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現実

忘れてたんです、ごめんなさい・・・。

今後もたまーに更新していこうと思います。

完成するといいなー!

けだるさ。

座って、落ち着いてから、体はそのひとつしか伝えてくれなかった

支え起こされたときから、ただそれだけ。


ちょっとだるいだけ。

ただ、それだけなのに。


いっぱいいっぱい握っても、卵すらつぶせないくらいにだるい。

寝相が悪くて、手がしびれたようなこともあったけれど、

そのときはそのときだけ、そこだけがおかしかった。


石をのければ、さえぎられた川の流れは戻るだろう。

けれど水がなければ、そこに穴があろうと、大石があろうと、先がなかろうと、同じなのだ。


そう、流れがないのだ。

先が途切れているわけではない、そこにあるという感覚はある。

ただ、流れがないのだ。

欠けているところはない、手をもたげその動きを目に映すことは出来る。

けれど、流れはどこかで消えている。

いや、流れはないのかもしれない。


何が僕を動かしているのだろうか。




視界が、見え隠れする獣より女性に近い爪から、視線を感じるほうへ移る。

弱弱しいが、光を宿した、今にも声をあげそうな瞳が訴える、違和感。


術法が成功しなかった。

二人をあざ笑うような現実が、ただそこにあった。


「変、か?」


何を、分かりきったことを。

と自嘲するも、いつもの笑みが浮かばない。


「変、かな」


不意に、握り締めることでつかんでしまった、現実を見つめる姿に罪悪感が増す。

プレミアムといえどNPC。

その感情はすべてプログラムによるもの。

さすがプレミアムだ、と割り切れたならどれだけ救われるのか。


リア友の反応など気にせず連れていたなら。

今更、クランメンバーに前の突発イベントについて聞きに行かなければ。

と、引かれる髪を強引に、持ち上げるように視線を深紅の瞳に向ける。


「違和感についても、その原因についても話すことは一杯ある。

が、その前に飯だ。少なくとも6食は食い損ねてるんだからな」


声に反応し、持ち上げた首を再び上下させ、下肢にかかる布団をのける。

はたから見る分には違和感のない動きだが、彼には違うらしい。

この顔をリア友が見たなら、43分の1のはずれくじを引いた、

文化祭の俺にそっくりだと言ったに違いない。


つまらないことを考えている間に、ベッドから足を放り出していた。

狭い部屋だから、伝い歩きをするに不便はない、片付いていれば。

足をつけた、その顔に不安を覚える。


「今から準備するんだ、もうしばらくは寝てていいぞ」


布団をのけた時点で言えば、無駄はなかった。

彼が感じた違和感が、気のせいであって欲しかった。


その願望が地に足をつけさせた結果、二人の疑いは真実となったのだが。

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