表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/17

第一話、ゼロと共にスタート

その日は目覚めがよかった。窓を開けると快晴の空が広がっていた空を眺めているとインターホンが鳴り響いた。

ピンポ〜ン

「あ〜はいはい」

一ノ瀬渚いちのせなぎさはベッドから降りて、玄関へ向かう

そして一歩手前で足を止める

「おい、ゼロ起きてるか?」

左手に着いているブレスレットに話かける

「ん?」

言葉に反応する「ゼロ」と言うブレスレット、本当の姿はドラゴンだが人間界ではその姿を維持できないため、今はブレスレットになっている

「いいか?今、玄関の前に居るのはあかりだ、絶対にしゃべるなよ」

「へいへい」とだけゼロは答えた。

渚は玄関のドアを開けた。

「おはよ、渚」

開けた先には灯がいた。長くて赤い髪が風になびいている。

「おはよ、灯今日も学校か、頑張ってくれ」

「あなたも学校でしょ」

「学校は嫌いです」

「そんな言い分通ると思っているんですか?」

しばらく睨み合いが続く

「ああもう、俺の負けです」

渚は負けを認め、自室に戻り制服に着替え、灯の許へと急いだ

「今日もばっちりですね」

灯に褒め言葉をもらい、鞄をもって外に出る

桜並木で構成されている大通り、そこを通って渚と灯は登校している

「ねぇ、渚」

「何?」

「約束、覚えてる?」

灯の言う約束、渚は幼い頃の記憶がない

そのため約束はおぼえてない

「ごめん、覚えてないや」

「・・・そう」

悲しげな表情をする灯、渚はいつもこの時の対応に困る。渚は灯の肩を軽く叩いて

「ほら、学校に急ごう」

灯は「うん」と頷く

「せっかくだから競争しよ」

「うえっ、ちょっとまって」

渚は慌てて走り始める。次々に人を追い越していく

「おいっ渚」

「なっなんだよ」

誰にもばれないように左腕を押さえる

「モンスターだ」

ゼロが静かに告げた

「どこに?」

声を小さくしてゼロに聞く

「学校の近くの何とか公園」

「わかった、灯ちょっと用事ができた」

「ちょっと!どこ行くの?」

灯の声を無視して公園へ向かう

公園に到着すると、遊具は酷く壊れ樹木は無残に折られている

ここを壊した張本人はバサバサと翼を揺らしている

「ガーゴイルだな、ありゃ」

「行くぞ、ゼロ」

空に浮いているガーゴイルに目線を向ける。そして天高く叫んだ。

「我が刃となりて、白き龍その名はゼロ」

左手のブレスレットが白く輝き、剣に姿変え、渚に握られ白い旋風を巻き起こす。

「よし、いくぜ」

渚は跳躍して、ガーゴイルに斬りかかる。

「はぁっ」

渚の剣「ゼロカリバー」とガーゴイルのナタがぶつかる

キィーン

「おっ、やるねあのガーゴイル、人語も理解できない低級モンスターの癖に」

「ゼロ、少し黙って」

「へいへい」

壊れた遊具を踏み台にしてもう一度高く跳躍する

迫り来るナタの斬撃を裁き、思いっきり剣を振るう。

「うおぉぉぉ」

ザシッ!

渚の一閃がガーゴイルに炸裂する。

「ウギャャャ」

悲鳴のような断末魔をあげて消滅した。

「あちゃー返り血浴びちったよ」

モンスターの血は人間と違い黒い

「それがどうした渚」

「灯に起こられる」

・・・・・・・・・・

「アッハッハッ、さすがの渚も灯お嬢には頭が上がらないか」

「笑うなバーカ、あぁ見えて灯は怒ると恐いんだぞ」

コツンと剣に姿を変えているゼロを軽く叩く

そして渚は公園を見回す。

無惨に壊されている遊具、折られた樹木

「酷いな」

渚が呟いた。

ゼロも剣からブレスレットに戻り、渚の左手に着いている。

「なぁ、ゼロ」

「あん?」

「俺さ、お前と契約してよかったと思ってるよ」

「そうか」

渚は空を見上げ、言葉を続けた。

「だから一緒に世界を守って行こう」

「当たり前だろ、相棒」

渚は立って歩きはじめる。

「灯に怒られる前に帰ろ」

だが二人はこの後重大な事件が起きるとは知る由もない・・・・



〜その日の夕方〜

灯の前で正座している渚

「な〜ぎ〜さ〜また学校サボったわね」

「だからこれには海より深い事情が・・・」

「今日、晩御飯抜き」

「だから事情がぁ〜」

ゼロは小さく言った

「やっぱり灯お嬢には頭が上がらないじゃねーか」

















































































































































評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ