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(「呼びかけ」地の文「続き」)
先輩が事務局に来たのはいくつかの確認のためで、よく喋る職員の言葉の合間を縫うようにして要件を済ませるまでは、それでも少し時間がかかった。
「ランチタイムが終わってだいぶ人も減ったな。少し座ろう。キミ」
先輩に促されるままに腰を下ろして、テーブルへと上体を預ける。
「少し顔色が悪いけれども大丈夫か?」
不快感を募らせる声と酩酊感を促す声に挟まれて、悪酔いしたらしい。
「レストランのオープンラウンジは営業時間外でも利用可能なスペースだから自習に使う生徒もよく見かけるが、横になれるようなイスが置かれていないのは、こういうときに困るな。
もしキミが」
テーブルに突っ伏したまま先輩の言葉を浴びる。労わるようなその声はいつもよりゆっくりと降ってくる。
「話しかけられるのもつらいなら、手を離してくれれば私は席を外すし、何か飲み物でも欲しいなら言ってくれれば買ってくるけれども…………うん、じゃあ私はここにいるから、何かあれば言ってくれ。
いつものように寝てしまってもいい」
優しく語りかける声に、いつもは微睡みつつも起きているんです、と返したかったが、黙って言葉に降られることにした。




