール様の魔法を弾いただと!貴様何者だ!」
「いや何物も何も、これだけ人が沢山いる中で爆散系の魔法唱えるとかお前馬鹿なの?あ、ごめん、馬鹿だよね。
人を物扱いしたり、親の力で勝ち取った貴族階級をまるで自分の力の様に振舞ったり、自分の事を俺様とかピエール様とか、そんな事常識があれば普通冗談でも言えないしね。
あ、子が子なら親も親なのかな?親の心子知らずとは言うけど、まあ親がまともでも子供がこれなら、すぐ男爵なんて階級王様に取り上げられるだろうね。
もう少し身の振り方とか考えた方がいいよ?ほんと。社会に出てもそんな事していたら完全に孤立するよ?
あ、ごめん、馬鹿に何言っても無駄だよね、気にしないで、俺ももうお前を居ない者として扱うから」
私もまったくの同意見だ。
もしマサト君が弾いていなければ周りの学生たちにどれだけの被害が来たのか理解していないのだろうか?
そして本当にこの子は子供なのだろうか?考え方が大人すぎる。
まあ挑発しているようにも聞こえるけどね。今ここで挑発しちゃうと何しでかすか分からないのだから、早めに倒してしまうべきだ。
「言わせておけば!ならば俺様の最高の魔法を食らわせてくれる!
『業火を纏いし灼熱の槍よ!その力を持って敵を貫け!フレイムランス!』」
この呪文はダメだ、私が前に行かないと!
そう思い身体強化を発動し、人垣を潜り抜けマサトの真後ろにくるが後1歩足りない。
ダメ!間に合わない!
そう思ったとき、マサト君は無詠唱で魔法を発動していた。
ドゥウン!と火の槍と水の矢がぶつかり合い、大量の水蒸気が発生する。
そんな!アロー系の初期魔法でランス系の魔法を相殺するなんて!
しかもさっき無詠唱だったよね!?魔力操作のlvが7以上だっていうの!?
更にその瞬間にバカールの背後に回り首元を叩き気絶させるなんて!
マサト君は大量の水蒸気が消えきる前にミラちゃんの所に戻り、身体強化使ったみたいでミラちゃんを抱きかかえ一目散に逃げていった。
「どうやら実力を隠したいみたいね。
確かにあの年齢であそこまで強ければそれも考えられるわね。早速接触して勧誘しないとね」
そんなことを言いながら未だ好き好きに憶測を立てている野次馬の中からそっと抜け出すセラだった
(*´ω`)
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