第三章 3 feat.白猫
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僕は万が一の時のために剣を鞘から抜いたままゴーレム達に話し始めた。
「君たちは同胞の心を入れ替えたであろうユナさん達をどう思う?」
ゴーレムは太くて大きい拳を握りしめてこう言った。
「それは、もう悔しくて仕方がない。しかし、どう足掻いたって叶わないのは知れている。我々には如何しようも……」
ゴーレムは本当に悔しそうだった。
でも、本当にゴーレム達に"これ"を提案してもいいのだろうか。
ユナさんは僕に"村の人々が攫われているから助けてくれ"と言ってきた。
それをこんな形で裏切っていいのだろうか。
探偵としてあるまじきことではないだろうか。
しかし、僕はもう決めていた。
「それなら、僕が君たちを助けてやる。もちろん、条件はあるが」
僕がそう言うと、ゴーレム達は目を耀かせて身を乗り出していた。
「ほっ、ほんとですか!?」
「ああ」
ゴーレムはとても嬉しそうだった。
多分、探偵の仕事はこういうことも必要なのかもしれないな。
「僕と君たちで手を組んでユナさんを倒す」
「でも、そんな簡単にいくでしょうか」
ゴーレムは不安そうに聞いてきた。
「そうだな……狙うときはユナさんが寝ているときなんだが……」
僕が悩んでいると、背後からゴーレムのものではない声が聞こえた。
「あらあら、ゴーレム達と何をやっているのかしら?ふふふ……」




