フクロウじいさん12
「よぅ、あんたら、フクロウを探してるんだって?」
一人の男が俺達に声をかけてくれた。
「え?まぁな。」
「白いフクロウが欲しいのなら、ジョセフじいさんに言うと良いぜ。」
「ジョセフじいさん?」
「あぁ、ジョセフじいさんは、フクロウを捕まえる名人だ。
『フクロウじいさん』なんて呼ばれてる。
主に、魔女に売ってるらしいが、多分、魔女以外にも売ってくれると思うぜ。」
「いや、俺達は…」
「そのジョセフじいさんの家はどこなんだ?」
アランは、白いフクロウがほしいんじゃなくて、特定のフクロウを探してるんだといいたかったんだろうが、俺は、もしかしたら、そういうところにアレクシスが捕まってるかもしれないと考えたんだ。
「それが、はっきりとはわからないんだが…
呪われた城の近くだと聞く。」
「呪われた城!?」
「ずっとずっと昔の城跡のことだ。
言っとくが、その近くには絶対に近付くんじゃないぞ。
そこには昔の泥棒避けだかなんだかで、ものすごい罠があるらしく、下手すりゃ命を落とすような危険な場所だ。」
まさか、こんなところで、呪われた城の情報を聞くことになるとは…
「それはここから近いのか?」
「近いってほどでもないが…えーっと……」
俺はテーブルに地図を広げた。
「教えてくれ。どのあたりだ?」
「えっと…今いるのがこのあたりだよな…
だったら…だいたいこのあたりだ。」
男は、地図の一点を指差した。
それは、ここからだとおよそ一週間…長く見積もっても十日ほど十分あれば着くと思われる場所だった。
「ありがとう!助かったよ。」
思わぬところで、すごい情報が聞けた。
この分だと、アレクシスを探すという名目で、呪われた城を探検することが出来そうだ。
もちろん、アレクシスが、この方向に飛んでいれば…の話だが…
さらに、もしも、アレクシスがフクロウじいさんとやらに捕まっていたら、それこそ幸運だ。
アレクシスを買うだけで済むんだから…
魔法の網を使う機会がなかったのは残念だが、買えるものならこれほど楽なことはない。
俺達は、浮き浮きした気分で宿に戻った。




