02話 根暗千里の悩み①
ぜひ最後まで読んでください。
次の日の朝、元気な声で朝から叩き起こされて最悪なコンディションで目が覚める。
「お兄様起きてください。もう朝ですよ!」
布団を強引に捲られて見上げるとそこにいたのは2歳年下の妹、杏珠だった。俺が小学3年生の頃からこうやって朝の決まった時間に起こしに来るのが習慣になっている。
「お兄様、初めての高校はどうでしたか?」
「まあまあだったかな」
もちろん嘘なのだが。
すると妹が安心したのか顔をほころばせたと同時に突然、脈略もなくこう聞いてきたのだった。
「突然なんですが、お兄様は巨乳のいやらしい下品な妹と慎ましやかな胸の上品な妹どっちが好みですか?」
いやどういう質問なんだよ。どう答えれば正解なんだろうか。妹は正直言って胸がない方である。
しかしここで貧乳を選んでしまえば妹を性的に見ていると思われてしまうのではなかろうか。俺は紳士なのだからそれだけは絶対に避けなければならない展開だ。
「お、俺は巨乳の方が好みかな」
「…お兄様のドスケベ」
杏珠はそう呟くと不機嫌そうに頬を膨らませて勢い良く部屋から出て行こうとした。
ドスケベと罵られることに多少の興奮を覚えながらも俺は我に返って呼び止める。
「まってくれよ。まずどういう意図で質問したんだこれ」
「だってお兄様の隠していたエロ本、巨乳系ばかりだし妹として少し不安になったんです」
なんで俺の秘蔵コレクションが知られているのかはさておき、そういうことだったのか。貧乳の妹としては巨乳好き疑惑のある兄の好みを調べておきたかったということなのだ。
そんな風に考えていると、杏珠が俯いて恥ずかしそうに呟いた。
「そんなに巨乳が好きなら杏珠のおっぱいをマッサージして大きく育ててくれませんか?人から揉まれると大きくなるという説がありますし」
妹思いの俺は迷うことなくキメ顔で答えた。
「もちろんだ妹よ」
そしてすぐ杏珠が俺に背を向けてベットの上にゆっくりと座り込む。俺の股の間に杏珠の細い身体がスルリと入ってきた。
「じゃあお願いしますお兄様…」
杏珠の顔は見えないが緊張しているのかプルプルと身体が小刻みに震えている。そりゃあ後ろにこんな兄が居たら震えも止まらないだろうな。
俺はゆっくりと杏珠の胸をパジャマの上から弾力を楽しむように、くにゅくにゅと揉みほぐす。
「ぁっ、んっ、んっ」
すると杏珠が俺の胸を揉む動きに合わせて甘い声を出すのだった。
兄妹としての一線を超えそうになったその時。後ろを振り向いて杏珠が赤面しながらも睨みつけてこう言った。
「…お兄様のシスコン変態お兄様」
杏珠はそう呟くと頬を赤らめて今度こそ勢い良く部屋から飛び出して行ったのだった。
なぜだろうと思い、なんとなく下半身に視線が向かう。答えはそこにあった。そう俺の木の棒が聖剣になっていたのであった。
その後学校に着いて、最初の授業なのでオリエンテーションばかりのつまらない授業を半分意識がない状態で受ける。
そしてすぐ放課後になり帰宅しようとしたところで涼白から呼び止められるのだった。
「いやなんであんた普通に帰ろうとしてんのよ」
「俺は今傷心中でな放っといてくれないか。しかもまだ部員も揃ってないから活動もできないだろ」
そう言うと涼白は嬉しそうな顔で答える。
「それが見つかったのよ!まずは1人だけだけどね」
そして俺は渋々涼白と、新校舎の横にある旧校舎の部室棟に向かうのだった。部室は涼白が担任の神谷先生に言って部室を確保してくれていたらしい。行動力だけはある。
「そう言えばなんだっけ、なんでも解決部か。なんでこの部を作ろうと思ったんだよ」
俺は前からずっと気になっていたことを聞いた。すると涼白が鼻をフンと鳴らして自信満々に答える。
「そりゃあヒーローになってみんなから感謝されたいからよ。誰しも子供の頃に一度は憧れるもんじゃない?」
「いやまあそうかもだけど…」
なんて幼稚で自己中な考えなんだ。
そんなことを喋っていると部室棟の奥にあった部室につく。この前まで物置として使われていたのだろうか、外からでも埃っぽいのが分かる。
「さあ、ここに1人目のメンバーがいるわよ」
涼白からそう強引に後押しされて俺は扉を開けて中に入る。すると前髪を目の下まで伸ばした小柄な女の子が教室の隅の椅子にちょこんと座っていた。
その子は急に入ってきた俺たちに驚いたのか、椅子からガタンと勢い良く立ち上がりこちらを向いてこう喋ってきた。
「ね、ね、根暗千里です。よろしく、お願いします」
俺は真っ先に思った。これ無理やり連れて来たんじゃないだろうな。
前半の妹パートが案外長くなってしまったので次に続きます。




