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世界最強の憑魔術師に覚醒したので第二の人生を楽しみます!  作者: 雉子鳥幸太郎
二章

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いざダンジョンへ

「あのダンジョンで、ボス以外の魔物を倒すとね、その魔物が持っていた魔石は、全てボスである『バキュラ』の元に集まるんだよ。言わば貯金箱だね。それを3年に一度回収しているというわけさ」

「不思議なダンジョンですね……」


「そうだねぇ……、だが、そのお蔭で、延々と湧き続ける雑魚を倒す場を、新人召喚師達に提供できるんだよ」 

「なるほど……でも、なぜ3年なんですか?」


「3年を越えるとね、バキュラが強くなりすぎて、我々だけでは倒せなくなってしまうのさ」 

「そうなんですね……」


「ところで、聞いた話だけど、瀬名くんはS級なんだって?」

「あ……はい」


「ふぁっふぁっふぁっ、君は運が良いねぇ……」


 神様が突然笑い出した。


「ちょうどね、今月が3年目なんだよ……」


 そう言って、神様が猫を膝から降ろした。


「石丸くんの紹介だしね……、君にボスを倒させてあげよう。悪いけど魔石は私がもらうよ?」

「は、はい! もちろんです!」

「じゃ、じゃあ、回収は俺がやっておきます!」


「うむ、じゃあ、二人で行っておいで」


 神様はポケットから小さな鍵を出して、石丸さんに渡した。


「よし、瀬名くん、行こう!」

「はい!」


 *

 

 神様の住む本宅から広い裏庭に出た。

 見ると、庭の真ん中に正方形の建物があった。


「あれがそうさ」

 石丸さんが建物を指さす。


 建物に窓はなく、ステンレス製の両開きの扉だけが付いている。

 その取っ手には、レスラーが巻くようなぶっとい鎖が巻き付けてあり、馬鹿デカい南京錠で鍵が掛けられていた。


 石丸さんが手に持った鍵で南京錠を外し、二人掛かりで鎖を解いて扉を開けた。

 中は、打ちっぱなしのコンクリートで何も無い。

 床にマンホールのような穴が空いていて、覗くと下に降りる鉄梯子が暗闇に向かって伸びていた。


「何か怖いですね……」

「わはは! 何言ってんだよS級が~! さ、降りたらもう入り口になるからな、心の準備はいいか?」

「はい、OKです!」


 石丸さんは頷くと、鉄梯子を降り始めた。


 *


 下まで降りると、横に道が延びていた。

 道の向こうにポータル特有の魔素の放出を感じる。


 二人で入り口まで行くと、石丸さんが言った。

「さぁて、ここから俺は瀬名くんの後ろから付いていく。一切手出しはしないからな」

「はい、ありがとうございます、じゃあ行きましょう」


 俺はポータルを(くぐ)る。

 肌に抵抗を感じるような感覚……、魔素濃度が急激に上がった証拠だ。


 先に憑魔をしておくか……。


「石丸さん、ちょっと憑魔しますから、待っててください」

「ああ、OKOK」


 さて、アスモデウスで一気に殲滅するのも良いが……久しぶりにアンドロマリウスに会いたいな。

 あれからどうなったのかも気になるし……。

 

『 ――ソロモンズ・ポータル!』


 目の前に黒い穴が開く。 


『――来い、アンドロマリウス!』


 ポータルからスモークのような煙が吹き出す。

 その中から、ゴスメイド服を着た黒髪の美少女がぴょーんと飛び出して来た。 


『はわーっ! マスター! よくぞ、よくぞお呼び下さいました……うぅっ、もう呼んでいただけないかと……』

 ぎゅーっと抱きついてくるアンドロマリウスを引き離す。


「わかった、わかったから落ち着いてくれ!」

『いいですよぉ……どうせ私は用なしですよね……』

 そう言って、拗ねたように地面の砂を指で触る。


「ち、違うって……、そうだ! ほら、オルキデとはどうなった?」

『そ、それは……聞かないでください……』


 青ざめた顔で俯くアンドロマリウス。

 悪魔が青ざめるなんて、アイツ一体何を……。


「ま、まあ、色々あるよな、うん……」


 するとアンドロマリウスは、スカートを広げ腰を落として礼をする。

『とにかく、呼んでいただきありがとうございます、マスター。お役に立てるよう頑張ります』

「あ、うん、よろしく」


『では……いただ……オホンッ! 失礼します』


 アンドロマリウスが俺の目を真っ直ぐに見つめ、顔を近づける。

 唇が触れようとした時、アンドロマリウスが赤い舌を伸ばした。


「んぐ……⁉」

『んふ♥……れろ……ん……』


 柔らかな舌が蛇のように絡みついてくる。

 時折、漏れ聞こえるアンドロマリウスの吐息。

 潤んだ瞳で俺を熱っぽく見つめ、激しさを増していく――。


『ま、ますたぁ……んふっ……はぁはぁ……♥』


 アンドロマリウスが俺の手を胸に引き寄せる。

 ふわぁっと極上の絹を触っているような手触りと、心地よい弾力が俺の手を包む。


 こ、これは……⁉

 脳内に閃光が迸った!


「うぉおおおおお……キタキタキタ―――――――ッ!!!」


 身体に紋様が浮かび上がり、全身に雷のようなエネルギーが駆け巡る!

 細胞の一つ一つから溢れ出るような力を感じた。

 次の瞬間、俺は全能感に包まれアンドロマリウスと一体になった。 


「よしっ! 憑魔完了!」


「瀬名くん……お、終わった?」


 振り返ると、両手で顔を隠していた石丸さんが、指の隙間から俺を見ていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] これはもうオルキデに見せつけるプレイでは。 見せてるか分かりませんげ
[良い点] やっぱりアンドロマリウスちゃんが一番かわゆい☺️
[一言] 石丸さん魔石回収好きすぎだろwwww アンドロマリウスは予定通りオルキデの変態性に苦労しているな(笑)
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